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農林水産省

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プレスリリース

「平成30年度 病害虫発生予報第5号(水稲及び平成30年7月豪雨関係)」の発表について

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平成30年7月25日
農林水産省
向こう1か月の主要な病害虫の発生予察情報(発生予報)については次のとおりです。また、平成30年7月豪雨による大雨の影響があった地域では、これまで大雨の影響による病害の広域的な発生は確認されていませんが、ほ場の観察をこまめに行い、大雨の影響により病害が発生したほ場が確認された場合は、適切に防除を行ってください。

水稲では、斑点米カメムシ類の発生が北陸及び南九州の一部の地域で多くなると予想されています。本虫は、水田周辺の雑草に生息し、出穂期になると水田に侵入し穂を加害します。近年は、移動性が高い飛翔性のアカスジカスミカメとアカヒゲホソミドリカスミカメの発生が多くなっています。
本虫による被害の程度は、出穂期の早晩、水田への本虫の侵入量、カメムシの発生種の構成等によって異なるので、水田の観察を行い、今後も都道府県から発表される発生予察情報等を参考に、適期に防除を実施してください。
なお、水田周辺雑草の除草は本虫の発生量の抑制に効果的ですが、出穂期直前の除草は、本虫の水田への侵入を助長し被害を増加させるおそれがあるため、出穂期の10日前までに完了してください。

発生予察情報について

国は都道府県の協力の下、植物防疫法(昭和25年法律第151号)に基づき、有害動植物の防除を適時で経済的なものにするため、気象、農作物の生育状況、有害動植物の発生調査結果等を分析し、有害動植物の発生動向及び防除対策に係る情報として、発生予察情報を提供しています。
本予報に掲載している情報の詳細は、都道府県病害虫防除所のホームページ等を参照してください。

発生予察について
参照URL:http://www.maff.go.jp/j/syouan/syokubo/gaicyu/index.html
都道府県病害虫防除所
参照URL:http://www.maff.go.jp/j/syouan/syokubo/boujyo/120105_boujosho.html

気象

気象庁の向こう1か月の予報(7月19日付け)では、気温は北・東・西日本で高く、沖縄・奄美で低くなると予想され、降水量は沖縄・奄美で多く、東・西日本日本海側で平年並みか少なくなると予想されています。
気象庁ホームページ
参照URL:http://www.jma.go.jp/jp/longfcst/001_00.html (外部リンク)

水稲

水稲で各地の平年値より発生が「多い」・「やや多い」と予想される病害虫及びその地域
作物名 病害虫名 発生が「多い」と予想される地域    発生が「やや多い」と予想される地域
水稲 いもち病
(葉いもち)
  北海道、北陸、東海、四国
いもち病
(穂いもち)
  四国
紋枯病 北陸 東北、南関東、北九州
ヒメトビウンカ
(縞葉枯病)
  東海、近畿、中国、四国
トビイロウンカ   北九州
ニカメイガ   北関東、近畿、四国
フタオビコヤガ   北東北、北九州
斑点米カメムシ類 北陸、南九州 東北、甲信、東海、四国、北九州
 注)表中の地域については、必ずしもその全域で発生が見られるものではありません。

いもち病(葉いもち)
の発生が、北海道、北陸、東海及び四国の一部の地域でやや多くなると予想されています。向こう1ヶ月予報では、降水量は沖縄・奄美を除いて平年並み以下になると予想されているため、本病の発生に助長的な気象条件ではありませんが、断続的な降雨がある場合には急激に発生するおそれがあります。水田の観察を行い、本病の発生状況に応じて適期に防除を実施してください。
なお、一部の薬剤に対して耐性菌が発生しているので、都道府県から発表される発生予察情報等を参考に薬剤を選定してください。

・紋枯病
の発生が、北陸の一部の地域で多くなると予想されています。昨年、本病が多発した地域では本年も多発するおそれがあるため注意が必要です。本病は高温多湿条件で発生が助長され、病勢は少しずつ進展していきます。向こう1ヶ月予報では、気温は沖縄・奄美を除いて高くなると予想されていることから、今後の発生状況に注意し、適期に防除を実施してください。

・斑点米カメムシ類の発生が、北陸及び南九州の一部の地域で多くなると予想されています。本虫は、水田周辺の雑草に生息し、出穂期になると水田に侵入し穂を加害します。近年は、移動性が高い飛翔性のアカスジカスミカメとアカヒゲホソミドリカスミカメの発生が多くなっています。
本虫による被害の程度は、出穂期の早晩、水田への本虫の侵入量、カメムシの発生種の構成等によって異なります。本年はこれまでに5県から注意報が発表されており、前年同時期(13県)と比較して注意報の発表県数は少ない状況ですが、水田の観察を行い、発生状況に応じて今後も都道府県から発表される発生予察情報等を参考に、適期に防除を実施してください。
なお、水田周辺雑草の除草は本虫の発生量の抑制に効果的ですが、出穂期直前の除草は、本虫の水田への侵入を助長し被害を増加させるおそれがあるため、出穂期の10日前までに完了してください。

斑点米カメムシ類注意報

・セジロウンカ
の飛来及び水田での発生が、東海、中国、四国及び九州の一部の地域で確認されています。本虫は、梅雨時期に中国大陸から飛来し、水田で増殖して水稲を加害します。飛来量は平年に比べて少ない状況ですが、水田の見回りの際には株元を注意深く観察し、株元に褐色の点又はすじ状の傷(産卵痕)が目立ち、成虫及び幼虫の発生が多く見られる場合は、都道府県の発表する発生予察情報等を参考に適期に防除を実施してください。

