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農林水産省

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指定前の公示(第10号)

更新日:平成29年7月11日
担当:食料産業局 知的財産課
下記の名称について、指定前の公示をしたのでお知らせします。

Camembert de Normandie (カマンベール ド ノルマンディ)


1 指定前の公示の番号  第10号
2 指定をした場合に締約国の名称として公示されることとなる国の名称  欧州連合
3 農林水産物等の区分  第21類 酪農製品類 ナチュラルチーズ
4 農林水産物等の名称  Camembert de Normandie (カマンベール ド ノルマンディ)
5 農林水産物等の生産地  フランス
 
 カルヴァドス県、マンシュ県、オルヌ県、ウール県の全部又は一部の地域
 ※詳細は別添(PDF : 109KB)参照
6 農林水産物等の特性、生産の方法その他の当該農林水産物等を特定するために必要な事項 (1)特性
 カマンベール ド ノルマンディは、生乳から作られたやや塩分のあるソフトチーズであり、脂肪分がチーズ100g当たり45g以上で、完全に乾燥した際の固形分重量が115g以上のチーズである。
 
 カマンベール ド ノルマンディの特徴は次のとおりである。
・直径10.5~11cmの平らな円筒形で、正味重量(パッケージにも表示される)は250g以上。
・表面を白いカビが覆っているいわゆる「ブルーミング・リンド」と呼ばれるチーズであり、赤い斑点がついている場合もある。
・チーズ(内部)の色はアイボリーから浅黄色まで様々である。全体が熟成しており、なめらかでソフトなチーズである。
・薄い塩味が感じられ、最初はミルキーで甘いが、熟成が進むにつれてシャープでフルーティーな味になっていく。
 
 カマンベール ド ノルマンディは、1996年6月、農産物及び食品の地理的表示及び原産地名称の保護に関する1992年7月14日付理事会規則(EEC)第2081/92号に基づき欧州委員会によりPDOとして指定されている。
 
(2)生産方法
○原材料
 カマンベール ド ノルマンディは、乳牛の50%以上をノルマンディー種の牛が占める農場で生産された牛乳を使用して製造される。
 
○飼育
 生産地に特有の飼料を使用することで地域と本産品との緊密なつながりを確保するため、乳牛は1年のうち6か月以上は放牧している。搾乳される乳牛1頭当たり0.33 ha以上の面積の草地がなくてはならない。この0.33ha以上の面積のうち0.25 ha以上は、牧場に適した土地で、搾乳場からアクセスのよい場所にある必要がある。
 牛の基本的な飼料量のうち、固形分ベースで80%が当該放牧地からのものである。牛に与える補完的な飼料の量は牛1頭当たり1年で1,800kgに制限されている。使用が許可されている飼料や補完的飼料の種類は別に規定されている。
 
○所定の生産地域で実施しなければならない具体的な生産ステップ
 牛乳の生産、ならびにチーズの製造、熟成、包装の全てが指定された生産地域で実施されていなければならない。
 
○製造、熟成、包装等のルール
 チーズの製造、熟成と包装は生産地域と密接な関係にあるため、指定された生産地域で実施される。熟成過程ではチーズを熟成室に一定期間置き、必要に応じて包装後の追熟も含まれる。
 なお、製造、熟成、包装以外の工程(すりおろし、スライス等)については、生産地域外で行うことを除外しない。
 
(3)農林水産物等の特性がその生産地に主として帰せられるものであることの理由
 カマンベール ド ノルマンディの生産地は、ノルマンディー下部地域の3県(カルヴァドス県、マンシュ県、オルヌ県)及びウール県西部にまたがっている。この地域は、海洋性気候で多くの生垣に囲まれた畑のある地勢、入り組んだ多数の川とその周辺の沼地といった環境を有する。
 本地域とカマンベール ド ノルマンディの特性とのつながりは、放牧に適した環境条件とノルマンディー特有の農法、さらにはカマンベール ド ノルマンディ製造の長い歴史から得られたチーズ生産に関する高度な知識を見れば明白である。
 古くからチーズづくりの伝統があるこの地域は、主要なノルマンディー・チーズ3種(「リヴァロ」、「カマンベール ド ノルマンディ」、「ポン レヴェック」)の発祥地である。この地域では、ソフトチーズや独特な牛乳生産プロセスが大きく発展してきた。この牛乳生産の特性は、使用する牛の品種がノルマンディー種であることに加え、牧草を中心とした飼料や、1年のうち6か月以上は放牧によって牧草を食べさせていることを特徴とする給餌条件もその要因となっている。
 カマンベール ド ノルマンディという名称は、Lisieuxから南に約30キロ程に位置するCamembert村を由来とする。このチーズについて言及されている最も古い文献は17世紀のものである。当時の文献では、「白い」状態でチーズ熟成業者に売り渡されている上等のチーズだとの言及がなされている。19世紀後半には、チーズ製造場の発展とともに鉄道網の発展により都市部にも流通するようになったことで、このチーズの人気が非常に高まった。
 20世紀に入り、第一次世界大戦中にチーズ生産者がフランス軍にcamembert(カマンベール)チーズを提供するとともに、国内の需要の高まりにも対応するために尽力したことでこのチーズは非常に有名になった。このように需要が増大した結果、様々な産地のcamembertと呼ばれる製品が大幅に増加していったが、カマンベール ド ノルマンディは、ノルマンディーとのつながり、そして伝統に根ざした技術的方法(生乳、割り型、自然の水切り)とのつながりが立証され、フランス国内で唯一、保護原産地呼称として認められている。
 使用されている牛乳は、3月から11月にかけて行われる放牧(穏やかな気候と広大な草地のおかげで可能になっている)とノルマンディー種の使用(チーズ生産に相応しい品種であり本地域において1世紀以上にわたって飼養されている)による特色を有す。タンパク質が豊富でチーズ生産づくりに非常に適している牛乳であるため、ひとまとめにして成型でき、容易に水気を切ることができる頑丈な外皮を得ることができるのである。
 チーズ生産に関する知識は、牛乳生産に適したこの地域の特徴を最大限に活用した慣行(乳牛への給餌、搾乳時の衛生、生乳の処理、クリーム部分の一部すくい取り、容器内のチーズへのレンネット添加、割り型、自然の水切り)に従い厳密に守られてきた。
7 法第29条第1項第2号ロの該当の有無等 
(1)商標権者の氏名又は名称  -
(2)登録商標  -
(3)指定商品又は指定役務  -
(4)商標登録の登録番号  -
(5)商標権の設定の登録の年月日  -
(6)専用使用権者の氏名又は名称  -
(7)商標権者等の承諾の年月日  -
8 公示の年月日  平成29年7月11日
9※ 意見書提出期間
(公示開始日から3か月間)
 平成29年10月11日まで
※意見書提出についてはこちら

お問合せ先

食料産業局知的財産課

担当者:地理的表示保護制度担当
代表:03-3502-8111(内線4286)
ダイヤルイン:03-6738-6315
FAX番号:03-3502-5301