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農林水産省

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更新日:平成28年5月6日

第5期・第2回食育推進評価専門委員会(平成28年3月28日) 議事録

 ・議事録(PDF:317KB)

 

小野田室長

委員の先生まだ見えられていない方もいらっしゃるようでございますけれども、定刻となりましたので、ただいまから「食育推進評価専門委員会」を開催させていただきます。

内閣府食育推進室長の小野田でございます。よろしくお願いします。

本日はお忙しいところお集まりいただきまして、まことにありがとうございます。

田尻委員、安藤専門委員、上岡専門委員、菊地惠子専門委員、菊地唯夫専門委員、貞廣専門委員、山内専門委員につきましては、本日、御都合により御欠席との連絡をいただいております。

それでは、以後の進行は服部座長にお願いいたします。よろしくお願いします。

 

服部幸應座長

お忙しい中、御出席賜りましてまことにありがとうございます。

本日は農林水産省、文部科学省、厚生労働省で検討中の食生活指針の改定案というものについて、委員の皆様の御意見を伺いたいということで今日はお集まりいただきました。

そのほか第3次食育推進基本計画のリーフレットの御紹介もございます。

それでは、議事に入ります前に卓上に配付してあります資料につきまして、事務局より御確認願いたいと思います。

 

福田参事官

食育推進室参事官の福田でございます。よろしくお願いいたします。

お手元の資料の中で配席図、議事次第をおめくりいただきますと資料が出てくると存じます。

資料1でございますが、きょうのメインの議題でございます「『食生活指針』(改定案)」につきまして、後ほど農林水産省さんから御説明があるものでございます。

資料2は、資料1に関する説明の資料でございます。

資料3がカラーコピーでまとめてあるものでございますが、第3次の食育推進計画のPR用のリーフレットを作成しましたので、後ほど御紹介をさせていただきます。

その下が参考資料になっておりまして、食生活指針の関係で2つございます。

参考資料1は、現行平成12年版の食生活指針でございます。

参考資料2は、現行の食生活指針の解説要領でございます。

その下に関連で配付させていただいた資料が幾つかございますけれども、1つは食生活指針の改定案につきまして、事前に農林水産省さんが委員の皆様の御意見をお伺いした、その皆様の御意見と対応の一覧でございます。

その下にございますのが3次計画の参考資料集ということで、若干未定の部分がございますので、未定稿ということで本日はお配りをさせていただいておりますけれども、3次計画を作成する背景ですとか、計画の目標の考え方ですとか、いろいろ御議論をいただいたことも踏まえまして、自治体の皆様の今後の計画作成に御活用いただきたいということで作成したものを本日、御紹介させていただいているものでございます。

一番下が、先般18日付で正式に計画決定させていただきました「第3次食育推進基本計画」でございます。委員の皆様には大変御協力いただきまして、どうもありがとうございました。

資料の御紹介は以上でございます。

 

服部幸應座長

それでは、議事に入ります。

議事次第「2食生活指針(改定案)について」ですが、事務局から資料の説明をお願いします。

 

農林水産省

農林水産省大臣官房参事官の穴井です。よろしくお願いします。

私から、食生活指針の改定案につきまして御説明いたします。

お手元の資料ですが、資料1、資料2を中心に説明させていただきます。

また、机上配付しておりますが、その資料につきましても参照いたします。

資料の説明に入ります前に、まず食生活指針につきまして簡単に御説明いたします。

この食生活指針は、平成12年でございますが、当時の文部省、厚生省、農林水産省の3省が連携して策定したものでございまして、国民の健康の増進あるいは生活の質の向上、また、食料の安定供給の確保といったものを図るために策定されております。また、その内容につきましても生活の質の向上ですとか食事の組み合わせのほか、食文化など多岐にわたっております。

まずお手元の資料1と資料2の体裁につきまして御説明いたします。

資料1、表紙をおめくりいただきますとA3縦長の資料がお手元にあると思います。この縦長の資料でございますが、左側が現行の食生活指針と、その実践を上から並べたものでございまして、右側が改定案としての指針、そして実践でございます。できる限り左右で見比べられるように配置はいたしましたが、一部見づらいところがあることは御容赦いただければと思います。

資料2はA4横置きの資料でございます。これは改定案に示しました指針あるいはその実践の見直しの箇所、そして、その変更をするに当たって参考とした第3次食育推進基本計画等の文言を記載したものでございます。この資料1と資料2に基づきまして御説明させていただきます。両方を参照いただくことになることもありますが、お手数ですが、よろしくお願いします。

資料1、A3縦長のところでございますが、上から順に御説明いたします。

まず1番目の指針「食事を楽しみましょう」は、現行から変更しておりません。食生活指針の実践、その下にポツが3つございますが、ここで一部変更をしております。

現行2番目にありました「毎日の食事で、健康寿命をのばしましょう」を最初に持ってきまして、2番目に「おいしい食事を味わいながら、ゆっくりよく噛んで食べましょう」というものを入れました。これは現在、左側でいきますと(キ)の一番下の実践「しっかりかんで、ゆっくり食べましょう」をここに移動した上で、文言を変更したものでございます。