・トビイロウンカ
の発生が、北九州の一部の地域でやや多くなると予想されています。本虫は、梅雨時期に中国大陸から飛来し、夏以降に高温少雨傾向になると水田で急激に増殖して坪枯れを引き起こします。向こう1ヶ月予報では、沖縄・奄美を除いて気温は高く、降水量は平年並み以下となると予想されていることから、今後の発生状況に注意が必要です。また、近年では一部の薬剤に対し抵抗性を持つトビイロウンカの飛来が報告されています。
本年は、すでに中国及び九州において飛来が確認されています。水田の見回りの際には株元を注意深く観察し、株元に成虫及び幼虫を確認した場合には、都道府県の発表する発生予察情報等を参考に適期に防除を実施してください。

都道府県が発表した警報、注意報及び特殊報

平成30年7月11日以降、都道府県が発表している警報、注意報及び特殊報は以下のとおりです。

警報

・重要な病害虫が大発生することが予測され、かつ、早急に防除措置を講ずる必要がある場合に発表します。

発表はありません。

 

注意報

・警報を発表するほどではありませんが、重要な病害虫が多発することが予測され、かつ、早めに防除措置を講じる必要がある場合に発表します。

発表月日 都道府県 対象作物 対象病害虫
7月12日 山形県 水稲 斑点米カメムシ類
7月12日 石川県 水稲 斑点米カメムシ類
7月19日 福島県 水稲 斑点米カメムシ類
7月19日 滋賀県 果樹全般(かき、なし、ぶどう等) 果樹カメムシ類
7月19日 沖縄県
(宮古島市)
さとうきび アオドウガネ

 

特殊報

・各都道府県において、新たに重要な病害虫を発見した場合及び重要な病害虫の発生消長、生態等に特異な現象が認められた場合に発表します。
病害虫の生態等の生物学的情報や防除に関する情報の詳細については、各都道府県の病害虫防除所のホームページ等を参照してください。

発表月日 都道府県  対象作物 対象病害虫
7月17日 東京都 うめ クビアカツヤカミキリ
7月17日 奈良県 きく キク茎えそ病
7月17日 奈良県 すもも スモモ斑入果病
7月18日 北海道 トルコギキョウ トルコギキョウベと病(仮称)
7月18日 福島県 トルコギキョウ トルコギキョウベと病(仮称)
7月18日 長野県 トルコギキョウ トルコギキョウベと病(仮称)
7月19日 岡山県 しゅんぎく シュンギク根頭がんしゅ病(仮称)

 

病害虫防除に関する留意事項

一般

・病害虫の防除を効果的に実施するためには、注意深くほ場観察を行うことにより、病害虫の発生状況を的確に把握することが必要となります。病害虫の発生は天候の影響を大きく受けるので、天気の推移に注意しつつ、各都道府県の防除指針に従い、適期に適切な防除を実施してください。

・薬剤防除を実施する場合は、病害虫が薬剤抵抗性を獲得しないように、同じ作用機作の薬剤の連続使用を避けてください。また、農薬の使用基準を遵守して適切な薬剤を選択するとともに、散布対象外の農作物等に農薬が飛散しないよう対策を講じてください。

平成30年7月豪雨による大雨への対応について

平成30年7月豪雨による大雨の影響があった地域では、これまで大雨の影響による病害の広域的な発生は確認されていませんが、ほ場の観察をこまめに行い、大雨の影響により病害が発生したほ場が確認された場合は、適切に防除を行ってください。
特に、かんきつ類のかいよう病及び黒点病、もものせん孔細菌病等の病害が発生しているほ場では、折損した枝、り病葉及びり病果の除去に努めるとともに、早期に追加の薬剤散布を実施するなど、病害の発生抑止に向けた更なる対策に努めてください。
また、ほ場の観察の際は安全に十分に注意し、転落等の事故に遭わないよう、危険な場所には近づかないようにしてください。

なお、「「平成30年7月豪雨」に伴う農作物等の被害防止に向けた技術指導の徹底について」(平成30年7月11日付消費・安全局農産安全管理課長・植物防疫課長等通知)を発出しているので、併せて参照してください。
参照URL:http://www.maff.go.jp/j/seisan/kankyo/gijyutu_sido.html

用語解説

(地域)
北海道:北海道
東北:青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県 
    北東北:青森県、岩手県、秋田県 
    南東北:宮城県、山形県、福島県
関東:茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県 
    北関東:茨城県、栃木県、群馬県 
    南関東:埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県
甲信:山梨県、長野県
北陸:新潟県、富山県、石川県、福井県
東海:岐阜県、静岡県、愛知県、三重県
近畿:滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県
中国:鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県
四国:徳島県、香川県、愛媛県、高知県
九州:福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県 
    北九州:福岡県、佐賀県、長崎県、大分県 
    南九州:熊本県、宮崎県、鹿児島県 
沖縄:沖縄県

(発生量(程度))
多い(高い):やや多いの外側10%の度数の入る幅
やや多い(やや高い):平年並の外側20%の度数の入る幅
平年並:平年値を中心として40%の度数の入る幅
やや少ない(やや低い):平年並の外側20%の度数の入る幅
少ない(低い):やや少ないの外側10%の度数の入る幅
(平年値は過去10年間の平均)

(参考)
今後の発表予定日
第6号:8月8日(水曜日)
第7号:9月12日(水曜日)
第8号:10月17日(水曜日) 
第9号:11月14日(水曜日) 
第10号:平成31年2月13日(水曜日) 

これまでの発表
第1号:4月18日(水曜日)
第2号:5月16日(水曜日)
第3号:6月13日(水曜日)
第4号:7月11日(水曜日)




お問合せ先

消費・安全局植物防疫課

担当者:国内防除第2班 白石、渡邉
代表:03-3502-8111(内線4562)
ダイヤルイン:03-3502-3382
FAX番号:03-3502-3386