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農林水産省

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指定前の公示(第48号)

更新日:平成29年7月11日
担当:食料産業局 知的財産課
下記の名称について、指定前の公示をしたのでお知らせします。

Gouda Holland (ゴーダ ホラント)


1 指定前の公示の番号  第48号
2 指定をした場合に締約国の名称として公示されることとなる国の名称  欧州連合
3 農林水産物等の区分  第21類 酪農製品類 ナチュラルチーズ
4 農林水産物等の名称  Gouda Holland (ゴーダ ホラント)
5 農林水産物等の生産地  オランダ(オランダ王国の欧州部分)
6 農林水産物等の特性、生産の方法その他の当該農林水産物等を特定するために必要な事項 (1)特性
 ゴーダ ホラントは、全脂肪(脂肪分48%以上)で、自然熟成された半硬質チーズである。オランダの酪農場で生産された牛乳を原料として、オランダで生産され、オランダにある熟成室において熟成させたものである。
 
○原材料
 ゴーダ ホラントの原材料は次に掲げるもののうち一以上の原料を用いる。
・オランダの酪農場で生産された牛乳、乳脂及び脱脂乳又は半脱脂乳(牛の乳のみ)
 
○特徴的な特性
 このチーズは、平らな円筒形のような形で、ブロック状又は焼いたパンひとかたまりの形をしており、重量は2.5~20kgである。
 平らな円筒形をしたチーズは、両側が丸く膨らんでおり、上下の平らな部分へと滑らかにつながっている。高さは直径の1/4から1/3である。
 固形分中の脂肪分は48.0%以上52.0%以下、製造開始日から12日目における含水量は42.5%以下で、固形分中の塩分は4.0%以下である。
 
○その他の特徴的な特性
・風味:香り豊か。熟成期間によりマイルドな風味から強い風味となる。クミンを添加する場合もある。
・断面:スライスすると、穴があいているのがわかる。穴の分布は必ずしも均等ではない。色は象牙色から黄色。
・外皮:外皮は固く、なめらかで、乾燥しており、傷・汚れがなくカビの菌叢の付着もない。外皮は、熟成工程における乾燥により形成される。
・質感:熟成4週間ではやや柔らかく、しなやか。さらに熟成が進むとより引き締まり、チーズの身が詰まってきて、カットしやすい。
 
 ゴーダ ホラントは、2010年12月、農産物及び食品の地理的表示及び原産地名称の保護に関する2006年3月20日付理事会規則(EC)第510/2006号に基づき欧州委員会によりPGIとして指定されている。
 
(2)生産方法
○特別品質基準
 牛乳、乳脂又は半脱脂牛乳がチーズ製造業者の元に届く段階では、加熱処理が全く行われていないか、加熱殺菌によらない処理が行われている状態である。
 乳脂及び脱脂牛乳又は半脱脂牛乳は、低温殺菌処理を通じて、以下の条件を満たすようにする。
・ホスファターゼ活性が不検出であること。ただし、ペルオキシダーゼ活性が不検出である場合はこの限りではない。
・乳脂の酸性度は、無脂肪製品を基準に計測した場合、NaOH濃度20mmol/L以下であること。ただし、無脂肪物質100g当たりの乳酸成分が200mg以下である場合は、この限りではない。
・0.1ml当たりの大腸菌群が不検出であること。
 
 ゴーダ ホラントの製造直前に、全ての原料は低温殺菌処理を行い、未変性ホエイたんぱく質分が、低温殺菌処理をしていない原材料または低温殺菌処理された原材料と類似した種類や品質の原材料と比較して同等か、差が僅かになるようにする。
 ゴーダ ホラントの製造にあたっては、遺伝子組換えでない乳酸形成微生物及び香料形成微生物の培養菌のみが添加できる。これらの培養菌は、ゴーダ ホラントに適した中温性スタータ培養菌で構成される。具体的には、乳酸菌(ラクトコッカス属(Lactococcus)及びリューコノストック属(Leuconostoc)L又はLD)で、これに好熱性の乳酸菌(ラクトバシラス属(Lactobacillus)やラクトコッカス属(Lactococcus))の培養菌を加えることもある。この培養菌も保護の対象である。ゴーダ ホラントの製造において、この培養菌の使用は必須である。
 ゴーダ ホラントの製造には、子牛由来のレンネットのみを使用する。家畜流行性の病気の発生等例外的な場合に限り、他種のレンネットに切り替えることも必要となる場合がある。その場合、使用するレンネットは、Warenwetbesluit Zuivel(乳製品(商品法)令)を遵守するものであること。
 ゴーダ ホラントの亜硝酸塩分は、亜硝酸塩イオン換算でチーズ1kg当たり2mg以下であること。
 
