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プレスリリース

平成20年9月9日

農林水産省

飼料用のウクライナ産脱脂粉乳におけるクロラムフェニコール検出について

9月5日(金曜日)午後、日本農産工業株式会社から当省に対して、ウクライナ産脱脂粉乳に抗生物質であるクロラムフェニコールが検出されたとの報告がありました。当省は同日、直ちに当該脱脂粉乳を特定し、当該脱脂粉乳の使用中止、当該脱脂粉乳を使用した飼料の出荷停止・回収等の指示等を行いました。

なお、畜産物への移行試験の結果等から、当該脱脂粉乳等の畜産物の安全性への影響は無視できる程度と考えます。

1.経緯

9月5日に当省に対して以下の報告がありました。

  1. 6月及び7月に未通関のウクライナ産脱脂粉乳及びホエイパウダー(以下「ウクライナ産脱脂粉乳等」という。)から抗生物質であるクロラムフェニコールが検出された事例が発生しました(当該脱脂粉乳等は通関せずに返送手続きを行っています。)。輸入商社はこれまでにも自主分析を行っていましたが、検出した事例は初めてです。これを受け、飼料関係団体は、ウクライナ産脱脂粉乳等に係る注意喚起文書を発出しております。
  2. 9月5日、日本農産工業株式会社から、上記の注意喚起文書を受け通関されているウクライナ産脱脂粉乳等を分析したところ、クロラムフェニコールが0.012ppm(1ppmは100万分の1)検出されたとの報告がありました。
  3. 当該脱脂粉乳は、10トン中6トンが在庫しており、4トンについては、ほ乳期子豚育成用配合飼料に使用されているとのことでした。

2.農林水産省の対応

  1. 9月5日、当省は、同日直ちに当該脱脂粉乳を特定し、当該脱脂粉乳の使用中止、当該脱脂粉乳を使用した配合飼料の出荷停止及び回収等を指示しました。  
  2. また、上記1.経緯の1.の状況も踏まえ、本件に限らず、ウクライナ産脱脂粉乳等の使用について、注意喚起の通知を発出し、自主分析の実施など品質管理の徹底を図りました。さらに独立行政法人農林水産消費安全技術センターにおいても検査を行い、ウクライナ産脱脂粉乳の監視を強化することとしています。   

3.畜産物の安全性に関する考察

 クロラムフェニコールは、毒性が懸念され、国際的にもADI(1日許容摂取量:人が一生食べ続けても安全な量)が設定されていない抗生物質です。しかし、今回の案件については、試験結果などを基に、以下の理由により、当該脱脂粉乳を原料とした飼料を給与された豚から得られる畜産物の安全性の影響は無視できる程度と考えられます。

  1. 平成19年に当省で行った、クロラムフェニコールを0.1ppm含む飼料を給与された豚の筋肉、肝臓、脂肪への移行試験を確認した試験において畜産物への移行・残留が認められないこと。
  2. 当該脱脂脂粉乳を原料とした飼料は、ほ乳期子豚(生まれてから3ヶ月程度までの時期の子豚)用のものであり、豚は、通常生後6ヶ月程度で食肉用に出荷することから、当該飼料を給与された子豚が直ちに出荷され、食肉に流通することはないこと。
  3. 当該脱脂粉乳の飼料中の割合は0.2%~10%であることから、飼料中のクロラムフェニコールの濃度は0.000024ppm~0.0012ppm程度であること。

参考:クロラムフェニコールとは

広範囲な種類の微生物に対して効果を持つ抗生物質ですが、副作用(毒性)が懸念されることから、国際的にもADI(1日許容摂取量)及びMRL(食品の残留基準)は設定されていません。
動物用としては我が国でも食用動物を対象とした医薬品の承認はなく、飼料には「含んではならない」とされています。

お問い合わせ先

消費・安全局畜水産安全管理課 
担当者:飼料検査指導班  中村、田口
代表:03-3502-8111(内線4537)
ダイヤルイン:03-3502-8702
FAX:03-3502-8275

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