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農林水産省

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プレスリリース

「平成30年度 病害虫発生予報第8号」の発表について

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平成30年10月17日
農林水産省
向こう1か月の主要な病害虫の発生予察情報については次のとおりです。

・野菜類では、シロイチモジヨトウの発生が南関東、北陸、近畿、四国及び北九州の一部の地域で多くなると予想されています。ほ場内の発生状況に注意しつつ、適期に防除を実施してください。このほか、ハスモンヨトウ等、地域によっては発生が多くなると予想されている病害虫がありますので、注意してください。
・果樹では、果樹カメムシ類の発生が東海、近畿、四国及び北九州の一部の地域で多くなると予想されています。本虫の飛来状況は地域や園地により異なるので、園内を注意深く観察し、飛来が認められた場合は、飛来初期から防除を実施してください。このほか、かきの炭疽病等、地域によっては発生が多くなると予想されている病害虫がありますので、注意してください。

国の発生予察情報について

国は都道府県の協力の下、植物防疫法(昭和25年法律第151号)に基づき、有害動植物の防除を適時で経済的なものにするため、気象、農作物の生育状況、有害動植物の発生調査結果等を分析し、有害動植物の発生動向及び防除対策に係る情報として、発生予察情報を提供しています。
本予報に掲載している情報の詳細は、都道府県病害虫防除所のホームページ等を参照してください。

発生予察について
参照URL:http://www.maff.go.jp/j/syouan/syokubo/gaicyu/index.html
都道府県病害虫防除所
参照URL:http://www.maff.go.jp/j/syouan/syokubo/boujyo/120105_boujosho.html

気象

気象庁の向こう1か月の予報(10月11日付け)では、気温は北日本は平年並か高く、沖縄・奄美は平年並か低く、その他の地域ではほぼ平年並みと予想されています。また、降水量は全国的にほぼ平年並と予想されています。

気象庁ホームページ
参照URL:http://www.jma.go.jp/jp/longfcst/001_00.html (外部リンク)

野菜・花き

野菜・花きで各地の平年値より発生が「多い」・「やや多い」と予想される病害虫及びその地域
作物名
病害虫名
発生が「多い」と予想される地域
発生が「やや多い」と予想される地域
いちご アブラムシ類
四国、北九州   
東海
ハダニ類
四国
南東北、東海、北九州
炭疽病
東海
中国、四国、北九州
キャベツ 黒腐病 東海 南関東、北陸、近畿、中国
きゅうり アザミウマ類
北九州 北関東、近畿、四国
うどんこ病
    関東、四国、九州
ベと病
北陸
北関東、南九州
褐斑病 北陸 近畿、中国
トマト コナジラミ類   甲信、四国
灰色かび病 北陸  南東北、東海、中国、四国
葉かび病   北陸、中国
なす アザミウマ類   四国、北九州
コナジラミ類 四国 北九州
ハダニ類 四国 南関東
ねぎ さび病 北陸    北東北、南関東
アザミウマ類
北東北、北陸
関東、近畿
べと病   北関東、中国
黒斑病
北陸、東海、四国
北関東
大豆 アブラムシ類 中国 北陸
吸実性カメムシ類   南東北、近畿、北九州
アブラナ科野菜 コナガ   南関東、東海、四国、北九州
野菜・花き共通 シロイチモジヨトウ 南関東、北陸、近畿、四国、北九州 北関東、中国
ハスモンヨトウ 北関東、北陸、四国、北九州 南東北、南関東、東海、近畿、中国、南九州
オオタバコガ 四国 甲信、北陸、東海、近畿
きく アザミウマ類 北九州、沖縄 北関東、北陸、南九州
アブラムシ類 北九州 中国
注)表中の地域については、必ずしもその全域で発生が見られるものではありません。