家族の団らん、実践の3点目は変更しておりません。

この変更の点につきまして、資料2に基づきまして御説明いたします。資料2の1ページをごらんください。実践におきまして「ゆっくりよく噛んで食べましょう」を追加しました。ここですけれども、参考といたしましたのは第3次計画の13ページの該当箇所でございます。下線を引いておりますが、「最近では、健康寿命の延伸に向け、噛み方や食べる速さにも着目し、口腔の健康や口腔機能の獲得・維持・向上と関連させた食育が重要となっている。このため、ゆっくりよく噛んで食べる国民を増やすことを目標とする」ということでございます。

これまでは、ゆっくり食べましょう、あるいはしっかり噛みましょうというのは、食べ過ぎを防止するといった観点から7番目に入れておりました。今回は健康寿命の延伸に向けた口腔機能の重要性も指摘されておりますので、1番目に移したということでございます。

それでは、再度資料1に戻らせていただきますと、2番目でございますが、こちらは指針及び実践ともに変更してございません。「1日の食事のリズムから、健やかな生活リズムを」という指針も実践も変更してございません。

続きまして、指針の3番目でございます。「適度な運動とバランスのよい食事で、適正体重の維持を」というように指針を変更した上で、実践も変更しております。これは7番から移動してきておりますので見比べるのが難しくて恐縮でございますが、指針の1番目は、今までは体重をはかる頻度といいますか時期を「太ってきたかなと感じたら」としておったものを「普段から」にした上で、現在の指針にあります「食事量」というものをここに入れております。

また、「無理な減量はやめましょう」というのは現在でも入っておるのですが、最初についている文言「美しさは健康から」を削除しております。

そして4番目に、若年女性や高齢者のやせ・低栄養の問題を指摘しております。

このように指針の位置を変えた上で、運動にも言及し、やせ・低栄養についても書かせていただいたということでございます。

その変更につきまして御説明いたしますので、資料2の2ページをごらんください。3次計画の「食をめぐる現状」の中での指摘がございますが、下線を引いたところでございます。「これらに起因する肥満や生活習慣病は引き続き課題である一方で、若い女性のやせ、高齢者の低栄養傾向等の健康面での問題も指摘されている」。確かに一番大きな問題は肥満や生活習慣病ということでございまして、ここは変更はないのですが、さらに若い女性のやせ、高齢者の低栄養傾向の話が指摘されています。このように高齢者の低栄養傾向といった問題があるときには、食事を控えるということだけではなくて、しっかり食べてもらいたい方もおられるということでございます。

そして、食べることと運動の調和、関係性も指摘されております。そこが(2)でございますが、該当箇所1ページおめくりいただきまして3ページでございます。線を引いているところでございます。「特に、メタボリックシンドロームを予防するためには、栄養・食生活や身体活動・運動等の生活習慣の改善が重要である」「引き続き、栄養・食生活、身体活動・運動の改善に関する対策を総合的に推進していくことが重要である」。このように生活習慣病対策としては、食生活だけではなくて身体活動、運動も調和しなければいけないということ。それから、必ずしも肥満、生活習慣病だけではなくて、高齢者の低栄養の問題も生じていること。それを含めまして運動と食事に言及した上で食事の組み合わせの前に持ってきました。

実践のところでございますが、体重をふだんからはかるというのは第3次計画の12ページで「ふだんから適正体重の維持や減塩等に気をつけた食生活を実践する国民を増やす」とありますので、体重維持自体はふだんからで、体重計測をふだんからということではありませんが、やはり太ってきたかなというときよりは、ふだんからはかっていただくのがよいと考えて、このように変更しております。

その上で肥満、生活習慣病とは別に、また、高齢者、若年女性の問題が指摘されておりますので、ここは注意喚起するということで実践に入れております。

資料1に戻りますと、右側の(エ)、(オ)、(カ)は食事の組み合わせ、あるいは食事のバランスにつきまして書いておりますが、ここは変更してございません。

続きまして(キ)でございます。「食塩は控えめに、脂肪は質と量を考えて」といたしました。また、実践につきましては「食塩の多い食品や料理を控えめにしましょう。食塩摂取量の目標値は、男性で1日8g未満、女性で7g未満とされています」ということでございます。

この見直しにつきまして、資料2の6ページから説明いたします。6ページは表になっておりまして、たんぱく質、脂質、炭水化物の摂取状況と目標量について書いております。そのうち真ん中に脂質のところがございますが、現状値、右側をごらんいただきますと、男性で24.8%、女性で26.7%ということで、脂肪からのエネルギー摂取割合の目標におさまっているという状況にございます。ですので、脂肪を控え目にというような表現をしますと、場合によってはミスリードになる方もおられるということでございます。

また、先ほど指針の3番目で御説明しましたが、若年女性や高齢者はやせや低栄養の問題もあるということで、控え目にということが全ての人に当てはまるわけではないという状況を踏まえまして「質と量を考えて」という表現に変更してございます。

