このページの本文へ移動

農林水産省

メニュー

指定前の公示(第6号)

更新日:平成29年7月11日
担当:食料産業局 知的財産課
下記の名称について、指定前の公示をしたのでお知らせします。

Λουκούμι Γεροσκήπου (Loukoumi Geroskipou)(ルクミ イェロスキプ)


1 指定前の公示の番号  第6号
2 指定をした場合に締約国の名称として公示されることとなる国の名称  欧州連合
3 農林水産物等の区分  第30類 菓子類 ゼリー類
4 農林水産物等の名称  Λουκούμι Γεροσκήπου (Loukoumi Geroskipou)(ルクミ イェロスキプ)
5 農林水産物等の生産地  キプロス
 
 イェロスキプ
6 農林水産物等の特性、生産の方法その他の当該農林水産物等を特定するために必要な事項 (1)特性
 ルクミ イェロスキプは、砂糖を主な原材料とする、ゼラチン状の甘い菓子である。形は、約20×20×25mmの直方体をしている。
 加えられる香味料(下記の生産方法参照)によってさまざまな風味があり、表面は粉砂糖(上白糖)、又はフレーク状の乾燥ココナッツで覆われている。ナッツ、蜂蜜及びビターチョコレートを加える場合もある。なお、グルコースやゼラチンは使用しない。
 本産品をその類似品と区別する特徴は、硬さ、弾力性、甘さである。

 ルクミ イェロスキプは、2007年12月、農産物及び食品の地理的表示及び原産地名称の保護に関する2006年3月20日付理事会規則(EC)第510/2006号に基づき欧州員会によりPGIとして指定されている。
 
(2)生産方法
 基本となる原材料は、水100リットル当り砂糖90kg (86%)、コーンスターチ15kg(14%)、クエン酸33g~40gで、他に以下の材料が加えられ、様々な種類のルクミ イェロスキプが作られる。
・バラ風味:製品90kgあたり、E122 (赤)の着色料75ml (水1リットルあたり40gの粉末を溶かす)及びバラ香味料5ml
・イチゴ風味:製品90kgあたり、E122 (赤)の着色料75ml (水1リットルあたり40gの粉末を溶かす)及びイチゴ香味料8ml
・マンダリン風味:製品90kgあたり、E102 (オレンジ)の着色料75ml (水1リットルあたり60gの粉末を溶かす) 及びマンダリン香味料15ml
・オレンジ 風味:製品90kgあたり、E102 (オレンジ)の着色料75ml (1リットルあたり60gの粉末を溶かす)及びオレンジ香味料18ml
・ミント風味:製品90kgあたり、E102/E133 (緑)の着色料75ml (水1リットルあたり60gの粉末を溶かす) 及びミント香味料3ml
・パイナップル風味:製品90kgあたり、E102/E133 (緑)の着色料75ml (水1リットルあたり60gの粉末を溶かす) 及びパイナップル香味料16ml
・ベルガモット風味:製品90kgあたり、ベルガモット香味料5ml
・バナナ風味:製品90kgあたり、バナナ香味料20ml
・レモン風味:製品90kgあたり、レモン香味料15ml
・ピスタチオ風味:製品90kgあたり、ピスタチオ香味料15ml
・マスティック風味:製品90kgあたり、マスティカ ヒウ40g
・バニラ風味:製品90kgあたり、バニリン24gまたはバニラ50g
・チョコレート風味:製品90kgあたり、チョコレート香味料1400g
・ココナッツ風味:製品90kgあたり、ココナッツ香味料15ml 
 