いちご

・アブラムシ類の発生が、四国及び北九州の一部の地域で多くなると予想されています。本虫は作物を加害するほか、多くの病原ウイルス病を媒介することが知られています。発生密度が高くなってからでは防除が困難となるため、ほ場の観察をきめ細かく行い、発生初期に防除を実施してください。

ねぎ

・アザミウマ類の発生が、北東北及び北陸の一部の地域で多くなると予想されています。本虫は作物を加害するほか、多くの病原ウイルスを媒介することが知られています。発生密度が高くなってからでは防除が困難となるため、ほ場の観察をきめ細かく行い、発生初期に防除を実施してください。
また、本虫は薬剤抵抗性が発達しやすいので、都道府県の発表する発生予察情報等を参考に同一系統薬剤の連用を避ける等、薬剤を適切に選定してください。農薬散布のみならず、天敵生物等の各種防除手段を組み合わせた防除の実施についても検討してください。

・黒斑病の発生が、北陸、東海及び四国の一部の地域で多くなると予想されています。本病は主に葉身に発生し、多湿条件で発生が助長されます。多発すると防除が困難になるので、ほ場の観察をきめ細かく行うとともに、都道府県の発表する発生予察情報等を参考に適期に防除を実施してください。

野菜・花き共通

・シロイチモジヨトウの発生が、南関東、北陸、近畿、四国及び北九州の一部の地域で多くなると予想されており、9月中旬以降、神奈川県、大阪府、兵庫県、和歌山県、愛媛県及び長崎県から注意報が発表されています。幼虫の成育が進むと薬剤の効果が低下する場合があるので、ほ場の観察をきめ細かく行うとともに、都道府県の発表する発生予察情報等を参考に適期に防除を実施してください。

・ハスモンヨトウの発生が、北関東、北陸、四国及び北九州の一部の地域で多くなると予想されており、9月中旬以降、神奈川県、徳島県、香川県、高知県及び長崎県から注意報が発表されています。幼虫の成育が進むと薬剤の効果が低下する場合があるので、ほ場の観察をきめ細かく行うとともに、都道府県の発表する発生予察情報等を参考に適期に防除を実施してください。

きく

・アザミウマ類の発生が、北九州及び沖縄の一部の地域で多くなると予想されています。本虫は作物を加害するほか、多くの病原ウイルスを媒介することが知られています。発生密度が高くなってからでは防除が困難となるため、ほ場の観察をきめ細かく行い、発生初期に防除を実施してください。
また、本虫は薬剤抵抗性が発達しやすいので、都道府県の発表する発生予察情報等を参考に同一系統薬剤の連用を避ける等、薬剤を適切に選定してください。農薬散布のみならず、天敵生物等の各種防除手段を組み合わせた防除の実施についても検討してください。

果樹

果樹で各地の平年値より発生が「多い」・「やや多い」と予想される病害虫及びその地域
作物名
病害虫名
発生が「多い」と予想される地域 発生が「やや多い」と予想される地域
かき  ハマキムシ類   北陸、東海、北九州
炭疽病 北陸、東海、近畿 四国
かんきつ かいよう病 近畿、四国 南九州 
そうか病 四国 近畿
もも せん孔細菌病   南東北、甲信
ぶどう 晩腐病   甲信
果樹共通 果樹カメムシ類 東海、近畿、四国、北九州 南関東、中国
注)表中の地域については、必ずしもその全域で発生が見られるものではありません。

かき

・炭疽病の発生が、北陸、東海及び近畿の一部の地域で多くなると予想されています。本病は多湿条件下で発生が助長され、特に秋期に降雨が多いと多発しやすくなります。秋期の発病果は落果せずに樹上に残り、他の果実への伝染源となるため、り病果は早期に除去するとともに、都道府県の発表する発生予察情報等を参考に必要に応じて薬剤散布を実施してください。

