3 調査結果の詳細 (3. 共食や孤食の状況)
(1)家族と一緒に食べる頻度
家族と同居している人に,家族と一緒に朝食と夕食を食べる頻度について聞いた。
『朝食』を家族と一緒に食べる頻度について,「ほとんど毎日」と回答した人の割合が57.8%,「週に4~5日」と回答した人の割合が5.6%,「週に2~3日」と回答した人の割合が8.8%,「週に1日程度」と回答した人の割合が5.3%,「ほとんどない」と回答した人の割合が22.2%となっている。
『夕食』を家族と一緒に食べる頻度について,「ほとんど毎日」と回答した人の割合が66.5%,「週に4~5日」と回答した人の割合が11.0%,「週に2~3日」と回答した人の割合が12.8%,「週に1日程度」と回答した人の割合が3.8%,「ほとんどない」と回答した人の割合が5.5%となっている。(図3 - 1)
家族と一緒に朝食を食べることについて,性別に見ると,大きな差異は見られない。
性・年齢別に見ると,男女とも20歳代では約4割が家族と一緒に朝食を食べることが「ほとんどない」と回答している。男性の30歳代から50歳代では約3割,女性の30歳代から70歳以上では約2割が「ほとんどない」と回答している。(図3-1-1)
家族と一緒に夕食を食べることについて,性別に見ると,「ほとんど毎日」と回答した人の割合は女性で高い。 性・年齢別に見ると,「ほとんど毎日」と回答した人の割合は男性の60歳代,70歳以上,女性の60歳代,70歳以上で高い。また,「ほとんどない」と回答した人の割合は女性の70歳以上で高い。(図3-1-2)
(2)家族と一緒に食べることの良い点
朝食または夕食について,「ほとんど毎日」または「週に4~5日」と回答した人に,食事を一人で食べるより家族と一緒に食べることの良い点を聞いたところ,「家族とのコミュニケーションを図ることができる」を挙げた人の割合が77.7%と最も高く,以下,「楽しく食べることができる」(64.9%),「規則正しい時間に食べることができる」(38.4%),「栄養バランスの良い食事を食べることができる」(36.2%)の順となっている。(3つまでの複数回答,上位4項目)(図3 - 2)
家族と一緒に食べることの良い点について,世代間別に見ると,「家族とのコミュニケーションを図ることができる」を挙げた人の割合は若い世代(20~39歳)で高くなっている。男女とも30歳代,40歳代で約3割が「食事の作法を身に付けることができる」を挙げている。(表3 - 2)
(3)地域等での共食に対する意識
(4)地域等での共食経験
(5)一人で食べる頻度
1日の全ての食事を一人で食べることがあるか聞いたところ,「ほとんどない」と回答した人の割合が65.7%,「週に1日程度ある」と回答した人の割合が6.1%,「週に2~3日ある」と回答した人の割合が9.4%,「週に4~5日ある」と回答した人の割合が5.3%,「ほとんど毎日」と回答した人の割合が13.2%となっている。(図3 - 5)
一人で食べる頻度について,性別に見ると,男女とも,一人で食べることが「ほとんどない」と回答した人の割合は6割台となっている。
性・年齢別に見ると,男性の20歳代,女性の70歳以上では4人に1人が「ほとんど毎日」一人で食べていると回答している。男性の70歳以上,女性の30歳代,40歳代では一人で食べることは「ほとんどない」と回答した人の割合が高い。(図3-5-1)
(6)一人で食べることについての意識
一日の全ての食事を一人で食べることが「週に1日程度ある」,「週に2~3日ある」,「週に4~5日ある」,「ほとんど毎日」と回答した人に,一日の全ての食事を一人で食べることについてどう思うか聞いたところ,「一人で食べたくないが,食事の時間や場所が合わないため,仕方ない」を挙げた人の割合が41.7%と最も高く,以下,「一人で食べたくないが,一緒に食べる人がいないため,仕方がない」(27.5%),「一人で食べることが都合がいいため,気にならない」(20.5%),「自分の時間を大切にしたいため,気にならない」(15.6%)の順となっている。(複数回答,上位4項目)(図3 - 6)
一人で食べることについての意識について,性・世代間別に見ると,「自分の時間を大切にしたいため,気にならない」を挙げた人の割合は若い世代(20~39歳)の男性で高い。
性・年齢別に見ると,「一人で食べたくないが,一緒に食べる人がいないため,仕方がない」を挙げた人の割合は女性の70歳以上で高い。(表3 - 6)