このページの本文へ移動

農林水産省

メニュー

3  調査結果の詳細 (4.  生活習慣病の予防や改善に関する食意識や実践について)

(1)生活習慣病の予防や改善に関する実践

  生活習慣病の予防や改善のために,ふだんから適正体重の維持や減塩などに気をつけた食生活を実践しているか聞いたところ,『実践している』と回答した人の割合が69.9%(「いつも気をつけて実践している」25.1%+「気をつけて実践している」44.8%),『実践していない』と回答した人の割合が29.6%(「あまり気をつけて実践していない」25.2%+「全く気をつけて実践していない」4.4%)となっている(図4 - 1

  生活習慣病の予防や改善に関する実践について,性別に見ると,女性では4人に3人が『実践している』と回答している。
  性・年齢別に見ると,男性の20歳代から40歳代では半数以上,女性の20歳代では4割以上が『実践していない』と回答している。(図4-1-1

(2)生活習慣病の予防や改善を実践しない理由

  生活習慣病の予防や改善のために,ふだんから適正体重の維持や減塩などに気をつけた食生活を『実践していない』と回答した人に,実践しない理由を聞いたところ,「面倒だから取り組まない」を挙げた人の割合が36.6%,「病気の自覚症状がない」を挙げた人の割合が30.8%,「生活習慣を改善する時間的ゆとりがない」を挙げた人の割合が27.7%の順となっている。(複数回答,上位3項目)(図4 - 2

  生活習慣病の予防や改善を実践しない理由について,性別に見ると,「病気の自覚症状がない」を挙げた人の割合は男性で高く,「生活習慣を改善する時間的ゆとりがない」は女性で高い。
  性・世代間別に見ると,若い世代(20~39歳)の女性の約半数が「生活習慣を改善する時間的ゆとりがない」を挙げている。「面倒だから取り組まない」を挙げた人の割合は男性の60歳代で高く,「病気の自覚症状がない」を挙げた人の割合は男性の40歳代で高い。(表4 - 2

(3)生活習慣病の予防や改善に関する具体的な意識

  生活習慣病の予防や改善について,6つの内容を挙げ,それぞれについて,どの程度気をつけているかあてはまるものを聞いた。
  『気をつけている』と回答した人の割合が最も高いのは,『(オ)野菜をたくさん食べるようにすること』(85.5%)で,続いて,『(イ)塩分を取り過ぎないようにする(減塩をする)こと』(72.8%),『(ウ)脂肪(あぶら)分の量と質を調整すること』(70.4%),『(エ)甘いもの(糖分)を取り過ぎないようにすること』(64.7%),『(カ)果物を食べること』(62.8%),『(ア)エネルギー(カロリー)を調整すること』(59.5%)の順となっている。
  項目ごとにみると,『(オ)野菜をたくさん食べるようにすること』は,「とても気をつけている」と回答した人が3割を超えている。一方,他の項目で「とても気をつけている」と回答したのは1割から2割となっている。(図4 - 3

  エネルギー(カロリー)を調整することについて,性別に見ると,『気をつけている』と回答した人の割合は女性で高く,『気をつけていない』と回答した人の割合は男性で高くなっている。
  性・世代間別に見ると,若い世代(20~39歳)の男性では約2割が「全く気をつけていない」と回答している。(図4-3-1

  塩分を取り過ぎないようにする(減塩をする)ことについて,性別に見ると,『気をつけている』と回答した人の割合は女性で高く,『気をつけていない』と回答した人の割合は男性で高い。   性・世代間別に見ると,若い世代(20~39歳)の男性は約6割,若い世代(20~39歳)の女性では約4割が『気をつけていない』と回答している。   性・年齢別に見ると,『気をつけていない』と回答した人の割合は男性の20歳代から40歳代,女性の20歳代で高い。(図4-3-2

  脂肪(あぶら)分の量と質を調整することについて,性別に見ると,『気をつけている』と回答した人の割合は女性で高く,『気をつけていない』と回答した人の割合は男性で高い。
  性・年代別に見ると,男性の20歳代から40歳代では半数が『気をつけていない』と回答している。(図4-3-3

  甘いもの(糖分)を取り過ぎないようにすることについて,性別に見ると,『気をつけている』と回答した人の割合は女性で高く,『気をつけていない』と回答した人の割合は男性で高い。
  世代間別に見ると,若い世代(20~39歳)では約4割が『気をつけていない』と回答している。(図4-3-4

  野菜をたくさん食べるようにすることについて,性別に見ると,『気をつけている』と回答した人の割合は女性で高く,『気をつけていない』と回答した人の割合は男性で高くなっている。
  性・年齢別に見ると,男性の20歳代から40歳代では約3割が『気をつけていない』と回答している。(図4-3-5

  果物を食べることについて,性別に見ると,『気をつけている』と回答した人の割合は女性で高く,『気をつけていない』と回答した人の割合は男性で高くなっている。
  性・年齢別に見ると,男性の20歳代から50歳代,女性の20歳代では『気をつけていない』と回答した人の割合が高い。(図4-3-6