かんきつ

・かいよう病の発生が、近畿及び四国の一部の地域で多くなると予想されています。向こう1か月予報では、全国的に降水量はほぼ平年並と予想されており、本病の発生に助長的な気象条件ではありませんが、園内の観察をきめ細かく行い、り病部は早期に除去するとともに、都道府県の発表する発生予察情報等を参考に必要に応じて薬剤散布を実施してください。
また、ミカンハモグリガの食害により感染が助長されるため、当該虫の発生状況にも注意しつつ、必要に応じて薬剤散布を実施してください。

りんご

・黒星病について、本年は北海道及び北東北の一部の地域において発生が多くなりました。り病葉及びり病果は一次伝染源となるので、来年の本病の発生を抑制するため見つけ次第除去するとともに、収穫後から翌春までに落葉を集めて園外に持ち出すか土壌中にすきこむ等、適切に処理してください。

果樹共通

・果樹カメムシ類の発生が、東海、近畿、四国及び北九州の一部の地域で多くなると予想されており、予察灯等の誘殺数が多いとして、9月中旬に愛知県から、10月中旬に神奈川県から注意報が発表されています。本虫は森林で発生し、スギやヒノキの球果を餌に増殖し、球果が枯渇すると餌を求めて園地に移動し、かんきつ、かき等の果実を加害します。
本虫の飛来状況は地域や園地により異なるので、都道府県の発表する発生予察情報等を参考にしつつ、園内の観察をきめ細かく行い、飛来が認められた場合は、飛来初期から防除を実施してください。

都道府県が発表した警報、注意報及び特殊報

平成30年9月12日以降、都道府県が発表している警報、注意報及び特殊報は以下のとおりです。

警報

・重要な病害虫が大発生することが予測され、かつ、早急に防除措置を講ずる必要がある場合に発表します。

発表はありません。

 

注意報

・警報を発表するほどではありませんが、重要な病害虫が多発することが予測され、かつ、早めに防除措置を講じる必要がある場合に発表します。

発表月日 都道府県 対象作物 対象病害虫
9月12日 兵庫県 野菜類、花き類 シロイチモジヨトウ
9月13日 香川県 大豆、野菜類、花き類 ハスモンヨトウ
9月14日 神奈川県 野菜類、花き類 シロイチモジヨトウ
9月14日 愛知県 果樹全般 果樹カメムシ類
9月14日 徳島県 大豆、野菜類、花き類 ハスモンヨトウ
9月18日 熊本県 メロン、すいか、きゅうり メロン退緑黄化病、スイカ退緑えそ病、キュウリ退緑黄化病
9月21日 和歌山県 かき カキ炭疽病
9月21日 沖縄県 水稲 スクミリンゴガイ
9月28日 和歌山県 野菜類、花き類 シロイチモジヨトウ
10月1日 大分県 いちご ハダニ類
10月2日 愛知県 キャベツ キャベツ黒腐病
10月2日 大阪府 野菜類、花き類 シロイチモジヨトウ
10月5日 神奈川県 野菜類、花き類 ハスモンヨトウ
10月5日 高知県 野菜類、花き類 ハスモンヨトウ
10月12日 神奈川県 果樹全般 果樹カメムシ類
10月12日 愛媛県 野菜類、花き類 シロイチモジヨトウ
10月16日 長崎県 野菜類 ヨトウムシ類、タバコガ類 

 

特殊報

・各都道府県において、新たな病害虫を発見した場合及び重要な病害虫の発生消長に特異な現象が認められた場合に発表します。
病害虫の生態等の生物学的情報や防除に関する情報の詳細については、各都道府県の病害虫防除所のホームページ等を参照してください。

発表月日 都道府県  対象作物 対象病害虫
9月25日 長野県 とちゅう トチュウウスクモヨトウ
9月27日 茨城県 トマト トマトフザリウム株腐病
10月1日 新潟県 ブロッコリー、キャベツ、なす トビイロシワアリ
10月1日 沖縄県 さとうきび サトウキビ芯腐細菌病
10月1日 沖縄県 マンゴー オオセンダンヒメハマキ
10月3日 栃木県 いちご オウトウショウジョウバエ類
10月3日 栃木県 トマト ミツユビナミハダニ
10月5日 千葉県 トルコギキョウ トルコギキョウ斑点病
10月11日 高知県 なし サクセスキクイムシ

