このページの本文へ移動

農林水産省

メニュー

指定前の公示(第15号)

更新日:平成29年7月11日
担当:食料産業局 知的財産課
下記の名称について、指定前の公示をしたのでお知らせします。

Huîtres Marennes Oléron(ウィートゥル マレンヌ オレロン)


1 指定前の公示の番号  第15号
2 指定をした場合に締約国の名称として公示されることとなる国の名称  欧州連合
3 農林水産物等の区分  第11類 貝類 まがき、その他かき類
4 農林水産物等の名称  Huîtres Marennes Oléron(ウィートゥル マレンヌ オレロン)
5 農林水産物等の生産地  フランス
 
 牡蠣養殖床での養殖、梱包及び発送を行う地域は、マレンヌ オレロン湾地域にある以下の27ヶ所のコミューン。
 Le Gua、 Nieulle-sur-Seudre、 St Just-Luzac、 Marennes、 Bourcefranc-le-Chapus、 Hiers-Brouage、 Moëze、 Saint Froult、 Port des Barques、 Beaugeay、 Soubise、 Saint Nazaire(これら12か所のコミューンはスードル川の右岸に位置)、 La Tremblade、 Etaules、 Chaillevette、 L’Eguille、 Arvert、 Breuillet、 Mornac(これら7か所のコミューンはスードル川の左岸に位置)、 Saint Trojan、 Grand Village、 Le Château d’Oléron、 Saint Pierre d’Oléron、 Dolus、 Saint Georges d’Oléron、 La Brèe les Bains及びSaint Denis d’Oléron(これら8か所 のコミューンはオレロン島に位置)。
6 農林水産物等の特性、生産の方法その他の当該農林水産物等を特定するために必要な事項 (1)特性
 ウィートゥル マレンヌ オレロンは、牡蠣養殖床で養殖される牡蠣であり、天然で育った牡蠣ではない。
 牡蠣は「フィリング・パワー・インデックス」(総重量に対する牡蠣肉量の割合×100)という指標により、以下のように分類される。
・7~10.5:優れて身が肥えた牡蠣
・10.5以上:特別に身が肥えた牡蠣
・12以上:養殖床で成長した特別な牡蠣
 
○官能的観点
・「優れて身が肥えた牡蠣」は、水分が多く、良好な牡蠣の身の風味とのバランスが取れている。
・「優れて身が肥えた緑の牡蠣」は、「優れて身が肥えた牡蠣」の特性を有し、かつ、「緑」の牡蠣養殖床によって自然にえらの周りが緑色になっている。
・「特別に身が肥えた牡蠣」は、丸く、食べごたえがあり、非常に柔らかい。
・「特別に身が肥えた緑の牡蠣」は、「特別に身が肥えた牡蠣」の特性を有し、かつ、「緑」の牡蠣養殖床によって自然にえらの周りが緑色になっている。
・「養殖床で成長した特別な牡蠣」は、身が非常に大きく、引き締まって歯切れが良く、色は象牙色で、口の中に長く残るしっかりとした味である。
 
 ウィートゥル マレンヌ オレロンは、生きたまま販売され、加工処理はされない。

 ウィートゥル マレンヌ オレロンは、牡蠣養殖床で成育させた牡蠣であり、その結果、天然の牡蠣より洗練された味を持ち(苦味が少なく磯の香りがする)、また、水位の低下に対しても耐性が高くなっている。そのため、保存性が良好で、殻の品質が高く(外側には寄生虫が付かず、内部は真珠層ができる)、えらの周りに緑の色相を持ち(「優れて身が肥えた緑の牡蠣」または「特別に身が肥えた緑の牡蠣」)、自浄作用に優れている。牡蠣養殖床で繁殖されると、牡蠣養殖床での成育で得られる特性に加えて、牡蠣(肉と殻双方)が大きく成長し、非常に特別な質感と風味を得る。

 牡蠣養殖床での成育や繁殖により得られる主な官能的特性は以下のとおりである。
・より良い外観:天然の牡蠣の殻の外側に付着するフジツボや大型藻類等の生物が減少または消滅する。また、牡蠣養殖床で養殖することで、牡蠣殻は、内側が真珠化する効果により固くなる。
・品質の改善:養殖床で育てられたことで殻が強化され、水位低下の際に起こる殻内部からの水分の流出が限定されるため、梱包後の牡蠣の品質は非常に高くなる。
・味の洗練:養殖床の土壌や壁部分に含まれる泥やミネラルは、本牡蠣養殖床に固有のものである。これは、牡蠣の栄養分を増強するために役立っており、養殖床で育てられた牡蠣は、養殖床に固有なこれら栄養分を摂取することができるのである。そして、この固有の栄養分が、牡蠣に特有の味を与える。さらに、一般的に、養殖床で育てることによって塩味が和らぐ。
・えら周辺の緑色:牡蠣養殖床の壁部分は、Navicula ostrea として知られる青色色素を生成する珪藻によって自然と覆われることがある。養殖床の水を濾過することにより、牡蠣のえら周辺に色素が沈着する。その珪藻の青色と自然なえらの色とが一緒になることでえらが緑色となる。
・牡蠣の成長の増加(養殖床での繁殖時のみ):牡蠣養殖床で繁殖した場合には、牡蠣が著しく成長し一般的に初期重量から倍増する。この養殖した際の成長特徴が非常に豊かな本牡蠣養殖床の環境と合わさることにより、牡蠣の身は相当な大きさとなり、牡蠣養殖床固有の際立った味を得る。
 
