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農林水産省

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ゴールド興産株式会社が生産・販売した肥料(「バッチリ米キング」及び「核アミノ10」)における窒素成分の分析結果について

27消安2568号
27生産第1348号
平成27年7月29日

  北海道農政事務所消費・安全部長殿
                                       農政推進部長殿
  地方農政局消費・安全部長殿
                                  生産部長殿

  内閣府沖縄総合事務局農林水産部長殿

農林水産省消費・安全局表示・規格課長 

〃     農産安全管理課長 

生産局農業環境対策課長 

 

ゴールド興産株式会社が生産・販売した肥料(「バッチリ米キング」及び「核アミノ10」)における窒素成分の分析結果について

 

    6月12日にプレスリリースしたゴールド興産株式会社が生産・販売した肥料(「バッチリ米キング」及び「核アミノ10」)については、化学的に合成された「尿素」及び「粉末消火薬剤」が含まれていたことから、特別栽培農産物に係る表示ガイドライン(以下「ガイドライン」という。)に基づく特別栽培農産物認証制度及び平成27年度環境保全型農業直接支払交付金の対象となるほ場において当該肥料を使用した場合の取り扱いについて、複数の県から問い合わせが寄せられたところです。

本来、特別栽培農産物認証制度においては、使用された肥料に含まれる化学肥料の窒素成分量は、都道府県等が認証の可否を判断する際に、(ア)肥料に表示されている窒素成分量、(イ)製造業者からの聞き取り、(ウ)成分分析を行う等により、都道府県等で判断されているものです。

しかしながら、今般の事案に関しては、平成27年7月2日付け農林水産省消費・安全局表示・規格課長、農産安全管理課長及び生産局農業環境対策課長通知に基づき、依頼のあった都道府県については、農林水産省において当該肥料の窒素成分量の分析を実施することとしたところです。

この度、都道府県から依頼のあった当該肥料について、(独)農林水産消費安全技術センターに依頼し、その結果を踏まえ農林水産省において下記のとおりとりまとめましたので、貴局管内の依頼元の県及び他の都道府県に対して通知願います。

1分析した肥料及び分析結果

別紙1分析した肥料及び分析結果について

別紙2肥料中の窒素の形態について(イメージ)

別紙3分析データ(尿素性窒素)のばらつきについて

2分析結果を利用するに当たって考慮すべき情報について

(1)分析項目について

窒素全量、尿素性窒素、アンモニア性窒素、硝酸性窒素

(2)分析法について

(ア)定量分析は、肥料等試験法又は当該試験法参考法(窒素全量:燃焼法、尿素性窒素:高速液体クロマトグラフ法、アンモニア性窒素:蒸留法)

        (URL:http://www.famic.go.jp/ffis/fert/bunseki/sub9_shiken2014.html)を用いた。

(イ)(ア)の分析における定量下限は、窒素全量0.05%、尿素性窒素0.01%、アンモニア性窒素0.1%である。

(ウ)硝酸性窒素については、定性試験としてQuantofix Nitrat Nitrit(MACHEREY-NAGEL社製)の試験紙を用いた。定性試験の結果、全て0.1%未満と判断されたため、定量試験は行わなかった。

(エ)精度管理に当たって、各々の目的物質を含む認証標準物質について併行試験を行いそれぞれの試験値が2回連続して当該認証物質の警戒線の範囲に収まるか確認した。

また、分析装置のベースラインを確認するため認証標準物質の測定は、サンプルの測定の前と後に行った。

(オ)配合されている物質を特定するためにX線回折を実施した。

 

(3)サンプル数及びデータのばらつきについて

(ア)確保できたサンプル全てについて分析を行った。

(イ)最も多くのサンプルが確保できた「核アミノ10・エコスα55」の尿素性窒素の分析結果より、ばらつきの範囲は0.8であり、サンプル数は7と少ないが、ヒストグラムの形状から

正規分布を示す可能性が高いと推定された。統計学上、正規分布に従う場合、平均値=中央値=最頻値として扱われる。

 

3分析結果の考え方について

(1)化学合成された窒素成分量の算定について、農林水産省としては次のとおり解釈するので、参考にして下さい。

 (ア)尿素性窒素が定量されたサンプルについては、X線回折の結果、尿素結晶のピークが確認できた。尿素に類似する構造をもつ化合物のピークは確認できないことから、高速液体クロマトグラフ法で得られた数値の全量が尿素であると判断できる。また、ゴールド興産株式会社に配合内容を確認したところ、化学合成した尿素以外に尿素性窒素を供給できる原料が存在しないことから、尿素性窒素の含有量全てが化学合成されたものと判断して差し支えない。

 (イ)アンモニア性窒素が定量されたサンプルについては、全てが有機物由来でないことを確定できなかったため、分析誤差も併せて考慮し、アンモニア性窒素は、1%を有機物由来などとして分析結果から減じた数値を化学合成されたものと判断して差し支えない。

 (ウ)硝酸性窒素については、定性試験の結果、全て0.1%未満と判断されたため、化学合成されたものとして算定をしなくても差し支えない。

 (エ)窒素全量のうち化学合成されたものの窒素成分量は、(ア)~(ウ)のことから、尿素性窒素の全量にアンモニア性窒素から1%を減じた数値を合算したものと判断して差し支えない。

 

(2)都道府県が分析結果をガイドラインに基づく特別栽培農産物認証制度に活用する場合は、上記を参考に、当該肥料における化学的に合成された窒素成分量を判断してください。

また、環境保全型農業直接支払交付金については、環境保全型農業直接支払交付金実施要領第1の4の(2)に基づきガイドラインの考え方に即して判断してください。

 

4留意事項

    本件の対応については、当該事例が初めてのものであり、広範囲に影響が出ていることを踏まえ実施したものです。今回、分析結果のほか、分析項目や分析方法を上記のとおり示しますので、今後は、これらを参考に都道府県において窒素成分の分析を実施していただくようお願いします。

 

 

【本件に係る連絡先】

<特別栽培ガイドライン関係>

 消費・安全局 表示・規格課

 担当者:有機食品制度班 長谷、酒瀬川

 代表:03-3502-8111(内線4481)

 ダイヤルイン:03-6744-7139

 FAX:03-6744-0569

 

<肥料分析関係>

 消費・安全局 農産安全管理課

 担当:肥料検査指導班 伊藤、石原

 代表:03-3502-8111(内線4508)

 ダイヤルイン:03-3502-5968

 FAX:03-3580-8592

 

<環境保全型農業直接支払交付金関係>

 生産局 農産部 農業環境対策課

 担当者:環境直接支払班 井田、齋藤

 代表:03-3502-8111(内線4748)

 ダイヤルイン:03-6744-0499

 FAX:03-3502-0869

 

 

 


PDFファイルは以下よりダウンロードしてください。

 

(通知)27消安第2568号及び27生産第1348号(PDF:94KB)

(別紙1)分析した肥料及び分析結果について(PDF:58KB)

(別紙2)肥料中の窒素の形態について(イメージ)(PDF:68KB)

(別紙3)分析データ(尿素性窒素)のばらつきについて(PDF:75KB)

 

お問い合わせ先

生産局農業環境対策課
担当者:環境直接支払班
代表:03-3502-8111(内線4748)
ダイヤルイン:03-6744-0499
FAX:03-3502-0869

 

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