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6次産業化アワードの受賞者はいま!~瀬戸内ジャムズガーデン~

Web特集記事 6次産業化アワードの受賞者はいま!瀬戸内ジャムズガーデン

6次産業化を広く紹介する取組として、平成25年度から「6次産業化アワード」は始まりました。
アワードは本年度で第7回目。今回は過去の農林水産大臣賞の受賞者を訪ねて、
受賞したことによる変化や“いま”の取組についてお話を伺いました。

6次化とは?

「6次化」は、生産者と距離が近づくキーワード!

6次産業化(6次化)とは、1次産業を担う農林漁業者が、加工(2次産業)、流通・販売(3次産業)にも取り組む経営形態を指します。つまり1次×2次×3次=6!で6次化。生産者が熱い想いで行う6次化は、わたしたち消費者と生産者の距離が縮まるきっかけにも。
作り手の顔が見える6次化商品に、要注目です!

第3回 6次産業化アワード 農林水産大臣賞 瀬戸内ジャムズガーデン

瀬戸内ジャムズガーデンの受賞後の歩み

株式会社瀬戸内ジャムズガーデン概要

所在地:山口県大島郡周防大島町日前331-8
代表者:代表取締役 松嶋匡史
売上高:120百万円(2019年)
従業員数:29名(パート含む)
URL:http://jams-garden.com/(外部リンク)

山口県の周防大島町にある(株)瀬戸内ジャムズガーデンは、2015年度 第3回 6次産業化優良事例表彰の農林水産大臣賞を受賞した。同社は、いちご、ブルーベリー、いちじく、金時いも、希少かんきつ類、ハイビスカスなどを自家農園で生産する。そして、工房ではプレミアムジャムを製造し、店舗では自家製ジャムを活用したスイーツが楽しめるカフェギャラリーを運営している。その事業は、受賞当時の2015年と比較して、現在まで順調に拡大してきている(下表)。

  従業員数(人) 売上高(百万円) 自社栽培面積(a) 協力生産農家(戸) 年間製造量(万本) 年間製造種類(種類)
2015年 28 69 65 52 10 150
2019年 29 120 100 58 16 180
いちご、ブルーベリー、いちじく、金時いも、希少かんきつ類、ハイビスカスなどを自家農園で生産

いちご、ブルーベリー、いちじく、金時いも、希少かんきつ類、ハイビスカスなどを自家農園で生産

瀬戸内ジャムズガーデンスタッフのみなさん
瀬戸内ジャムズガーデンスタッフのみなさん

瀬戸内ジャムズガーデンスタッフのみなさん

Jam’s Boutique (ジャムズ ブティック)

Jam’sBoutique(ジャムズ ブティック)

Jam’s Cafe(ジャムズ カフェ)

Jam’sCafe(ジャムズ カフェ)

受賞当時の商圏は山口・広島あたりまでが主であったが、受賞を契機に認知度が高まり、全国各地から商品の引き合いが増えたという。また、全国各地から視察や講演依頼等も増えて、全国的な交流活動を通じて他地域の先進事例のノウハウを知ることができた。そして、その経験の蓄積が後の事業展開でプラスに作用し、特にブランドを構築していく際のSNS活用方法などが大変参考になったという。

2016年春には、同社のビジネスモデルに刺激を受け、蜂を育て自ら生産した蜂蜜を活用したカフェを運営する移住者が周防大島町に現れるなど、同社が、地域における6次産業化のロールモデルの役割を果たし、島全体を巻き込んだ6次産業化が加速している。最近では、近隣の周南市にある手作りジェラート専門店「ジェラテリア クラキチ」とのコラボ商品ができるなど、こうした流れは島外にも拡大している。

手作りジェラート専門店「ジェラテリア クラキチ」とのコラボ商品

手作りジェラート専門店「ジェラテリア クラキチ」とのコラボ商品

受賞後の主な出来事

2017年4月 内閣府地域活性化伝道師に就任
2017年11月 Japan Times社と「里山コンソーシアム」を設立し、運営委員長に就任
2017年12月 地域未来牽引企業に選定(経済産業省)
2018年10月 過疎地域自立活性化 総務大臣賞受賞(周防大島全体の取組として)
2018年11月 ディスカバー農山漁村の宝 選定(農林水産省)

松嶋店主は、地域への貢献を重視している。受賞以前から、周防大島UIターンを応援する会「島くらす」を立ち上げたり、周防大島町観光協会の副会長を務めるなど、さまざまな地域活動に取り組んできた。さらに、受賞を契機に、自社だけでなく地域全体が活性化するよう尽力したいとの思いが一層強くなり、地域資源を活用した6 次産業と観光産業の連携や地域産業づくりに移住者の目線を取り入れる活動に重点を置くようになってきたという。例えば、ブルーベリーの収穫で障がい者支援施設と共働体制を構築したり、妻の智明氏が住職を務めるお寺のご縁を起点とした空き家の活用や、島内で未来の起業家を育てる次世代キャリア教育などの活動に注力している。

地域活性化のリーダーとしての活動が増えて多忙になってきている中でも、ジャムに対する情熱はますます高まり、最近では、最高峰のフラッグシップジャムとして、「ローズクラウンシリーズ」や夏季限定の「贅沢かき氷ソース」などを商品化した。「ローズクラウン」は、松嶋店主が最高の一品に仕上げることだけに集中し、試行錯誤の末に生まれた“こだわりのコンフィチュール”だけに与えられる称号となっている。また、贅沢かき氷ソースは、夏のカフェメニュー「贅沢かき氷」のために製造していたものを、お客さまの持ち帰りたいとの声に応え商品化したかき氷専用のジャムソースで、氷にかけることで味が薄まることを想定して少々濃いめに、そして果肉感とシロップの役割を兼ね備えた一品に仕上げられている。

ローズクラウンシリーズ
贅沢かき氷ソース

農林水産大臣賞を受賞した瀬戸内ジャムズガーデンは、“いま”も地域における6次産業化のロールモデルとしての役割を着実に果たしながら、地域資源としてのテロワールを生かしたジャムの可能性に日々挑み続けている。

お問合せ先

食料産業局産業連携課

担当者:企画班
代表:03-3502-8111(内線4306)
ダイヤルイン:03-3502-8246