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全国地産地消推進フォーラム2006の概要(テーマ:地産地消を科学する)

日時  平成18年2月28日(火曜日)
13時00分~17時00分
場所  農林水産省7階  講堂

1  小泉武夫(東京農業大学教授:食文化論)

(1)地産地消は、国を愛する心につながる深い意味を持っている。環境、食育、価格破壊など様々な問題に対応することが出来る。

(2)地産地消は、豊かな食生活を通して日本文化を創造する運動である。

(3)農協と生協が結びついて活動している地域が出てきている。地産地消による地域経済循環システムは、地域活性化につながっている。

(4)「食と風土」は、民族の原点であり、土づくりを基本とした地産地消は、ほんものの味復活と食の流通改革をもたらす。

2  松井孝典(たかふみ) (東京大学教授:地球学)

(1)現代の豊かさは、人間圏の物質循環の速度を速めることによって成り立っている。20世紀に人間圏は4倍に拡大した。これ以上の拡大は、資源の奪い合い、環境問題を引き起こす。

(2)21世紀、地球システムと調和的な人間圏を設計し、この豊かさを維持するためには、循環の速度を遅らせる必要がある。

(3)地産地消は、それを具体化する方策の1つ。各国が実施すれば、矛盾から脱却の可能性あり。

3  パネルディスカッション

(1)若林敬二(国立がんセンター研究所副所長)

  1. 2人に1人はガンの危険の時代(1年で52万人)
  2. 野菜・果物によるガン予防効果は、ガンの部位により異なる。
  3. ガン予防を含むトータルな疾病予防の観点から野菜・果物を多く摂る食生活は、推奨できる。
  4. 大事なことは、美味しく、楽しく、バランスよく食べること。

(2)松井孝典

  1. 日本文明が長く続いている一因は、火山活動により土壌に多くのミネラルが含んでいること。
  2. 地産地消は、この恵まれた風土を生かし地域の個性を引き出すことである。

(3)秋岡榮子(経済エッセイスト)

  1. 地産地消は、産業としての農業のあり方を変える内容を持っている。
  2. 「製品」と「商品」とは異なる。「作り手」「売り手」「買い手」の情報や思いを相互にどう伝えるかが重要。
  3. 「製品」には作り手の情報が込められるが、これに買い手の思いが加わって「商品の魅力」となり、地産地消が魅力創出の場となる。

(4)合瀬宏毅(NHK解説委員)

  1. インターネットで農産物、地域特産物が、3,000億円販売されている。農産物流通システムは大きく変わっている。
  2. 生産者と消費者は、流通の効率化から分断され細分化されてきた。地産地消は、全体のつながりを呼び戻し、地域活性化に貢献している。

(5)吉田企世子(女子栄養大学名誉教授)

  1. 野菜の成分と食味は、時間と共に劣化する。特にビタミンCの変動は大きい。
  2. 地産地消のセールスポイントは、「旬」、「新鮮」、さらに「美味しそう」も大事。

(6)小泉浩郎(山崎農業研究所事務局長)

  1. 地産地消は、わが国の食と農、そして暮らし方を考えるに当たっていかに大事であるか、各専門分野から確認された。
  2. 地産地消は、21世紀をリードする5つのキーワード、「身土不二」、「医食同源」、「スローフード」、「コミュニティビジネス」、「地域自給」にも位置付けられる。これまでの活動に自信を、将来に希望と勇気を、そして、国民運動として更なる発展を期待する。

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