(4)生活習慣病の予防や改善に関する具体的な実践

  生活習慣病の予防や改善について,6つの内容を挙げ,それぞれについて,どの程実践しているかあてはまるものを聞いた。
  『実践している』と回答した人の割合が最も高いのは,『(オ)野菜をたくさん食べるようにすること』で(80.8%),続いて,『(イ)塩分を取り過ぎないようにする(減塩をする)こと』(68.8%),『(ウ)脂肪(あぶら)分の量と質を調整すること』(65.7%),『(カ)果物を食べること』(60.0%),『(エ)甘いもの(糖分)を取り過ぎないようにすること』(59.0%),『(ア)エネルギー(カロリー)を調整すること』(52.8%)の順となっている。(図4 - 4

  エネルギー(カロリー)を調整することについて,性別に見ると,『実践している』と回答した人の割合は女性で高く,『実践していない』と回答した人の割合は男性で高くなっている。
  性・世代間別に見ると,若い世代(20~39歳)の男性では約6割が『実践していない』と回答している。(図4-4-1

  塩分を取り過ぎないようにする(減塩をする)ことについて性別に見ると,『実践している』と回答した人の割合は女性で高く,『実践していない』と回答した人の割合は男性で高い。
  性・年齢別に見ると,『実践していない』と回答した人の割合は男性の20歳代から40歳代,女性の20歳代,30歳代で高い。男性の20歳代では約2割が「全く実践していない」と回答している。(図4-4-2

  脂肪(あぶら)分の量と質を調整することについて,性別に見ると,『実践している』と回答した人の割合は女性で高く,『実践していない』と回答した人の割合は男性で高くなっている。
  性・年齢別に見ると,女性の50歳代から70歳以上では約8割が『実践している』と回答しているが,男性の20歳代から40歳代では半数以上が『実践していない』と回答している。(図4-4-3

  甘いもの(糖分)を取り過ぎないようにすることについて,性・年齢別に見ると,男性の20歳代から40歳代,女性の20歳代では『実践していない』と回答した人の割合が高い。(図4-4-4

  野菜をたくさん食べるようにすることについて,性別に見ると,『実践している』と回答した人の割合は女性で高く,『実践していない』と回答した人の割合は男性で高い。
  性・年代別に見ると,男性の20歳代から40歳代では3割以上が『実践していない』と回答している。男性の50歳代から70歳以上,女性のすべての年代で4人に3人以上が『実践している』と回答している。(図4-4-5

  果物を食べることについて,性別に見ると,『実践している』と回答した人の割合は女性で高く,『実践していない』と回答した人の割合は男性で高い。
  性・年齢別に見ると,男性の20歳代から50歳代,女性の20歳代では半数以上が『実践していない』と回答している。男性の20歳代,30歳代では5人に1人が「全く実践していない」と回答している。(図4-4-6

(5)ふだんゆっくりよく噛んで食べているか

  ふだんゆっくりよく噛んで食べているか聞いたところ,『ゆっくりよく噛んで食べている』と回答した人の割合が51.0%(「ゆっくりよく噛んで食べている」17.6%+「どちらかといえばゆっくりよく噛んで食べている」33.4%,『ゆっくりよく噛んで食べていない』と回答した人の割合が48.7%(「どちらかといえばゆっくりよく噛んで食べていない」37.4%+「ゆっくりよく噛んで食べていない」11.4%)となっている。(図4 - 5

  ふだんゆっくりよく噛んで食べているかについて,性別に見ると,『ゆっくりよく噛んで食べている』と回答した人の割合は女性で高く,『ゆっくりよく噛んで食べていない』と回答した人の割合は男性で高くなっている。
  性・世代間別に見ると,若い世代(20~39歳)の男性では約6割が『ゆっくりよく噛んで食べていない』と回答している。(図4-5-1

(6)ゆっくりよく噛んで食べるために必要なこと

  『ゆっくりよく噛んで食べていない』と回答した人に,ゆっくりよく噛んで食べるために必要だと思うことを聞いたところ,「早食いの習慣を直すこと」を挙げた人の割合が58.5%と最も高く,以下,「食事時間が十分に確保されていること」(35.0%),「ゆっくりよく噛んで食べることのメリットを知っていること」(25.4%),「歯や口が健康であること」(22.7%)の順となっている。(複数回答,上位4項目)(図4 - 6

  ゆっくりよく噛んで食べるために必要なことについて,性別に見ると,「早食いの習慣を直すこと」を挙げた人の割合は男性で高く,「食事時間が十分に確保されていること」,「ゆっくりよく噛んで食べることのメリットを知っていること」を挙げた人の割合は女性で高い。
  性・年齢別に見ると,女性の20歳代から50歳代では半数以上が「食事時間が十分に確保されていること」を挙げている。(表4 - 6

 

 |目次戻る次へ