食塩の量の変更は資料2の8ページでございますが、「日本人の食事摂取基準」に基づいて変更しております。

ここでお手数ですが、机上配付資料「食生活指針(改定案)に対する委員の意見と対応」の2枚目、一番上をごらんください。No.9の左から4番目に意見の欄がございまして、ここは現行どおり塩辛い食品や料理を控え目にしましょうという表現がよいのではないかという御意見が出ております。理由としましては、一般の方、国民の方にとっては塩辛い食品のほうが味覚的に理解しやすいからということでございます。

これにつきまして事務局としましては、御意見を踏まえ対応しましたが、案どおりとさせていただきたいと考えております。ただ、解説要領の記述を工夫したいと思っておりますが、理由としましては塩辛いという味覚と比べますと、実は食塩が多く含まれている食品というものがございまして、注意が必要ですので、食塩の多い食品や料理を控え目にしましょうということにしております。

指針7は、引き続き肥満ですとか生活習慣病というのは問題でありますが、脂肪の摂取状況というのは比較的落ち着いており、また、目標値の範囲に入っている中で高齢者や女性の問題もある中では控え目にというよりは、質と量を考えてというようにするのは適切ではないかと考えた次第でございます。また、食塩につきましては、塩辛いという味覚ではなくて、食塩が多いというより明確な、客観的なものにしたということでございます。

それでは、資料1に戻りまして、8番目の指針でございます。「日本の食文化や地域の産物を活かし、郷土の味の継承を」とした上で、4つあります実践も順番を一部入れかえた上で文言も修正しております。

まず実践の1番目には、「和食」を明示しました。

食材や料理、食材ですとか行事食の話は2番目に。そして、調理技術につきましては3番目。その上で、それを受け継ぎましょう、伝えていきましょうというものを4番目にしております。

上のほうから文化の話、食材や料理の話、そして技術の話をした上で、それを伝えていきましょうという構成にしたものでございます。

繰り返しで恐縮ですが、また資料2で説明いたしますと、9ページでございます。指針の中に「日本の」という文言を追加いたしました。これは3次計画の中でも例えば下線を引いているところでございますが「我が国の大切な食文化が失われることがないよう、食文化の継承も重要な課題である」。あるいは14ページでございますが「日本の食文化の特色が徐々に失われつつある」という記述がございますので、日本の食文化だということを明示しました。

10ページをごらんください。「郷土の味の継承を」を追加した際に参考としたものでございますが、3次計画の5ページ「食文化の継承に向けた食育の推進」を参考にしました。下線を引いたところでございますが「地場産物を生かした郷土料理やその食べ方、食事の際の作法等、優れた伝統的な食文化が十分に継承されず、その特色が失われつつある」「食育活動を通じて、郷土料理、伝統食材、食事の作法等、伝統的な食文化に関する国民の関心と理解を深めるなどにより伝統的な食文化の保護・継承を推進する」。このように郷土料理のことが指摘されております。

その上で味というところでございますが、11ページをごらんください。下線が引かれておりますが「伝統食材を始めとした地域の食材を生かした郷土料理や伝統料理等、地域や家庭で受け継がれてきた料理や味、箸使い等の食べ方・作法を受け継ぎ、地域や次世代(子供や孫を含む)へ伝えている国民を増やすことを目標とする」。郷土料理といいますと、料理ごとに限定されますので、味という言葉を使わせていただいております。

和食を明記したことについては、特に該当箇所を引用しておりませんが、和食のユネスコ文化遺産登録等を踏まえて、和食を例として書かせていただきました。

それから、料理技術を調理技術に変更しております。これは12ページになりますが、3次計画の中で「高度な調理技術」という文言がありましたので、料理は料理、技術と言えば調理ではないかということで調理技術に変更させていただいております。

その上で、そういった食文化をみずから学んだ上で伝えていくということは、目標にも掲げられたものでございまして、12ページに書いておりますが、伝統食材を初めとした地域の食材を生かした郷土料理や伝統料理等を次世代へ伝える国民をふやすことが目標に入っておりますので、実践の中にも盛り込んだということでございます。

再度資料1にお戻りいただきまして、指針の9番目でございます。「食料資源を大切に、無駄や廃棄の少ない食生活を」と変えました。ここで食料資源の問題であることを明示したものでございます。

また、実践のほうは食品ロスという言葉がよりわかりやすいように「まだ食べられるのに廃棄されている」という書き方をしました。

また、現在の指針に入っています「調理や保存を上手にして」というのは引き続き重要でございますので、実践の2番目に書かせていただいております。

3点目に「賞味期限や消費期限を考えて利用しましょう」という現行の文言をそのまま引用しております。

この見直しにつきましての資料2でございますが、13ページでございます。今回、重点課題に「食の循環や環境を意識した食育の推進」というものが盛り込まれておりますが、その中でも食品ロスというのは、環境への大きな負荷を生じさせているということが指摘されております。

また、14ページをごらんいただくと、一番上の線を引いているところでございますが、「国内では大量の食料が食べられないまま廃棄されているという食料資源の浪費や環境への負荷の増加にも目を向ける必要がある」。この食品ロスが食料資源の問題だということを明確にしたということでございます。