 

病害虫防除に関する留意事項

一般

・病害虫の防除を効果的に実施するためには、注意深くほ場観察を行うことにより、病害虫の発生状況を的確に把握することが必要となります。病害虫の発生は天候の影響を大きく受けるので、天気の推移に注意しつつ、各都道府県の防除指針に従い、適期に適切な防除を実施してください。

・薬剤防除を実施する場合は、病害虫が薬剤抵抗性を獲得しないように、同じ作用機作の薬剤の連続使用を避けてください。また、農薬の使用基準を遵守して適切な薬剤を選択するとともに、散布対象外の農作物等に農薬が飛散しないよう対策を講じてください。

露地栽培

・引き続きほ場観察を行い、病害虫の早期発見に努め、発生を認めた場合は適期に適切な防除を実施してください。

施設栽培

・ウイルス病を媒介するアザミウマ類、アブラムシ類、コナジラミ類等の侵入や野外への飛び出しを防止するため、施設の開口部に防虫ネットを設置する等の対策を実施してください。また、雑草はこれら害虫の発生源となるので、施設内及び周辺の除草を定期的に行うよう努めてください。引き続きほ場観察を行い、病害虫の早期発見に努め、発生を認めた場合は適期に適切な防除を実施してください。

・作物残さは、害虫の発生源となり、り病葉及びり病果は、病害の伝染源となります。栽培終了後は、蒸し込み処理等を行い、作物残さでの生存虫を死滅させてから搬出し、土中に埋める等、確実に処分をしてください。

・施設内が過湿になると、病害の発生が助長されるため、雨水が施設内に入らないように留意するとともに、過度なかん水を回避する、循環扇を設置する、換気を行う、作物の株間の通風を図る等により、施設内が過湿にならないように管理してください。また、病害の早期発見に努め、伝染源となるり病葉及びり病果は除去し、適期に薬剤防除を実施してください。

用語解説

(地域)
北海道:北海道
東北:青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県 
    北東北:青森県、岩手県、秋田県 
    南東北:宮城県、山形県、福島県
関東:茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県 
    北関東:茨城県、栃木県、群馬県 
    南関東:埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県
甲信:山梨県、長野県
北陸:新潟県、富山県、石川県、福井県
東海:岐阜県、静岡県、愛知県、三重県
近畿:滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県
中国:鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県
四国:徳島県、香川県、愛媛県、高知県
九州:福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県 
    北九州:福岡県、佐賀県、長崎県、大分県 
    南九州:熊本県、宮崎県、鹿児島県 
沖縄:沖縄県

(発生量(程度))
多い(高い):やや多いの外側10%の度数の入る幅
やや多い(やや高い):平年並の外側20%の度数の入る幅
平年並:平年値を中心として40%の度数の入る幅
やや少ない(やや低い):平年並の外側20%の度数の入る幅
少ない(低い):やや少ないの外側10%の度数の入る幅
(平年値は過去10年間の平均)

(参考)
今後の発表予定日
第9号:11月14日(水曜日) 
第10号:平成31年2月13日(水曜日) 

これまでの発表
第1号:4月18日(水曜日)
第2号:5月16日(水曜日)
第3号:6月13日(水曜日)
第4号:7月11日(水曜日)
第5号:7月25日(水曜日)
第6号:8月8日(水曜日)
第7号:9月12日(水曜日)

お問合せ先

消費・安全局植物防疫課

担当者:国内防除第2班 白石、渡邉、土田
代表:03-3502-8111(内線4562)
ダイヤルイン:03-3502-3382
FAX番号:03-3502-3386