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農林水産省

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指定前の公示(第35号)

更新日:平成29年7月11日
担当:食料産業局 知的財産課
下記の名称について、指定前の公示をしたのでお知らせします。

Grana Padano (グラナ パダーノ) 


1 指定前の公示の番号  第35号
2 指定をした場合に締約国の名称として公示されることとなる国の名称  欧州連合
3 農林水産物等の区分  第21類 酪農製品類 ナチュラルチーズ
4 農林水産物等の名称  Grana Padano (グラナ パダーノ)
5 農林水産物等の生産地  イタリア
 
 アレッサンドリア、アスティ、ビエッラ、クーネオ、ノバーラ、トリノ、ヴェルバーニア、ベルチェッリ、ベルガモ、ブレッシア、コモ、クレモナ、レッコ、ローディ、マントバ(ポー川左岸)、ミラノ、モンツァ、パヴィア、ソンドリオ、バレーゼ、トレント、パドヴァ、ロヴィーゴ、トレヴィーゾ、ヴェネツィア、ヴェロナ、ヴィチェンツァ、ボローニャ(レーノ川の右岸)、フェラーラ、フォルリ=チェゼーナ、ピアチェンツァ、ラベンナ、リミニの各県並びにボルツァーノ県のアンテリヴォ、ラウレーニョ、プロヴェス、セナ-レ=サン・フェリーチェ及びトローデナの各地方自治体。 
6 農林水産物等の特性、生産の方法その他の当該農林水産物等を特定するために必要な事項 (1)特性
 加熱製造され、時間をかけて熟成させる硬質チーズ。製造は年間を通して行われる。本チーズはそのままか、すりおろして利用される。
 原料は生の半脱脂牛乳であり、原料の牛乳の搾乳は1日2回行われる。牛の飼料は生又は乾燥の飼い葉である。原料の牛乳は、単独の酪農場のもの又は2つの酪農場の牛乳を混合したものである。形状は円筒形で、端部側面は僅かに凸形に丸みを帯びているか平面であり、上下も平面で縁が僅かに高くなっている。
 寸法は生産過程の技術的な状況により異なるが、直径は35~45cmで端部(側面)は高さ18~25cm。重量は24~40kg。外皮は固く滑らかで、厚さ4~8mm。
 チーズの中身は固く、きめ細かい。中央から外側に向かってパサパサとしており、目視では確認できない程細かいガス穴がある。固形分中の脂肪分は32%以上。外皮の色は、自然な黄金色で、中身は、白ないし淡黄色である。中身は香りがよく、繊細な味である。

 グラナ パダーノの特徴は、次の要素に帰すると考えられる。
・チーズの大きさと重量
・生産方法に関連した中身の特徴的な形態(特有のパサつきを生んでいる粒状の質感)
・白色ないし淡黄色、繊細な風味と香りの高さ(牛の飼料へのワキシーコーンの広範な使用が主な要因)
・水分や脂肪分がタンパク質分とほぼ同量
・タンパク質のペプトン、ペプチド及び遊離アミノ酸への自然分解度の高さ
・長期熟成(20か月を超えることもある)
 
 グラナ パダーノは、1996年6月、農産物及び食品の地理的表示及び原産地名称の保護に関する1992年7月14日付理事会規則(EEC)第2081/92号に基づき欧州委員会によりPDOとして指定されている。
 
(2)生産方法
○原材料
 原材料は、生産地域内で育てられた牛から搾乳した生の牛乳、天然乳清、子牛由来のレンネット。
 
○飼料
 乳牛の飼料は、青刈り又は保存された飼い葉で、基本的に、自家農場又はグラナ パダーノ生産地域内で生産された飼料が与えられる。1日分の飼料のうち、飼い葉の乾物の75%以上は、原料となる牛乳の生産地域で生産した飼料とする。認定飼料はポジティブ・リスト化され、内容は以下を含む。
・飼い葉:青刈りの飼い葉、干し草、わら、サイレージ(トレンティングラナの生産には認められない)
・飼い葉に追加できる飼料の原料(種類別):穀物とその派生物、油糧種子とその派生物、塊茎作物・根菜とその派生物、乾燥飼い葉、製糖業からの派生物、マメ科種子、油脂、ミネラル、添加物
 