 ウィートゥル マレンヌ オレロンは、2009年3月、農産物及び食品の地理的表示及び原産地名称の保護に関する2006年3月20日付理事会規則(EC)第510/2006号に基づき欧州委員会によりPGIとして指定されている。
 
(2)生産方法
 ウィートゥル マレンヌ オレロンの成育及び繁殖は、特定の生産地域内に存在する牡蠣養殖床で行わなければならない。
 本産品の包装及び発送は、品質の保持、迅速な実行によるより良い衛生状態の確保及び生産地の保証のため、指定の生産地域内で行わなければならない。
 
(パッケージングのルール)
 品質を守り、より良い衛生状態を確保するために、牡蠣は採捕後24時間以内に包装しなければならない。牡蠣養殖床で働く者は、牡蠣の衛生状態を良好に保つとともに、発送する牡蠣の衛生状態を管理する。各発送主は、サンプル抽出及び細菌分析を内容とする衛生管理自主点検の対象となる。また、有資格者または管理担当者による包装前の最終確認工程によって、身の無い牡蠣、よく育っていない牡蠣、汚れた牡蠣が排除される。牡蠣は、可能な限り最も良好な保存条件を保証するために、底に殻をカップ状に敷き平らに包装する。また、しっかりと包装し、牡蠣の量に適合した包装容器を使用することにより、牡蠣が動くことを防ぐ。
 指定された生産地で生産されたことを保証するため、荷送人は、発送毎の記録簿を作成し産品を管理する。これにより、産品の全段階の追跡が可能となる。各輸送業者は、獣医事業者・機関等から生鮮貝の輸送業者として承認を得なければならない。
 本製品は、緩い梱包で輸送することや、元の梱包から取り出して販売することは許されない。
 
(ラベリングのルール)
 現在の法令で要求される表示とは別に、ウィートゥル マレンヌ オレロンのラベルに特有の項目は以下である。
・名称:「Huîtres Marennes Oléron」
・ウィートゥル マレンヌ オレロンのロゴ
・「優れて身が肥えた牡蠣」の場合:商品名「Huîtres Fines de Claires’」及びその説明として「affinées en claires à Marennes Oléron」が付される。
・「優れて身が肥えた緑の牡蠣」の場合:商品名「Huîtres Fines de Claires Vertes」及びその説明として「affinées en claires à Marennes Oléron」が付される。
・「特別に身が肥えた牡蠣」の場合:商品名「Huîtres Spéciales de Claires」及びその説明として「affinées en claires à Marennes Oléron」が付される。
・「特別に身が肥えた緑の牡蠣」の場合:商品名「Huîtres Spéciales de Claires Vertes」及びその説明として「affinées en claires à Marennes Oléron」が付される。
・「養殖床で成長した特別な牡蠣」の場合:商品名「Huîtres Spéciales Pousse en Claire」が付される。
 
(3)農林水産物等の特性がその生産地に主として帰せられるものであることの理由
 マレンヌ オレロン湾の主要産業は貝の養殖である。牡蠣養殖は、干潟(繁殖)および塩性湿地(成育と繁殖)で行われる。
 牡蠣養殖床の多くは、元は塩性湿地であり、スードル川の縁部の浅瀬またはオレロン島と本土との間の沿岸に位置する浅瀬である。満ち潮により海水が河床を上ることにより、汽水(海水と淡水の混ざったもの)から餌を得る。
 牡蠣養殖床は、ミネラルや栄養素が非常に豊富な環境にあり、牡蠣の餌となる植物プランクトンの成長できる環境である。牡蠣は発達したえらで水を濾過し、牡蠣養殖床に特有の栄養源から効果的に栄養を得る。牡蠣は、この牡蠣養殖床に特有の栄養物を数時間で取り込みながら細胞組織を大きく成長することにより変容し、本特定環境の特性を獲得していく。
 ウィートゥル マレンヌ オレロンは以下による産物である。
・地形と独特で特殊な水流システムによる牡蠣養殖床のある独特の環境。
・数世紀にもわたって伝承され、養殖床での牡蠣成育や繁殖を可能にした地域環境と産品に関する牡蠣養殖床従業員の知識。
・本環境に完全に適応した牡蠣。
7 法第29条第1項第2号ロの該当の有無等 
(1)商標権者の氏名又は名称  -
(2)登録商標  -
(3)指定商品又は指定役務  -
(4)商標登録の登録番号  -
(5)商標権の設定の登録の年月日  -
(6)専用使用権者の氏名又は名称  -
(7)商標権者等の承諾の年月日  -
8 公示の年月日  平成29年7月11日
9※ 意見書提出期間
(公示開始日から3か月間)
 平成29年10月11日まで
※意見書提出についてはこちら

お問合せ先

食料産業局知的財産課

担当者:地理的表示保護制度担当
代表:03-3502-8111(内線4286)
ダイヤルイン:03-6738-6315
FAX番号:03-3502-5301