食品ロスの意味につきましては、同じ14ページの真ん中に書いておりますが、3次計画の13ページで使われている表現「まだ食べられるのに廃棄されている食品ロス」を使っております。

指針の9番目につきましては、食品ロスが食料資源の問題だということを明確にした上で、食品ロスの意義を書き、今の指針の中で重要な事項は引き続き実践の中で書いているという状況でございます。

最後に、指針の10番目でございますが、指針をこのように見直しております。「『食』に関する理解を深め、食生活を見直してみましょう」。その上で実践は4項目ありますが、順番を変えております。現在1番目にありました「自分の健康目標をつくり」というのは4番目に移した上で、一部文言を変えております。

2番目は3番目に移動。

3番目の指針は2番目にしまして、文言を追加、修正しております。

現在の4番目「子どものころから、食生活を大切にしましょう」は、1番目にしております。

それでは、この見直しにつきまして資料2に基づき説明いたします。15ページでございます。指針に「『食』に関する理解を深め」を追加したものでございますが、これは食育基本法に基づくものでございます。また、当然3次計画でも触れられておりますが、食育基本法におきまして第3条、この見出しが「食に関する感謝の念と理解」となっております。

そして8条でも「食に関する知識と理解を深め」ということが書かれておりますので、食に関する理解を深めていただくことの意義を強調するために、指針に盛り込んでございます。

引き続き16ページをごらんいただきたいと思いますが、3次計画の中でもこのような記述がございます。「食品を消費する立場にある国民においても、食品の安全性を始めとする食に関する知識と理解を深めるよう努めるとともに、自分の食生活について、自ら適切に判断し、選択していくことが必要である」。

以上のように食育基本法及び3次計画におきまして、食に関する理解が指摘されておりますので、ここを盛り込んだということでございます。

2つ目の実践で「食品の安全性を含めた『食』に関する知識」というものを書かせていただいておりますが、安全性につきましては今、申し上げたように食育基本法と3次計画に同様に書かれておりますので、追加したということでございます。

最後に「よりよい食生活を目指しましょう」と書いております。これは現在の食生活を点検する習慣を持ちましょうということでしたが、点検した上で、さらに健全な食生活を目指していくという趣旨でこのように変更しております。

資料2の19ページをごらんいただきたいのですが、「食生活指針(改定案)全体の構成」でございます。食生活指針を今回提案のように見直すことにより、丸数字の左側にどういった項目かというのが書いてあるのですが、(ア)と(イ)は食生活の質の向上。そして(ウ)に適度な運動と食事でございます。これは現在は7番目にあるもので、どちらかといいますと肥満、生活習慣病対策ということでございますが、肥満、生活習慣病対策を考えるときに、食事だけではなくて運動の重要性も考えられるということで、運動について書き込みましたところ、食事の内容の前に置くのがよいのではないかという判断をしたわけでございます。

その上で、食事内容につきましては基本的に(エ)、(オ)、(カ)はそのままで、食塩と脂肪のことはその後の状況の変化を踏まえて修正。また、食文化のことは今回の3次計画にもいろいろ盛り込まれたものを踏まえて修正し、食品ロスにつきましては食料資源の問題だということを明示して、その上で今後、個人としてもよりよい食生活を目指していくということで構成させていただきました。

説明が長くなりましたが、改定案の変更箇所及びその変更をするに当たりまして参考とさせていただいた状況などは、今、説明させていただいたとおりでございます。

以上です。

 

服部幸應座長

どうもありがとうございました。

ただいま参事官からお話がございましたので、これに基づきまして厚生労働省、文部科学省、農林水産省の3省でつくり上げてきているわけですが、きょう3省の方々もいらっしゃいますので、食生活指針改定案でこれから80分程度、論議に使いたいと思っています。2時40分ごろまであるのですけれども、5分ぐらいずつ御意見をいただければ大変ありがたいなと思いますので、よろしくお願いします。

録音をしている関係で、挙手された後、お名前を必ず言っていただきたいと思います。よろしくお願いします。

それでは、どうぞ。

 

古野純典委員

古野です。

服部先生、80分とおっしゃいましたけれども、80分もかけるほど問題点はないように思いました。完璧に近いような感じで、非常にわかりやすくて、順序立てもいいし、よくまとめられていると思います。

 

服部幸應座長

枠は一応十分とってあるものですから。

どうぞ。

 

