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農林水産省

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指定前の公示(第41号)

更新日:平成29年7月11日
担当:食料産業局 知的財産課
下記の名称について、指定前の公示をしたのでお知らせします。

Pecorino Toscano(ペコリーノ トスカーノ) 


1 指定前の公示の番号  第41号
2 指定をした場合に締約国の名称として公示されることとなる国の名称  欧州連合
3 農林水産物等の区分  第21類 酪農製品類 ナチュラルチーズ
4 農林水産物等の名称  Pecorino Toscano(ペコリーノ トスカーノ) 
5 農林水産物等の生産地  イタリア
 
 トスカーナ州の全域、ウンブリア州にあるアッレローナ及びカスティリオーネ デル ラーゴの隣接する自治体全域並びにラツィオ州にあるアックアペンデンテ、オナーノ、サン ロレンツォ ヌオーヴォ、グロッテ ディ カストロ、グラードリ、ヴァレンターノ、ファルネーゼ、イスキア ディ カストロ、モンテフィアスコーネ、ボルセーナ及びカポディモンテの全域 
6 農林水産物等の特性、生産の方法その他の当該農林水産物等を特定するために必要な事項 (1)特性
 ペコリーノ トスカーノは、ソフト又は半硬質のチーズであり、生産地で飼育されている羊の全乳を使用して作られる。
 本チーズには独特のクリーミーな食感があり、食卓用や、すりおろし用等の各用途に応じて短期間又は長期間熟成させる。
 形状は円筒形で、上部は平面、端部側面は若干凸状になっている。チーズの大きさは、上部表面の直径が15~22cm、端部側面部の高さが7~11cmで、重量は0.75~3.50kgである。固形分中の脂肪含量は半硬質チーズの場合40%以上、ソフトチーズの場合で45%以上となっている。外皮の色は黄色であり、ソフトタイプでは濃い黄色であるが、チーズの取り扱い方法により異なることがある。チーズ本体の色は、ソフトタイプの場合は白色や淡黄色、半硬質チーズの場合は淡黄色から麦わら色である。半硬質タイプは密度が高く硬めであり、カットした際は小さな穴が偏在している場合がある。特殊な製造過程による香り豊かな濃厚な風味が本チーズの典型である。
 最低熟成期間はソフトチーズの場合で20日、半硬質チーズの場合は4ヶ月以上である。
 
 ペコリーノ トスカーノは、1996年7月、農産物及び食品の地理的表示及び原産地名称の保護に関する1992年7月14日付理事会規則(EEC)第2081/92号に基づき欧州委員会によりPDOとして指定されている。
 
(2)生産方法
 ペコリーノ トスカーノは、指定された生産地で飼育されている羊の全乳のみを使用し、同地において製造・熟成しなければならない。
 羊は、生産地域の天然の牧草から得られる青葉や乾燥した飼い葉を主に与えなければならないが、干し草や濃厚飼料で餌を補う場合もある。
 生乳か低温殺菌などの熱処理を施した羊乳を使用し、子牛のレンネットを加えて33~38℃の温度で20~25分以上で凝固させる。また、原料の羊乳には、天然又は選定した当地羊乳の凝乳酵素を添加することもある。
 製造過程では、ソフトチーズの場合は凝乳(カード)の塊がヘーゼルナッツの大きさになるまで、半硬質チーズの場合はトウモロコシ一粒の大きさになるまで分解させる。半硬質チーズの製造の過程では、凝乳を40~42℃の温度で10~15分間熱処理(加熱調理)する場合もある。凝乳分解及び調理後、必要に応じて凝乳を適当な型に入れて脱水する。脱水は手動で圧力を加えるか、蒸らして行う。
 こうして製造されたチーズは、重量1kgごとに、ソフトチーズの場合は8時間以上、半硬質チーズの場合は12~14時間以上、17~19%の塩水に浸される。また塩を直接加えることにより塩漬けを行う場合もある。
 チーズの外部にカビ防止剤を施す場合は、5~12℃の温度で75~90%の相対湿度が保たれた適切な部屋で熟成させなければならない。
 最低熟成期間は、ソフトチーズの場合で20日、半硬質チーズの場合で4ヶ月以上である。
 
