米の安定取引研究会 第1回概要(平成26年12月18日開催)
1.日 時
平成26年12月18日(木曜日)10時00分~12時00分
2.場 所
農林水産省 第2特別会議室
3.要 旨
事務局より米をめぐる状況について説明した後、意見交換を実施。研究会テーマに関する主な意見は以下の通り。
生産側の立場からの意見
- 安定取引はかねてから望んでいることであり、実現できれば望ましい。
- 米は一年一作で、全体需給により価格が変動するという特徴があるが、本研究会の意見を聞きながら、安定的な取引ができるよう努力していきたい。
- 契約において問題になるのは価格。予測のつく範囲で上下するのであればそれなりの対応はできる。
- 価格の安定だけでなく、生産の安定につなげていけるようにしないと現場がついてこられない。安定取引と合わせて需要拡大も重要。
- 基本的には売り切れる分だけ生産すれば価格の安定につながるが、大規模経営体が独自に売り急ぎを行うと、安定取引にとってマイナスになる。
- 安定取引は望むところであるが、生産側と実需者側が合意する価格水準の設定が難しい。
- 安定取引は望ましいが、生産コストを無視した価格設定になると産地は苦しくなる。
流通業者側の立場からの意見
- 流通の立場からも、安定取引は望ましいもの。
- 生産・流通だけではなく、実需者も一体となった安定生産・安定取引について考える場を設けることが必要ではないか。
- 表示方法含め、年産、産地、銘柄で細かく分けるのではなく、品質を表示基準にすることができないか。
- 業務用は一年間安定したものを供給してほしいという要望が強い。
- 産地間競争によって早く売り切ろうとすることが価格下落に影響するのではないか。
- 価格の変動幅を縮めることが安定取引につながる。
- 過去の価格等を用いて、概算金価格の目途を早めに示すことができないか。
中食・外食等の実需者の立場からの意見
- 安定取引の推進は重要。
- 実需者が欲している品種と生産サイドとマッチングが安定取引を進める上でも重要。
- 全体的には米の価格は昨年より下がっているが、人気のある銘柄は引き合いが多く、価格も下がっていない状況。
- 需給のバランスの一番は作柄だと思っているが、作柄以外の力が働くと価格の変動が大きくなる。価格の考え方をしっかりと決めておかないと、平成30年産以降に生産者が安定的に作ってくれるのか不安。
- 複数年契約を進めていきたいが、価格面での調整が難しい。価格変動を少しでも縮めるようにできないか。
全般的な立場の方からの意見
- 安定取引が実現できていない原因・実態・メカニズムを明らかにすることが必要。
- ある程度、民間ベースであるべき価格が想定されていけばならないのではないか。
- 他作物の取引についても勉強していく必要。
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