○製造及び熟成は生産地域内で実施しなければならない。
 
○販売時のルール
 すりおろし工程とその粉チーズの包装は指定された生産地域内で行わなければならない。なぜなら、粉チーズは極めてデリケートで、その官能的特性を保つためには、乾燥を防ぐため直ちに包装しなければならないためである。
 さらに、名称が表示された包材を使って直ちにチーズを包装することにより、ホールチーズより実際の産地を特定することが困難な粉チーズの真正性を保証しやすくなる。
 重量の指定の有無を含め、様々な単位形態(ブロック状、立方形、一口サイズ等)で販売されているグラナ パダーノのカッティングや包装の過程で発生するチーズの切り落としをグラナ パダーノの削り落としチーズとして名乗ることは、以下の条件を満たす場合に認められる。
・外皮の割合を18%以下にすること。
・切り落としチーズの元であるグラナ パダーノのホールチーズのトレーサビリティが確立されていること。
・生産工程が分かれていたり、複数の事業所にまたがっていたりする場合は、切り落としチーズが登録番号と製造月によって分けて管理されていること。
・切り落としチーズの移動は生産地域内の同一の製造所または同一グループの製造所間に限られること。
 したがって、グラナ パダーノの粉状チーズの製造を目的とした切り落としチーズの販売は禁止されている。
 
(3)農林水産物等の特性がその生産地に主として帰せられるものであることの理由
 グラナ パダーノの生産地域は、主にポー平原に隣接した地域である。ポー川流域の平野部は、氷河及び河川がもたらした沖積土壌と豊富な水に恵まれた殆ど平地である湿地という特徴を持ち、世界有数の肥沃な地域で、飼い葉の栽培に最適である。
 こうした土壌の特性や同地域の気候は特にトウモロコシの生産に適しており、トウモロコシは、グラナ パダーノの原料となる牛乳を生産する牛の飼料のうち、最も高い割合を占めている。乾物摂取量に占めるトウモロコシの割合は最高で50%にもなる。
 11世紀以降のポー平原の開墾や灌漑は、同地域の畜産業の発展につながった。牛乳の生産量が当時の農村の人口の日々の需要を超えて余剰となったため、保存可能なチーズ生産に転換する必要が生じた。水が豊富に存在することによりトウモロコシをはじめとする地元産飼料が豊富に供給されることは、今日においても畜産業、ひいては牛乳の供給を支える極めて重要な要素となっている。

 グラナ パダーノとその原産地のつながりは、以下の要因が考えられる。
・ポー平原の灌漑潜在能力は高く、そのためワキシーコーンをはじめとする飼料が入手しやすい。ワキシーコーンはチーズ内部の色(白色ないし淡黄色)、風味及び香りという固有の特性をもたらしている。コーン又はワキシーコーンサイレージの使用により、様々な植物のわらや青刈り飼い葉のエキスを主体にした飼料を使う場合と比較して、カロチン、アントシアニン、葉緑素といった着色成分量を低く抑えられる。
・生乳の使用。これにより、同生産地域の代表的な乳酸菌をチーズ製造過程に含めることができた。
・天然乳清の使用。これにより、生産地域と微生物の関係を確立している。牛乳が凝乳(カード)、乳清に変化することは、チーズ製造過程と同生産地域を結びつけることにつながり、同生産地域の代表的な乳酸菌をチーズ製造過程へ継続的・持続的に組み入れることが、グラナ パダーノ固有の特性につながっている。
 また、同産品の特徴とその原産地とのつながりは、グラナ パダーノの製造において遙か昔より中心的な役割を果たしてきたチーズ製造者(casaro)によるところも大きい。
7 法第29条第1項第2号ロの該当の有無等 
(1)商標権者の氏名又は名称  -
(2)登録商標  -
(3)指定商品又は指定役務  -
(4)商標登録の登録番号  -
(5)商標権の設定の登録の年月日  -
(6)専用使用権者の氏名又は名称  -
(7)商標権者等の承諾の年月日  -
8 公示の年月日  平成29年7月11日
9※ 意見書提出期間
(公示開始日から3か月間)
 平成29年10月11日まで
※意見書提出についてはこちら

お問合せ先

食料産業局知的財産課

担当者:地理的表示保護制度担当
代表:03-3502-8111(内線4286)
ダイヤルイン:03-6738-6315
FAX番号:03-3502-5301