このページの本文へ移動

農林水産省

メニュー

指定前の公示(第55号)

更新日:平成29年7月11日
担当:食料産業局 知的財産課
下記の名称について、指定前の公示をしたのでお知らせします。

Cítricos Valencianos/Cítrics Valencians (シトリコス バレンシアノス/シトリックス バレンシアンス)


1 指定前の公示の番号  第55号
2 指定をした場合に締約国の名称として公示されることとなる国の名称  欧州連合
3 農林水産物等の区分  第3類 果実類 オレンジ、その他かんきつ類(マンダリン、レモン)
4 農林水産物等の名称  Cítricos Valencianos/Cítrics Valencians (シトリコス バレンシアノス/シトリックス バレンシアンス) 
5 農林水産物等の生産地  スペイン 
 
 カステリョン(Castellón)、バレンシア(Valencia)及びアリカンテ(Alicante)県内の地域。
 ※具体的な自治体は別添(PDF : 42KB)のとおり。 
6 農林水産物等の特性、生産の方法その他の当該農林水産物等を特定するために必要な事項  (1)特性
 オレンジ(Citrus sinensis, L.)、マンダリン(Citrus reticulata Blanco)、レモン(Citrus limon L.)の果実。

○オレンジ、マンダリン
 オレンジは、品種特性が明記されたネーバル(Navel)、コモン・オレンジ(Common)、ブラッド・オレンジ(Blood)に属する品種(下表を参照)。
 マンダリンは、品種特性が明記されたたサツマ(Satsuma)、クレメンタイン(Clementine)、ハイブリッド(Hybrid)に属する品種(下表を参照)。
 バレンシア地域の栽培者が有する技術と作物の専門知識、それに加えて本地域の土壌と気候により、本産品は独特の味(酸味、甘味)、色味(濃いオレンジ色)、香りといった特性を有している。本生産地域のオレンジ及びマンダリンは、表皮が薄く、表面のへこみや損傷がほとんど見られない。
 
○レモン
 品種特性が明記された品種(下表を参照)。
 バレンシア地域の栽培者が有する技術と作物の専門知識、それに加えて本地域の土壌と気候により、酸性分を多く含む果汁、色味(濃い黄色)、優れた香りといった本産品独特の特性を有している。本地域のレモンは、表皮が薄く、表面のへこみや損傷がほとんど見られない。
 
 シトリコス バレンシアノスとして保護される柑橘系果実は下表のとおりであり、これほど多岐にわたる品種を生産し、また生産品種それぞれが特徴的な色や香りを持つ生産地域は他にはない。

品種

直径(mm)

果汁(%)*

熟度指数**

サツマ

CLAUSELLINA

54-78

40

7

 

OKITSU

54-78

40

7

 

OWARI

54-78

40

7

 

IWASAKI

54-78

40

7

ハイブリッド

ELLENDALE

54-78

40

7.5

 

FORTUNE

54-78

40

8

 

KARA

54-78

40

7.5

 

NOVA

54-78

40

7.5

 

ORTANIQUE

54-78

40

8

 

MONCADA

54-78

40

7.5

クレメンタイン

ARRUFATINA

46-78

40

7.5

 

CLEMENTARD

46-78

40

7.5

 

CLEMENTINA FINA

46-78

40

7.5

 

CLEMENULES

46-78

40

7.5

 

ESBAL

46-78

40

7.5

 

HERNANDINA

46-78

40

7.5

 

MARISOL

46-78

40

7.5

 

OROGRANDE

46-78

40

7.5

 

ORONULES

46-78

40

7.5

 

OROVAL

46-78

40

7.5

 

TOMATERA

46-78

40

7.5

 

LORETINA

46-78

40

7.5

 

BEATRIZ

46-78

40

7.5

 

CLEMENPONS

46-78

40

7.5

 

NOUR

46-78

40

7.5

 

CAPOLA (MIORO)

46-78

40

7.5

 

CLEMENRUBÍ

46-78

40

A

ネーバル

LANE LATE

70-100

35

7

 

NAVELATE

70-100

35

7

 

NAVELINA

70-100

35

7

 

NEWHALL

70-100

35

7

 

WASHINGTON NAVEL

70-100

35

7

 

CARACARA

70-100

35

7

 

POWELL SUMMER

70-100

35

7

 

BARNFIELD LATE

70-100

35

7

 

CHISLETT SUMMER

70-100

35

7

 

FUKUMOTO

70-100

35

7

 

ROHDE SUMMER

70-100

35

7

コモン・オレンジ

SALUSTIANA

67-96

35

7

 

VALENCIA LATE

67-96

35

7

 

V. DELTA
SEEDLESS

67-96

35

7

 

V. MIDKNIGHT

67-96

35

7

 

BARBERINA

67-96

35

7

ブラッド・オレンジ

SANGUINELLI

60-96

35

7

レモン

FINO (MESERO)

