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農林水産省

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登録申請の公示(申請番号第109号)

更新日:平成30年7月26日
担当:食料産業局 知的財産課
下記の名称について、登録申請の公示をしたのでお知らせします。

奥久慈しゃも


1 登録の申請の番号  第109号
2 登録の申請の年月日  平成29年1月4日
3 申請者の名称  農事組合法人 奥久慈しゃも生産組合
4 申請者の住所  茨城県久慈郡大子町袋田3721
5 申請者の代表者の氏名  代表理事 益子 実津雄
6 申請者のウェブサイトのアドレス  
7 農林水産物等が属する区分  第6類 生鮮肉類 鶏肉、内臓肉、その他の生鮮肉類
8 農林水産物等の名称  奥久慈しゃも(オククジシャモ)、Okukuji Shamo Chicken
9 農林水産物等の生産地  茨城県久慈郡大子町、常陸大宮市、常陸太田市、高萩市
10 農林水産物等の特性
 「奥久慈しゃも」は、軍鶏種を用いて作出した三元交雑肉用鶏を素びなとして、茨城県県北地域の中山間の自然環境下で、ストレスの少ない飼育環境下で長期間飼育されて生産される鶏肉及びその内臓肉、ガラである。
 「奥久慈しゃも」は、脂肪が非常に少なく鳥特有の臭みがほとんど感じられない。通常、脂肪が少ない鶏肉はパサパサとした食感となってしまうが、奥久慈しゃもは、筋繊維が緻密であり加熱しても水分を保持できることから、低脂肪でありながら肉汁が豊富で歯ごたえもある肉質である。
 また、一般的な肉用鶏の約2~3倍の飼育期間をかけて飼育することにより、骨太のガラを得ることができる。ガラは、豊かな風味の濃厚なスープが出来るとして、多数の料理店でラーメンや鍋の出汁に使用されており、繊細なうまみを凝縮したスープは、すっきりとした中にもコクのある味わいを感じることができる。また、レバーは血生臭さが少なく、その他の内臓肉についても、料理店の看板商品として利用されるなど、高い評価を得ている。
 「奥久慈しゃも」は、昭和63年に大阪で開催された「全国特殊鶏味の品評会」(全国鶏肉消費促進協議会)で第1位となった。その評価は近年も衰えることはなく、レストラン等を格付けしたミシュランガイド東京2017版において、「繊維が細かくジューシーで、歯ごたえがある」、「しっかりとした肉質で旨みが強く、香りも良い」と評され、食材として高く評価されている。
11 農林水産物等の生産の方法
 「奥久慈しゃも」の生産の方法は、以下のとおりである。

(1)素びな
 「奥久慈しゃも」の素びなは、種鶏である軍鶏種(雄)と交雑種(雌)(名古屋種(雄)とロードアイランドレッド種(雌)を交配)を交配して作出されたものを用いる。
 「奥久慈しゃも」の原種鶏には、茨城県畜産センターが選抜し交配した、闘争本能を弱めて群飼育が可能となるように改良した軍鶏種、肉質が良く肉の生産性に優れる名古屋種及び繁殖性に優れたロードアイランドレッド種を用いる。

 (2)飼育方法
 飼育日数:素びなを、孵化の時から積算して、雄は最低110日齢以上、雌は最低130日齢以上肥育する。
 飼育密度:28日齢以降は10羽未満/m2の密度で飼育する。
 配合飼料:
 ・概ね28日齢以降は、とうもろこし、マイロ、大豆油かす、なたね油かす等を混合調整したものに食塩、カルシウム源のほかヨモギなどの滋養成分や海藻由来の天然ミネラル等を添加した配合飼料を給与する。
 なお、抗菌性飼料添加物は使用しない(動物用抗菌剤については家畜保健衛生所の指導に基づき使用する)。
 ・配合飼料の他に、飼料用米は飼料重量の10%程度与えることを許容する。

