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農林水産省

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指定前の公示(第8号)

更新日:平成29年7月11日
担当:食料産業局 知的財産課
下記の名称について、指定前の公示をしたのでお知らせします。

Danablu(ダナブル)


1 指定前の公示の番号  第8号
2 指定をした場合に締約国の名称として公示されることとなる国の名称  欧州連合
3 農林水産物等の区分  第21類 酪農製品類 ナチュラルチーズ
4 農林水産物等の名称  Danablu(ダナブル)
5 農林水産物等の生産地  デンマーク全域
6 農林水産物等の特性、生産の方法その他の当該農林水産物等を特定するために必要な事項 (1)特性
 青カビチーズで、「フルファット」又は「エクストラファット」と呼ばれ、硬さは半硬質ないし軟質である。デンマーク産の牛乳を原料にしており、均質化処理及び熱殺菌・低温殺菌処理し、青カビにより熟成しているため、辛味があり、切りやすく、ややもろい質感である。他の青カビチーズより強い風味がある。
 その他ダナブルの特性は以下のとおり。
 
○成分
・ダナブル 50+:固形分中の脂肪分:50%以上 固形分:52%以上
・ダナブル 60+:固形分中の脂肪分:60%以上 固形分:56%以上
 
○形状・重量(チーズ全体)
・扁平円筒形タイプ:直径約20cm、重量約3kg
・長方形タイプ:長さ約30cm、幅約12cm、重量約4 kg
 
○表面
 白ないし薄い黄色または薄い茶色がかった色で、特に感知できるような汚れやカビの発生は見られない。中央部が極僅かにくぼんでいることがある。穿孔により生じた孔は許容されている。パラフィン又はプラスチック乳剤による覆いはしていない。
 
○外皮
 外皮はないが、目の詰まったやや固い外層がある。穿孔により生じた孔は許容されている。表面及び側面は欠けがなく、平らで均一でなければならない。
 
○構造
 空隙、ヒビ(凝固による空隙)及び小孔が均一に分散している。多くは、縁に近くなるにつれ密度が高くなる。発酵による孔はない。
 
○質感
 崩れるほどではないが緩く柔らかく、切りやすく塗りやすい。縁に近くなるにつれ、多少固くなる。
 
○香り・味
 不純物のない青カビの強い影響により、混じりけのない刺激のある風味である。切れ味があり、塩味や酸味が多少強く、やや苦みも感じられる。
 
 ダナブルは、2003年5月、農産物及び食品の地理的表示及び原産地名称の保護に関する1992年7月14日付理事会規則(EEC)第2081/92号に基づき欧州委員会によりPGIとして指定されている。
 
(2)生産方法
 デンマークで生産された牛乳のみを使用し、全ての生産過程はデンマーク国内で行うものとする。熟成期間は5週間以上。
 
(3)農林水産物等の特性がその生産地に主として帰せられるものであることの理由
 ダナブルの生産地域をデンマークに厳密に限定する本質的な理由は、デンマークのチーズ生産者が伝統的な専門技術とノウハウを有し、その伝統的品質を維持しているからである。
 ダナブルは、デンマーク産の原材料を用いたデンマークの特産品として、EUの内外において知られている。この評判は、60年以上にわたる法的な取組と生産者による品質を維持する努力の賜物であり、これゆえに当該製品の伝統的な特性が維持されてきた。
 
○歴史
 第二次世界大戦中、米国のある大学がチーズ用牛乳の均質化処理について特許を取得し、均質処理された牛乳を用いたデンマーク産チーズへ課金を試みたことがあったが失敗に終わった。この処理方法はその20年前にデンマークでマリウス・ボエル氏が導入していたことが証明できたからである。同氏は子供の頃から、同氏の家族が経営していたサリングにあるバターとチーズを生産している自宅農場において、青カビの培養について、極めて興味深い実験を行っていた。その中で、チーズがカビっぽくなることがあることを発見し、純粋な好奇心からその味見をしてみたのである。その味は、マリウス・ボエル氏自身の言葉によれば、「独特の刺激のある味」であった。そこでそのカビをチーズから採取し、パンの上で培養してみた。その後、そのパンを乾燥させ、挽き砕き、粉状になったものを新鮮な凝乳に加えた。これがダナブルの基礎となった。
 1927年、マリウス・ボエル氏はオーデンセの酪農場から調達した均質処理した牛乳を使ってチーズづくりの実験を行った。脂肪分9%のコーヒークリームから着想を得たのである。コーヒークリームは均質化処理されていたため、脂肪分が比較的少ないにもかかわらず、クリーミーで均一性が保たれていた。この実験の結果、チーズの質が大幅に向上し、芳醇でより刺激のある風味となり、色もより白くなり、吸収性も増した。この後、この種のチーズを製造する酪農場では、チーズ用牛乳を均質化処理することが急速に普及していった。1930年代のデンマークのチーズを製造する酪農場では、チーズ用牛乳を低温殺菌することも一般的となった。
 1930年前後には、様々な要因からデンマーク産青カビチーズの需要が大幅に増加し、製造業者の数も増えたことから、品質の維持を図るため、輸出用チーズについて定期的な検査の実施を目指して、デンマークの国家検査院(State Inspection Services)のトップであるローシュ主席検査官との交渉が開始された。この交渉の結果、検査制度の詳細を検討する生産者団体を設立するための会合が1934年6月23日に招集され、生産者団体の設立が決定された。
 同日、ローシュ主席検査官の命により同年7月16日にオーデンセにチーズを持ち込み、初の検査評価を実施することも併せて決定された。三度にわたる検査評価を経て、輸出用チーズの外皮、構造、色、香り、味の評価及び輸出の適格性評価に関する総合的基準が定められた。
 同年9月、同生産団体はチーズの特性に関するルール及び輸出用チーズ製造を行う酪農場を承認するルールの整備を目指し、農業省及び国家検査院との交渉を開始した。その結果、農業省は「regulativ for bedømmelser af ost af Roqueforttypen ved Statens Ostebedømmelser(国のチーズ評価におけるロックフォール・タイプのチーズの評価に関する規則)」を策定した。同規則は1936年1月1日に施行した。
 1952年、デンマーク産チーズの名称に関する1952年3月13日付農業省省令第80号により、ダナブルというチーズの名称が正式に確定した。1958年6月16日、チーズの製造・販売等に関する法律第14号が発布された。同法は製造及び検査に関する指針を定めている。その後、同法は1963年及び1969年のチーズの特性を定めた政令により、補足されることになった。
7 法第29条第1項第2号ロの該当の有無等 
(1)商標権者の氏名又は名称  -
(2)登録商標  -
(3)指定商品又は指定役務  -
(4)商標登録の登録番号  -
(5)商標権の設定の登録の年月日  -
(6)専用使用権者の氏名又は名称  -
(7)商標権者等の承諾の年月日  -
8 公示の年月日  平成29年7月11日
9※ 意見書提出期間
(公示開始日から3か月間)
 平成29年10月11日まで
※意見書提出についてはこちら

お問合せ先

食料産業局知的財産課

担当者:地理的表示保護制度担当
代表:03-3502-8111(内線4286)
ダイヤルイン:03-6738-6315
FAX番号:03-3502-5301