 ルクミ イェロスキプは、攪拌機付きの大きな鍋で作られる。
 まず、熱した鍋に水を入れ、次に砂糖とクエン酸を加える。これを100℃で35分間沸騰させ、コーン・スターチを加える。この時、コーン・スターチは冷水であらかじめ溶いておく。
 この混合物を、1分当り36回攪拌しながら100℃~130℃で2時間熱し、香味料を加える。場合によっては、食品添加物やローストしたナッツを加えた後、大きな枠の中に流し込み、ゼラチン状になるまで放置する。冷めたところで、約20×20×25mmの直方体に切り分け、粉砂糖または乾燥ココナッツで覆う。
 アーモンド、ピスタチオ、クルミ、ピーナッツ、ヘーゼルナッツといったナッツがルクミ イェロスキプに加えられることもある。ナッツは、殻を取り除いた後、見た目により選別される。実を熱湯の中に入れ、皮を剥き、ローストし、そして細かく切り刻み、型に入れる直前の最後の攪拌過程にある熱い生地の中に投入される。
 製造、切断及び包装の全ての生産工程は、生産地域であるイェロスキプ地域にある施設において行われる。これらの生産工程は、全て同じ場所で行わなければならず、これにより産品が汚染されるリスクを限定でき、また、輸送時間や温度変化により製品が固くなることや、産品の特性を変えてしまうことを避けることができる。
 検査は、キプロスの農業・天然資源・環境省の農業局によって実施され、どの程度基準と合致しているか、本産品が実際に指定された生産地域で生産されたものであるかを確認している。生産方法と基準に対応したルクミ イェロスキプの品質を保証するために、下記の点が検査される
・材料及び材料の量
・攪拌温度
・攪拌時間
・攪拌回数
 
(監督機関)
 Τμήμα Γεωργίας (Agriculture Section)
 
(3)農林水産物等の特性がその生産地に主として帰せられるものであることの理由
 ルクミ イェロスキプと生産地域の歴史的関係は19世紀にまで遡る。Sophocles Athanasiouがルクミ イェロスキプの生産を始めた1895年から、同じ製法、同じ場所で彼の子孫らによって生産が代々受け継がれている。1920年、本産品の生産はAthanasiouの娘Charikliaと夫のGabriel Hadjizinoviouに受け継がれ、Gabriel Hadjizinoviouが1959年に商品名として「Aphrodite」の名称を商標登録した(女神の絵は既に産品の包装紙に紋章として描かれていた。)。その後、生産は彼らの息子Nikodemos Gabriel (1964-1990)に受け継がれ、1990年より彼の妻のEvdokiaと息子のGeorgeが同じ製法で同一産品を作っている。
 今日、ルクミ イェロスキプ(ΛΟΥΚΟΥΜΙ ΓΕΡΟΣΚΗΠΟΥ (LOUKOUMI GEROSKIPOU))はイェロスキプのトレードマーク的存在となっている。イェロスキプの主な特徴を説明するときは、いつもルクミ イェロスキプについて言及することから始まるのである。
 原材料は生産地域では生産されていないため(但し、アーモンドと蜂蜜は例外で、生産地域内のパフォスで生産されている)、ルクミ イェロスキプと生産地域との結びつきは明らかに歴史的なものであり、その名称と1895年からキプロスで生産されている最古の菓子の一つであることが知られている。
 イェロスキプの町は、ルクミ イェロスキプと強く結びついている。多くの書籍で、伝統及び観光とルクミ イェロスキプを結び付けて言及している。
 これら多くの書籍の中でも特に傑出しているのは、ギリシャ人で有名な小説家Nikos Kazantzakisが書いたΤαξιδεύοντας (旅行)(1926年出版)、Ioannis Panagiotopoulosが書いたΗ Κύπρος ένα ταξίδι (キプロス — 旅)(1962年出版)、及びWilliam Forwoodが書いたCyprus Invitation(1971年出版)であり、どの書籍でもイェロスキプが産んだこの素晴らしい産品について記載されている。また、1925年には、ウェンブリー・スタジアムで開催された大英帝国博覧会において、生産者に栄誉認定証が授与されている。今日、ルクミ イェロスキプは住民、観光客双方にとってイェロスキプの魅力の一つである。
7 法第29条第1項第2号ロの該当の有無等 
(1)商標権者の氏名又は名称  -
(2)登録商標  -
(3)指定商品又は指定役務  -
(4)商標登録の登録番号  -
(5)商標権の設定の登録の年月日  -
(6)専用使用権者の氏名又は名称  -
(7)商標権者等の承諾の年月日  -
8 公示の年月日  平成29年7月11日
9※ 意見書提出期間
(公示開始日から3か月間)
 平成29年10月11日まで
※意見書提出についてはこちら

お問合せ先

食料産業局知的財産課

担当者:地理的表示保護制度担当
代表:03-3502-8111(内線4286)
ダイヤルイン:03-6738-6315
FAX番号:03-3502-5301