河野康子委員

私も80分には至らないと思います。全国消団連の河野です。

古野先生と同様に、今回の食生活指針の改定案を拝見して、修正については異存ございませんし、記載された内容はもっともな内容だと思っています。

それで1点質問と、1点意見になります。

実は私の周囲で食生活指針について知っているか聞いてみましたら、ほとんど一般消費者にはなじみがないのです。それって食事バランスガイドなのと聞かれて、食事バランスガイドならみんな大体コマの絵を見たことがあると言うのですけれども、この食生活指針が実は国民に向けて一番わかりやすい形で食生活のありようを示しているにもかかわらず、あまり知られていないと思っています。それが非常に残念だと思っていて、今回、私たちは食育基本法のもとで食育推進基本計画の第3次をまとめ、一方では健康増進法と健康日本21という健康に関する方針というのもあって、そういったものと食生活指針との関連がよくわかりません。最終的に食生活指針の中身は非常にわかりやすくていいものだと思いますので、今後の普及啓発方法に関して食育推進ガイドなどとどう切り分け、どうすみ分けて上手に普及していくかというのは1つの課題だと思いますので、ぜひ皆様のお知恵をここでうまく出していただきたいというのが1点目です。

2点目は、今回まとめていただきました食生活指針というものは、食生活における国民の行動について非常にポジティブに、このように取り組んだらいいよということが書かれていると思います。ただ、国民の現状からすると今、脂肪ですとか糖類ですとかカロリーの摂り過ぎに対して、食行動は変えずに、食事と一緒に例えばサプリメント類をとればなかったことになるという風潮といいましょうか、そういった機能を謳う食品のシェアが広がっています。それはそれで致し方ないかと思うのですけれども、そういった現状への何らかの形でのメッセージというものが書かれると、私たち国民は誤らないのではないかと思っています。変えるのは食に対する行動であって、それを帳消しにするような飲食ではないというところに、ぜひ先生方のお知恵をいただければと考えているところです。

以上です。

 

服部幸應座長

ありがとうございました。

今、2点ございました。1点は食生活指針自体、そのほかにも健康日本21その他いろいろと食に関するそれぞれの省庁から出ている御意見等もありますし、方向性がありますけれども、それとの関連についてお答えいただきたいということと、サプリメントその他、非常にメタボな人たちのためのサプリなんか随分出回っておりますから、そういったものに関して、それに対する御意見等をいただければと思います。いかがでしょうか。

 

農林水産省

まず1点目でございますが、確かに食生活の参考にしていただいているものは幾つかございまして、これは毎年、食育白書にも状況が書かれておりますが、そこでも例示されているもの、内閣府さんでやっていただいております意識調査でも、どういったものを参考にしているかというものの中には食事バランスガイドだけではなくて、三色分類、6つの基礎食品あるいは食事摂取基準などいろいろございます。そういったものも実は確かに認知度の差はあると思いますが、地域で行われている食育のイベントに行きますと、栄養士の方が食生活指針に基づいて御説明いただくこともございます。自治体のほうでお使いいただいている部分もございますし、非常に項目は多いですが、注意いただくことが多いので、例えば大学のほうで新入生や学生の方に向けての保健なりにも使われているという状況は把握しております。

健康に関する計画との関係は厚労省さんから補足があると思いますが、食育推進の計画と食生活指針を比べますと、食生活指針というのは個人の方にしっかり周知していただければ、時々思い出して参照いただければ個人がより健康で、かつ、食文化にも反映して、自分たちの食はこのようになっているんだというのを御理解いただけるようなものになっていると思うのです。ですから個人の方々にも向けたものではございますが、他方でそれについてしっかり知識等おありであります栄養士の方ですとか、そういった方が広めるに当たって、国民の方に、一般の方にお知らせいただくには非常によいものだと思っています。ただ、個人が自分から勉強してやっていくには内容が確かに多岐にわたりますので、そういった点では食事バランスガイドのように、イラストも含めてお示ししたほうがわかりやすいのかなと思っております。

食生活は健康食品等も含めて範囲がいろいろありますが、ここに事務局として来ております各省庁も、基本的にはバランスよく食べることが一番よいのだと。例えば何かだけを食べればよいというものでもないし、あくまで健康な人が普通に食べるものであって病気が治るというものでもないということは、ホームページ等でしっかり書いております。そこにつきましてはリスクコミュニケーションという形で説明会なども行っているほか、ホームページでも情報提供しておりますが、そういったものは関心を持っていただかないと接することができないので、引き続き地道なといいますか、努力を続けさせていただきたいと思っております。

補足がありましたらお願いします。

 

厚生労働省

厚生労働省栄養指導室長の河野でございます。

先ほど健康日本21のお話がございましたが、もともと平成12年当時に健康日本21の第1次がスタートしまして、第2次が平成25年度からスタートして今に至っているということになります。普及啓発上の一番の問題は、食生活指針が平成12年に策定以降、かなり長期間にわたって見直しがされないまま来てしまったということが挙げられるかと思います。今般、第3次食育計画を踏まえまして健康寿命の延伸であるとか、そういった部分で健康日本21(第2次)の目標の部分あるいは第3次食育推進計画の部分、さらにこの食生活指針の内容がそろったというのは、まさに今回ということになりますので、今回を踏まえて、またこれまでとは違った普及の仕方をしていくことができればと考えております。

また、サプリメントの問題はまさに御指摘のとおりだと思っておりまして、我が省としましても「主食、主菜、副菜を基本に、食事のバランスを」という部分、特に20代、30代ではこういった食事を実践できる人たちが半数にも満たない状況であることを踏まえますと、当たり前のことがなかなか実践できないというところが非常に課題だと感じておりますので、今回のこういった食生活指針の改定も踏まえまして、食生活の基盤として重要な主食、主菜、副菜といった部分についても、重ねて普及啓発を図ってまいりたいと考えております。

