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農林水産省

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2.調製施設 ― 色彩選別機 ―

(1)原理

大豆用の色彩選別機の原理を図2-20に示している。まず大豆はフィーダーでシュートに供給される。フィーダーは供給量を調整しシュートは大豆を整列させて選別室に流し込む。選別室内には、光束ランプとセンサー及びバックグランドがある。光束ランプは選別室内を明るく照らして、センサーが大豆を良く見えるようにしてある。バックグランドは大豆の良品(整粒)の色(明るさ)にしてあり、センサーはシュートから選別室に入ってくる大豆の色とバックグランドの色とを比較できる。センサーがバックグランドを見ている時の信号を基準として、ある範囲を定めそれから外れた信号を色違いとして判定する。
センサーが見ている大豆を色違いと判定したら、エジェクタ(噴射部)から打ちとばす。この動作を高速で行うことが色彩選別である。

図2-20  色彩選別機の原理
図2-20  色彩選別機の原理


豆用の色彩選別機は本来バイカラー方式であるが、大豆選別のみなら、モノカラー方式でも実用できる。従って構造も簡単で安価なモノカラー方式の大豆専用機械が開発された。

(2)色彩選別機の種類と特徴

センサーの種類(フォトトランジスタ、太陽電池、CCDカメラ等)により数多くの機種がある。しかしセンサー(光電素子:光を電圧あるいは電流に変換する)の信号をアンプで増幅しコンパレーターで比較判定し、パワー回路で電磁弁(空気銃タイプ、フラッパタイプ)を駆動させる構造は変わらない。従って、色彩選別機の調整とは、アンプの利得、コンパレーターの基準電圧、電磁弁の解放時間と遅れ時間(タイミング)の調整のことである。これらの操作部分は、電子機器の発展でパソコン、LED、タッチパネルなど各メーカーでいろいろなタイプの機種を出していて、操作方法も色々であるが、基本的にはほとんど同じでる。

お問合せ先

農産局穀物課
担当者:豆類班
代表:03-3502-8111(内線4846)
ダイヤルイン:03-3502-5965