〇ラベリングのルール
 店頭で消費者がゴーダ ホラントであると判別できるように、はっきりと識別可能なマークを包装に貼付しなければならない。本製品にゴーダ ホラントという名称を使用し、その独自性を発展させ、ゴーダ ホラントが他のどの「ゴーダ」チーズとも異なることを消費者にはっきりと示さなければならない。
 国内外でゴーダ ホラントの切り分けや販売前包装は可能であるが、包装業者がマーク上に記載された英数字からなる個別コードによりトレーサビリティが確保され、消費者が生産地を確認できる総合的な監視システムを有していることが前提である。
 凝乳(カード)を圧搾する前に、カゼインから作られたマークをゴーダ ホラントチーズに貼付する(図参照)。このマークには、名称「ゴーダ ホラント(Gouda Holland)」の他、各個体に振られる英数字の組み合わせ(アルファベット、数字ともに昇順)も表示する。
ロゴ

 COKZ(オランダ乳製品監督機関)がこの個体識別番号を登録簿に記録する。この登録簿にはあらゆる検査結果も記録されている(時間、場所も含む)。この表示は消費者が容易に識別できるものであり、カゼインのマークとCOKZの登録簿に基づいて監督機関により確認できるようになっている。
 
(監督機関)
 Stichting Centraal Orgaan voor Kwaliteitsaangelegenheden in de Zuivel (COKZ)
 
(3)農林水産物等の特性がその生産地に主として帰せられるものであることの理由
 本製品の名称の中における地理的な要素は「Holland(オランダ)」である。周知のように、「Holland」はより公式な名称である「the Netherlands」と同義である。ネーデルラント連邦共和国(17~19世紀)の時代、全7州のうち、「Holland」が最も影響力を持つ州であった。
 オランダの地理的位置(国土の大半が海抜以下)、気候(海洋性気候)及び牧草の構成(主に砂質土や粘土質土壌で育成する)により、高品質で風味豊かなチーズの生産に適した原料となる牛乳を生み出している。酪農場の品質保証システム及び集約的品質評価システム(搬送された牛乳は様々な品質基準により検査・評価される)が牛乳の品質を保証している。さらに、牛乳が加工される瞬間まで切れ目のないコールドチェーンが整備されており、牛乳は酪農場の低温貯蔵庫(6℃以下)に入れて、冷蔵タンカーで工場に輸送される。酪農場と工場の距離が比較的近いことも、牛乳の品質維持に一役買っている。
 
〇歴史的背景
 ゴーダ ホラントは、中世に始まり17世紀には成熟期(黄金時代)を迎えたオランダのチーズ作りの主導的な例である。
 ゴーダで販売されていたチーズは、18世紀以降ゴーダチーズとして知られるようになり、後に、ゴーダという名称は、オランダ産の平らな円筒形の全脂肪チーズの代名詞となった。
  ゴーダ ホラントは当初は酪農場において生産されていたが、地元工場による生産により、国内で生産が広がり、今や世界的に有名な国産品に成長した。それは同時に、原料乳の品質の最適化をするにおいて重要かつ安定性を得る要因ともなっている。20世紀初頭、ゴーダチーズに関する国内法が制定され、ゴーダ ホラントの名称がLandbouwkwaliteitsbeschikking kaasproducten(チーズ製品に関する農業品質決定)において確定した。
7 法第29条第1項第2号ロの該当の有無等 
(1)商標権者の氏名又は名称  -
(2)登録商標  -
(3)指定商品又は指定役務  -
(4)商標登録の登録番号  -
(5)商標権の設定の登録の年月日  -
(6)専用使用権者の氏名又は名称  -
(7)商標権者等の承諾の年月日  -
8 公示の年月日  平成29年7月11日
9※ 意見書提出期間
(公示開始日から3か月間)
 平成29年10月11日まで
※意見書提出についてはこちら

お問合せ先

食料産業局知的財産課

担当者:地理的表示保護制度担当
代表:03-3502-8111(内線4286)
ダイヤルイン:03-6738-6319
FAX番号:03-3502-5301