 

服部幸應座長

ありがとうございました。よろしゅうございますか。

では、お願いします。

 

上谷律子委員

日本食生活協会の上谷でございます。

今回は食生活指針と第3次を抱き合わせながら改正に取り組んでいただいて、本当にいい内容ができたなと大変うれしく思っております。特に16年間の流れの中で、高齢者の問題が入ったというところが私は大変良かったと思いますし、7番のただ単に控えるという食塩と脂肪。この問題が食塩は控え、脂肪は質と量を考えてという内容を明確にされたところが大変よろしかったのではないかと思います。

また、12年からこちらは世界遺産の認定もございましたので、食文化のところに日本という文字が入っているのは良いと思いますが、1つだけお尋ねしたいのですが、3番の小さな小項目の中に、特に若年女性や高齢者はやせ、低栄養にも気をつけましょうと一括りになっておりますが、基本計画の中の4ページにおきましては、若い女性のやせ、高齢者の低栄養の傾向等という形で別枠で謳ってあるが、これは支障がないのか。若い人たちには栄養失調症という言葉もあったりもしますけれども、この事をお聞かせ願えればと思います。

以上でございます。

 

服部幸應座長

ありがとうございました。

いかがでしょうか。

 

厚生労働省

今、御指摘いただいた部分ですが、より細かく記載をすれば、今のような若年女性のやせ、高齢者の低栄養といったような記述が基本計画の中にはあるのですが、ただ、体格といった観点から言いますと、やせと低栄養が明確に区分ができるかということになりますと、今の段階ではそれらが類似のこともあれば、別々のまた異なる状態を示すこともありますので、この項目については特段、ここの段階で区別することはせずに、ただ、今のような留意点については解説要領でなるべく正確に記述できるような形にも配慮したいと考えます。

 

服部幸應座長

いかがですか。

ほかにどなたかございますか。

 

百谷正喜委員

日本技能調理士協会の百谷でございます。

1点だけ。(ア)のポツに「おいしい食事を味わいながら」という文言ですけれども、おいしい食事というのは私も現役の料理人として考えさせていただきましたが、おいしいというのは好きなものがおいしいのです。では嫌いなものはおいしくないわけではないですか。「おいしい食事」ではなくて「食事を楽しみながら」とか「楽しみ、味わいながら」に変更していただいたらどうかなと、今ふと思ったのですけれども、その点どうでしょうか。

 

農林水産省

この指針の1番目は、指針自体は「食事を楽しみましょう」ということで、実践を見ますと健康寿命の話を現在でも書いておりますように、食事というものが身体の健康だけではなくて、精神面でも非常に食事を楽しむことによって例えば家庭における団らんとか、そういったものをつくってくださった方への配慮が考えられるとか、食事の心身両面を意識して書かせていただいているものでございまして、そこは百谷委員も御理解いただいているところだと思います。

その上でおいしいというのは、ではたまたまある人がつくったものを自分が食べているときに「ん?」ということがあるかというと、そういうことでもないと思うのですけれども、自分でつくれば自分の責任ということもあるかと思いますが、おいしいというのは指針の1番目が単に食事が体をつくっているということではなくて、精神的なものにも影響するということで、おいしいということで書かせていただいておるわけでございまして、今、御指摘がありましたようにおいしい、おいしくないというのは多少、主観的な部分もございますが、できる限り食事をおいしいと思いながら味わっていただくということも含めまして、おいしい食事を書いていると御理解いただければありがたいかなと思っております。

説明としては難しいところではあるのですが、よろしければ参考資料2として配っております食生活指針の解説要領をごらんいただければと思います。4ページをごらんいただきますと、ちょうど「食事を楽しみましょう」というのと、その実践の3つにつきまして解説しているということになっています。4ページの真ん中より上です。一番最初の二重線の四角。その下のほうに解説を書いておりますが、食事を味わっておいしく楽しく食べることは、身体的にも精神的にも重要な要素であるということでございます。

2段落目は「子どもだけで食事をするいわゆる『孤食』が増加していますが、食事を通して、家族や仲間など人とのコミュニケーションを図ること、また食事づくりに参加して、食生活に関する知識や技術を身につけながらおいしい食事を整えて食べることなどにより、食事の楽しみはいっそう深まります」ということでございます。

確かにおいしいというのは主観的なものでございますし、全ての食事がおいしくいただけるとは限らないということは重々承知しておりますが、その食事が心身両面によい影響を与えるということ、しっかり健全な食生活を送れば、また、人とのつながりなどを通して準備などをすることもあって、そういった点でも例えば自分のつくった野菜がおいしいとか、そういったこともありますので、そういったより積極的な行動を促すという意味からも、ぜひおいしいという言葉は残させていただければと考えております。

説明が長くなりましたが、以上です。

 

服部幸應座長

どうぞ。

 