48-67

25

--

 

VERNA

48-67

30

--

 

EUREKA

48-67

25

--

(*)果実の総重量に対する割合。手で絞られた果汁の値で計測。
(**)最低甘味比。
 
 シトリコス バレンシアノス / シトリックス バレンシアンスは、2003年5月、農産物及び食品の地理的表示及び原産地名称の保護に関する1992年7月14日付理事会規則(EEC)第2081/92号に基づき欧州委員会によりPGIとして指定されている。
 
(2)生産方法
 シトリコス バレンシアノスは、(1)の表で列挙されている品種でなければならない。
 
(3)農林水産物等の特性がその生産地に主として帰せられるものであることの理由
○歴史
 バレンシア地域は、世界中でも、柑橘類栽培の伝統が最も深く根付いている地域であり、バレンシア地方における柑橘類栽培が何百年もの歴史を有することが分かる歴史上の記述が以下のとおり残されている。
・Francesc Eiximenis (1340-1409)は、バレンシアの魅力を描写した際に、Regiment de la Cosa Públicaにおけるオレンジとレモンの果樹園の存在について触れている。
・Münzerは、著書「Journey through Spain and Portugal」 (1494)の中で、バレンシアにはオレンジやレモン、シトロンが豊富にあり、その他の果樹の木も数え切れない程あると描写し、著者がバレンシアにいた際は、レモンやオレンジ、シトロン、ヤシの樹木が美しく植えられた庭園に案内されたと付け加えている。
・Lagunaは、「Dioscorides' Materia Medica」 (1570) の翻訳の中でオレンジやレモンについて触れ、「los valencianos llaman toronja a la naranja」(バレンシア語でオレンジは「toronja」であり、これは現在の標準スペイン語(Castilian Spanish)においてグレープフルーツを意味する)と述べている。
・18世紀末、植物学者のCabanillesは、チャイニーズ オレンジ(Chinese oranges)の栽培面積は4,000 tahullas(古い測定単位)で、他のどの作物よりも多かったことに触れている。
 
 生鮮市場向けの商業用栽培の始まりは18世紀末に遡り、それ以降着実に規模が拡大し、今日オレンジの樹木の栽培面積は約8万5千ha、マンダリンの樹木の栽培面積は約8万3千ha、レモンの樹木の栽培面積は約1万5千haに達する。これにより、当地の気候に順応させ、高品質な果樹生産に取り組むための特別な栽培技術の発展をもたらした。
 
○自然
 バレンシア地域は、北から南にいくほど降雨量が減少し、カステリョン北部の降雨量は約450mmであるのに対し、アリカンテ南部では300mm以下となる。
 柑橘果実はバレンシア地域内のアリカンテ、バレンシア及びカステリョンの3県で栽培されている。従来、内陸部は凍結のリスクがあったため伝統的な産地は沿岸や河川の流域であったが、今日では気候条件が変化し、温暖な冬、暑すぎない夏、適度な昼夜の気温差、そして熱風や乾燥風がなくなったことから、内陸部も柑橘栽培に適するようになった。
 また、本地域の環境要因が他の地域の柑橘系果実とは異なる独特の特徴を与えており、バレンシア地域の柑橘系果実は、他の地域で見られる熱風や乾燥風によって損傷を受けることがなく、その結果、表皮が薄く、表面にほとんどへこみや損傷が見られない。
 バレンシア地域は、以下のとおり、柑橘系果実の栽培に適した気候となっていることが高品質な果実生産に有利に働いている。
・寒さの厳しくない冬と暑すぎることのない夏により、ゆっくりと最適な熟度に達していくことができ、より暑い地域で栽培されるもの(一般的に甘すぎで風味が豊かでない)よりも酸度と糖度の比率が優れている。
・昼夜の適度な気温差が果実表面及び中身の色をより濃いものとし、バレンシアの柑橘系果実の色合いは、他の地域で栽培されるオレンジ及びマンダリンよりも一般的に濃い。
・温和な気温が果実表皮における精油成分の形成を促進し、芳香に影響を与える。
7 法第29条第1項第2号ロの該当の有無等 
(1)商標権者の氏名又は名称  -
(2)登録商標  -
(3)指定商品又は指定役務  -
(4)商標登録の登録番号  -
(5)商標権の設定の登録の年月日  -
(6)専用使用権者の氏名又は名称  -
(7)商標権者等の承諾の年月日  -
8 公示の年月日  平成29年7月11日
9※ 意見書提出期間
(公示開始日から3か月間)
 平成29年10月11日まで
※意見書提出についてはこちら

お問合せ先

食料産業局知的財産課

担当者:地理的表示保護制度担当
代表:03-3502-8111(内線4286)
ダイヤルイン:03-6738-6319
FAX番号:03-3502-5301