 (3)出荷
 110日齢以上の雄及び130日齢以上の雌を出荷する。

 (4)最終製品としての形態
 「奥久慈しゃも」の最終製品としての形態は、鶏肉、内臓肉、その他の生鮮肉類である。 
12 農林水産物等の特性がその生産地に主として帰せられるものであることの理由
 茨城県県北地域は、阿武隈・八溝山系に位置し周囲を山々に囲まれた中山間地域であり、寒暖の差が大きく緑豊かで空気は澄んでいるが、傾斜がきつく土地利用型農業には適さない土地柄である。また、厳しい自然条件のため離農者も多く過疎化が進行していたため、昭和50年代に、大子町の有志から茨城県に対し、農地面積が小さい地域でも農家所得の向上に繋がる新しい肉用鶏の開発協力依頼があったことをきっかけに、古くから茨城県県北地域で飼育が盛んで、味に定評があった軍鶏種を活用した地鶏の作出が始まった。
 軍鶏種は元来闘鶏用であり気性が荒く、長期間の群飼育が困難であったが、茨城県養鶏試験場(現茨城県畜産センター)の技術協力によって闘争性の低い軍鶏種が選抜され、群飼育が可能となった。また、雄系の軍鶏の食味を最大限に引き出しつつ、肉質及び生産性に優れた交雑種の組み合わせとするため、肉と卵の味に定評があり肉付きのよい名古屋種、生産性の高いロードアイランドレッド種を、茨城県養鶏試験場において独自に選抜し交配させた。これらの、食味の良い軍鶏種の特性を最大限に引き出すための数々の試験研究を経て、昭和60年に「奥久慈しゃも」の生産・販売が本格的に開始された。
 また、「奥久慈しゃも」の生産者団体である奥久慈しゃも生産組合は、茨城県の協力や実需者の助言を得て、飼料中の栄養水準や飼育密度、飼育期間が発育と肉質に及ぼす影響などを研究した。軍鶏種、名古屋種、ロードアイランドレッド種の長所を組み合わせて作出した新たな交雑鶏であるがゆえに前例がなく、肉質向上と経済性を兼ね備えた飼養管理を行う難しさがあったが、茨城県県北地域の大自然に囲まれた静かな環境のもとでストレスを与えず、低カロリーの専用飼料と良質な水を給与しながら長期間かけてじっくりと飼育するという、奥久慈しゃも独自の生産方法が確立した。「奥久慈しゃも」の生産者は生産方法について継続的に指導を受けているため生産者間の生産技術のバラツキが少なく、また、日齢を揃えた出荷を実施していることから、実需者から「奥久慈しゃも」の品質は常に一定であると評価されている。
13 農林水産物等がその生産地において生産されてきた実績
 「奥久慈しゃも」は、当初、奥久慈と言われる茨城県県北地域で生産が開始されたことから「奥久慈しゃも」と名付けられ、昭和60年に生産・販売が本格的に開始された。また、同年に久慈郡大子町、同水府村(現常陸太田市)、那珂郡山方町(現常陸大宮市)の生産農家13戸による任意組合「奥久慈しゃも生産組合」が設立された。
 昭和60年の組合設立時は6,500羽程の生産羽数であったが、品質の高さや生産者の積極的な販売PR活動、各種メディアに取り上げられたことなどにより知名度が向上した結果、茨城県県北地域において生産が拡大していった。「奥久慈しゃも」の主要生産地である大子町では、古くから生産の歴史があることやその品質の高さなどから、町独自のブランド認証制度「だいごみ」に認証されているほか、町内の飲食店・旅館が平成21年度に「大子よかっぺ倶楽部」を立ち上げ、「奥久慈しゃも」料理の提供やイベント等でPRを行っている。平成22年度から茨城県独自の「いばらき地鶏認証制度」において「いばらき地鶏」に認証されている。
 現在では、農事組合法人奥久慈しゃも生産組合による生産管理の下、大子町を始めとした茨城県県北地域の4市町(久慈郡大子町、常陸大宮市、常陸太田市、高萩市)において「奥久慈しゃも」の生産が継続されており、平成29年度末には約51,000羽まで生産羽数が拡大している。
14 法第13条第1項第4号ロの該当の有無  該当する
商標権者の氏名又は名称  農事組合法人奥久慈しゃも生産組合
登録商標  山の鶏肉 奥久慈シャモ
指定商品又は指定役務  第29類 シャモ肉
商標登録の登録番号  第1976857号
商標権の設定の登録(更新登録があったときは、更新登録も含む。)の年月日  昭和62年8月19日(登録)
 平成29年6月20日(更新登録)
専用使用権者の氏名又は名称  -
商標権者等の承諾の年月日  -
15 (9から11までに掲げる事項と明細書に定めた法第7条第1項第4号から第6号までに掲げる事項とが異なる場合)その内容  -
16 農林水産物等の写真  奥久慈しゃも 写真
17 公示の年月日  平成30年7月26日
18※ 申請書等の縦覧期間
(公示開始日から2か月間)
 平成30年9月26日まで
19※ 意見書提出期間
(公示開始日から3か月間)
 平成30年10月26日まで
※縦覧及び意見書提出についてはこちら

お問合せ先

食料産業局知的財産課

担当者:地理的表示保護制度担当
代表:03-3502-8111(内線4284、4282)
ダイヤルイン:03-6738-6315
FAX番号:03-3502-5301