小島正美委員

今のは国語として見たときに、おいしい食事というのはおっしゃるとおりで、だから「食事をおいしく味わいながら」でいいのです。本文にはおいしく味わって食べることが身体的にもいいと書いてありますね。だから「おいしく味わいながら」のほうが言葉としては絶対にいいと思います。

 

服部幸應座長

ということなのですけれども。

 

古野純典委員

よろしいですか。これは国語の問題なのでしょうけれども、食事の前に何かついていたほうがやさしさというか、そういう感じがします。穴井さんを擁護しているわけではないですが、ぱっと見たときに「おいしい食事」と、そこだけが目に入るから、食事だけだと軽い気がします。

 

服部幸應座長

どうぞ。

 

武見ゆかり委員

私も国語的には「食事をおいしく味わいながら」かなと一度は思いました。でもよくよく考えてみると「おいしい食事」ということが、この食生活指針の中において実は大事なのではないか。健全な食生活はいろいろあると思うのですけれども、どうしても健康などを考えると、必ずしもそこがおいしさとつながらないという認識も一方にあるように思うのです。となれば、なおさら食事そのものがおいしいんだという点、おいしさを強調しているという意味では前についていることに意味があるかなと思います。

実際に確かに好きなもののほうがおいしいかもしれませんけれども、それほど好きではないものでも、一緒に誰かと食べたらそこの場が楽しいことによっておいしく感じたりとか、調理の工夫によっておいしく感じたりとか、いろいろあると思うのです。そういう意味では食事そのものをおいしいものにしていくということ。それこそがまさに食事を楽しみましょうにつながるのではないかと思うので、国語的に変だという御意見は重々承知しながら、原案を支持したいと思います。

 

服部幸應座長

ということなのですけれども、百谷先生どうですか。

 

百谷正喜委員

「おいしい食事」が前に持ってきてありますね。「食事をおいしく」でも、結局これは味わいながらゆっくり噛んで食べましょうというのが食事ですね。ここの項目では、それが目的なわけですね。

 

農林水産省

確かに、ゆっくりよく噛んで食べるということと、おいしく楽しく食べる、あるいはおいしい食事をゆっくり味わう。そのことによって心身両面への好影響が考えられますということと考えております。

 

百谷正喜委員

私が一番言いたいのは、おいしい食事というものが国語がどうのこうのではなくて、一般消費者から見たら「おいしい食事」イコール好きなものとか、先ほど言ったように、それとかおいしいものを食べに行くとかになってくると思うのです。一般消費者からしたらです。だから味わいながらおいしい食事をゆっくり噛んで食べましょうとかいう文言に変えてもいいのではないかなと思うのですけれども、「おいしい食事」は「食事をおいしく」でもいいし、「おいしい食事」となってきたら先ほどのような解釈に一般消費者はなるのではないかというのを危惧したもので意見させていただきました。

 

服部幸應座長

わかりました。ですけれども、先ほど来、皆さんからいろいろお話を伺って考えてみますと、最終的にはおっしゃっている意味と同じなのです。だから「おいしい食事」という表現が、それこそ文法上どうかということもあるかもしれませんけれども、しかし、最終的には皆さんの御意見と同じところに落ち着くのではないかと思うので、とりあえずよろしいのではないでしょうか。

どうぞ。

 

富澤素子委員

全国学校食育研究会の富澤です。本当にすばらしい食生活指針と思って受けとめました。ただ、学校にいると文末表現が気になってきまして、(ア)と(コ)の文末表現と、(イ)~(ケ)の文末表現をあえて変えているのか、その辺をお聞かせ願えたらなと思います。

 

農林水産省

これは平成12年当時の状況を詳細に認識しておらなくて申しわけないのですが、基本的には「○○しましょう」というように呼びかける形でつくっているものと思っています。一般の方に、特に実践していただくものとして行動に移せるようなものとして食生活指針はつくっておりますので、例えば(ア)は「楽しみましょう」となっておりますが、今の(イ)も「健やかな生活リズムを」でとめておりますが、「健やかな生活リズムをつくっていきましょう」ということだと思っております。(ウ)も「食事のバランスを図りましょう」とか「食事のバランスを達成しましょう」「ごはんなどの穀類をしっかりとたべましょう」といったことだと思います。基本的には指針としては行動の指針でございまして、皆様にぜひそういうことをやってもらいたいと推奨しているものでございますから、「○○しましょう」ということだと思っております。

 

服部幸應座長

どうぞ。

 

富澤素子委員

特に(ア)と(コ)、説明資料の一番最後のところに出ていたプランとチェックのところだけを意識して、皆さんに広めていくのかなという思いがあったのですが、そうでもないのだとすると、(ア)~(コ)の中で(ア)と(コ)だけ表現の仕方が違うので、例えば(ア)を「楽しい食事を」、(コ)は前半は変わらないで「食生活の見直しを」でやると全ての項目が文末が似てくるので、あと、細かいところで「しましょう」というのが入っていると思ったのですが、いかがでしょうか。

 