 製造過程における全工程は監督され、全ての投入物、産出物の内容をリスト化しなければならない。
 監督機関(CERTIPRODOP S. r. l.)が管理する家畜農家、原料集荷場、製造業者/チーズ熟成業者、酪農業者、包装業者、チーズカットを行う業者に関する特定登録簿に基づいた製造及び包装の登録と、監督機関へ製造量を報告することで、製品のトレーサビリティを確保している。
 さらに、羊乳の生産量及びその羊乳を生産する羊の頭数についても検査が行われる。飼育した羊の登録簿には、農場における羊の合計数が記載され、情報は常に更新されていなければならない。羊乳生産・出荷簿においても、羊乳生産量を記録しなければならない。酪農場では、羊乳貯蔵タンクを特定し、ペコリーノ トスカーノの製造に適した羊乳は他の羊乳と分けて保存しなければならず、また羊乳の貯蔵とその取扱作業も記録することが義務付けられている。
 ペコリーノ トスカーノの製造登録簿も必要である。登録簿リストに記載された自然人及び法人は全て、製造明細書の規定及びそれに対応する検査計画に基づき、監督機関の検査対象となる。
 
(監督機関)
 CERTIPRODOP S. r. l.
 
〇ラベリングのルール
 販売用製品には名称のマークを付ける。ソフトチーズの端部側面部にはインクでマークを付け、半硬質チーズの場合は焼刻印がされる。販売前に事前に包装されカットされたチーズは包装にマークを付すが、この工程は原産地で行なわなければならない。ロゴの下にある記号により、ペコリーノ トスカーノを市場に出す際に監督機関から認定されたチーズ製造業者、熟成業者、カット業者を識別することができる。
 ホール・チーズ又はカットされたチーズの包装には、保護協会認定の「Pecorino Toscano D.O.P.」又は「Pecorino Toscano D.O.P. stagionato」の文言が入ったラベルを貼付しなければならない。この文言は、サイズやフォント、位置の点から見ても他の文言よりも目立たせなければならず、15mm以上のカラーのマークを1箇所以上に貼付しなければならない。
カラーのマーク
 
 三桁の数字の最初(左)の数字は、チーズを出荷する機関を指し、1~3は域内酪農業者、4~6は域内熟成業者、7~9は域内チーズカット業者である。二番目と三番目の数字は、監督機関がチェックした製品を製造した酪農業者/熟成業者/カット業者を識別するものである。
 
 ラベルに貼付する印。
ラベルに貼付する印
 鮮やかな緑色、白色、鮮やかな赤色、またはこの中の色のうち単色のみで作られる場合がある。
 
(3)農林水産物等の特性がその生産地に主として帰せられるものであることの理由
 エトルリア時代に存在していたという本チーズの古い起源は詳細な歴史的証拠に基づいている。何世紀もかけて「マレンマ」地域で広がってきたが、このマレンマ地域の大部分は今日のトスカーナである。伝統的に、本チーズは生産地域に由来する名称、又はより一般的な名称である「トスカーノ(toscano)」(Tuscan)という名称で呼ばれていた。長い年月を経て、このチーズの非常に一般的な特徴ゆえに、単一の製造基準並びに歴史的かつ地理的特徴を示す語源を踏まえた名称が確立した。
 自然要因については、羊が放牧して飼育される地域の特徴について注目する必要があり、野生の植物を多く含んだ天然の牧草を与えることにより、本チーズの原料である羊乳に特有の特徴を与えている。
 人的要因に関しては、歴史的に証明された経済的重要性に加え、天然資源が枯渇し放棄されるところであった「耕作限界地」を活用するチーズ生産に関わる農場は、社会的にも重要な役割を果たしている。
7 法第29条第1項第2号ロの該当の有無等 
(1)商標権者の氏名又は名称  -
(2)登録商標  -
(3)指定商品又は指定役務  -
(4)商標登録の登録番号  -
(5)商標権の設定の登録の年月日  -
(6)専用使用権者の氏名又は名称  -
(7)商標権者等の承諾の年月日  -
8 公示の年月日  平成29年7月11日
9※ 意見書提出期間
(公示開始日から3か月間)
 平成29年10月11日まで
※意見書提出についてはこちら

お問合せ先

食料産業局知的財産課

担当者:地理的表示保護制度担当
代表:03-3502-8111(内線4286)
ダイヤルイン:03-6738-6319
FAX番号:03-3502-5301