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農林水産省

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2  調査結果の概要

  • 「食育への関心度」は79.6%だった。食育に関心がある人に,その理由を聞いたところ「生活習慣病(がん、糖尿病等)の増加が問題になっているから」(57.9%)を挙げた人の割合が最も高く,次いで「食生活の乱れ(栄養バランスの崩れ、不規則な食事等)が問題になっているから」(51.6%),「子供の心身の健全な発育のために必要だから」(50.2%)となっている。性別に見ると,「子供の心身の健全な発育のために必要だから」を挙げた人の割合は女性で高く,「肥満ややせすぎが問題になっているから」を挙げた人の割合は男性で高い。また,今後の食生活で特に力を入れたい食育は,「栄養バランスのとれた食生活を実践したい」を挙げた人の割合が最も高くなっている。

 

  • 「主食・主菜・副菜を3つそろえて食べることが1日に2回以上ある」が「ほぼ毎日」の人の割合は59.7%となっている。「週に4~5日」,「週に2~3日」,「ほとんどない」と回答した人に,主食・主菜・副菜をそろえて食べる回数を増やすために必要なことを聞いたところ,「時間があること」(51.1%)を挙げた割合が最も高く,次に「手間がかからないこと」(48.1%)が高くなっている。

 

  • ふだん朝食を「ほとんど毎日食べる」と回答した人の割合は83.7%である。「ほとんど毎日食べる」と回答した人の割合は女性で高いが,性・年齢別に見ると,男女とも20歳代では低くなっている。

 

  • 食品を選択する際に重視することとして,「鮮度」を挙げた人の割合が66.3%と最も高く,次いで「価格」(64.0%),「安全性」(55.7%),「国産」(54.8%)の順になっている。「価格」を挙げた人の割合は女性の20歳代から60歳代で約7割から約8割となっている。

 

  • 家族と同居している人が,家族と一緒に食べる頻度について,朝食は「ほとんど毎日」と答えた割合が57.8%であるのに対し,夕食は「ほとんど毎日」と答えた割合が66.5%で,夕食の方が一緒に食べる割合は高くなっている。

 

  • 地域や所属コミュニティー(職場等を含む)で,食事会等の機会があれば参加したいと思う人の割合は45.1%であり,そのうち,過去1年間の参加経験について,「参加した」と回答した人の割合は71.4%だった。

 

  • 1日の全ての食事を一人で食べることが「ほとんど毎日」と回答した人の割合は13.2%で,男性の20歳代,女性の70歳以上で高くなっている。また,そのことをどう思うか聞いたところ,性・世代間別に見ると,若い世代(20~39歳)の男性では「自分の時間を大切にしたいため,気にならない」,性・年齢別に見ると,女性の70歳以上では「一人で食べたくないが,一緒に食べる人がいないため,仕方がない」を挙げた人の割合が高くなっている。

 

  • 生活習慣病の予防や改善のために,ふだんから適正体重の維持や減塩などに気を付けた食生活を『実践している』とする人の割合は69.9%であり,女性では4人に3人が『実践している』と回答している。

 

  • ふだん『ゆっくりよく噛んで食べている』と回答した人の割合は51.0%となっている。『ゆっくりよく噛んで食べていない』と回答した人に,どのようなことが必要か聞いたところ,「早食いの習慣を直すこと」を挙げた人の割合が58.5%と最も高かった。

 

  • 食品の安全性に関する基礎的な知識が『あると思う』と答えた人の割合は67.3%,安全な食生活を送ることについて『判断している』のは71.8%だった。安全な食生活を送ることについて,『あてはまる』(意識し,判断している)と回答した人の割合が最も高かった項目は「生の状態(生食として販売されているものは除く)や加熱が不十分な状態で肉を食べないこと」(91.5%)だった。また,食品安全に関する情報を入手したい情報源として,「テレビ」(74.5%)を挙げた人の割合が最も高くなっている。

 

  • 郷土料理や伝統料理など,地域や家庭で受け継がれてきた料理や味,食べ方・作法を「受け継いでいる」と答えた人の割合は60.0%で,「受け継いでいない」と答えた人の割合は36.1%である。「受け継いでいない」と答えた人が,受け継ぐために必要なこととしては「親等から家庭で教わること」(71.9%)を挙げた人が最も高くなっている。

 

  • 食べ残しや食品の廃棄が発生していることについて,日頃から「もったいない」と『感じている』と回答した割合は94.6%,食べ残しを減らす努力を『している』と回答した割合は92.9%だった。一方、購入した食品を食べないまま,捨ててしまうことがあるかについて,『ある』と回答した人は33.1%で,その理由としては「消費・賞味期限内に食べられなかった」を挙げた人の割合が70.5%と最も高かった。

 

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