厚生労働省

補足をさせていただきますと、今まさに御指摘いただきました資料2の19ページ、食生活指針(改定案)全体の構成がもともと平成12年のときにもきちんと記述はされていないのですが、こういった形で構造化されてつくられたという経緯も含めてお示ししています。

(ア)と(コ)だけが「ましょう」となっているのは、まず(ア)で健全な食生活をどう楽しむか考える。ここではPlan(企画)と堅苦しく書いてありますが、食生活全体を御自身がどのように楽しむか考えるという全体像をイメージしてみるということと、最後の(コ)で「食生活を見直してみましょう」でCheckということで食生活を振り返り、改善するということで、(イ)~(ケ)の実践を1回限りで終わらせてしまうのではなくて、またさらに食事を楽しむというところに振り戻していただいて、(イ)~(ケ)の項目を含め10項目全体を実践していただくことで、かなりこういったものは何とかしましょうということで書いたとしても、押しつけになってしまうことのないように個々人の生活に生かしていただくということで、(ア)~(コ)のみ文言を変えることで、全体の構造がわかるような形でもともとつくられているという経緯があり、今回もそういったことがなるべくわかるように、全体の構成ということで資料にもつけさせていただきましたので、その点についても解説要領等で説明を加えていくことができればと考えております。

 

服部幸應座長

どうぞ。

 

牧野光朗委員

同じような話で恐縮なのですけれども、今お話がありましたように食生活指針というものが一般の皆さん方を対象にしてつくられたということで考えると、(コ)の「子どものころから、食生活を大切にしましょう」という言い方は、誰に対して言っているのかというのがわかりにくいというのがあるのかなという気がしまして、むしろ解説要領に書いてあるほうがわかりやすい。子供に対して恐らく食生活指針をこのようにしましょうと言っているわけではないとすれば、そういった一般の大人といいますか、ある程度食の知識があって、食生活についてのある程度の考え方ができる皆さん方に対しての呼びかけだとすれば、子供のころからそうした環境づくりをしていきましょうと言ったほうが、わかりやすいのではないかというのが1点と、今お話のあったPDCAですけれども、一般的にPDCAと言いましたら食育推進基本計画でやっております数値目標を掲げて、それを着実に実行してチェックして次の見直しにしていくというイメージがあるので、食生活指針の中においては先ほど説明のあったような形で堅苦しく言わないほうが伝わりやすいのではないかという気がしました。

その2点でございます。

 

服部幸應座長

どうぞ。

 

小島正美委員

毎日新聞の小島といいます。

私も最初、別に違和感がなかったのですが、先ほどの説明を聞いていると、感謝の念を持ちましょうという意味合いが(コ)には入っていますね。だから、ここの「食生活を大切にしましょう」というのが健康のためなのか、それとも周りの人たちが一生懸命、食事をつくってくれたことに対して感謝の念を込めて大切にしましょうと言っているのか、そこら辺も少しはっきりするように感謝という言葉をどこかに、一番最初の食に関する感謝と理解を深めていればいいのですけれども、感謝という言葉が入ったほうが要綱にはふさわしいかなと思ったのですが、どうでしょうか。

 

服部幸應座長

いかがでしょうか。それと先ほどの牧野市長さんの部分もあわせてお話できれば。

 

古野純典委員

これを最初に見てすばらしいと思ったのは、それぞれの語句が包含している意味を読み取れることです。説明にもありましたように、感謝という概念は日本の食文化と穴井さんが説明されましたが、その中に含まれている概念です。

それから、牧野市長のお話は私が正しく理解していないかも知れませんが、子供のころの食生活というのは、小学生のころからという意味合いも含めて重要な文言だと思います。子供を無視して大人だけの世界では決してない訳ですので、幼稚園のころからみんな関心を持ちましょうということで、このような表現になったのだろうと私は最初から思っていました。上谷先生、どうですか。私と同じ意見でしょう。

 

上谷律子委員

私はこの言葉でもいいのだろうなと思っています。子供のころから食生活を大切にしましょう。食生活というところが広過ぎて難しい捉え方があるのですけれども、食育、食教育、そういう言葉になったらまた余計理解しやすいのかなとも思ったりしますが、大きく食生活という形で書いてあるのだろうなと理解しておりました。

 

服部幸應座長

どうぞ。

 

 

長島美保子委員

全国学校栄養士協議会の長島と申します。

先ほどからたくさん御意見がありますように、私も改訂版は本当により具体的になっておりまして、目標設定がしやすい。私たちのように学校現場で食育を推進する上に当たっては、子供たちにも食生活指針が説明しやすい内容になっていて、教材としての活用もできる。この食生活指針を使いながら子供たちに自分たちが目指す食生活をよく説明するときに、国の食生活指針として示しますので、曖昧であったり説明しにくかったりすると、なかなか子供の中に定着していかないのですけれども、今回の改訂版はかなりそこら辺が精査されていて、すばらしい内容だなと思います。

現代的な課題である学校現場も取り組まなければならない食料資源を大切にする項目も具体的に書き込まれていますので、学習の場でしっかり食育に結びつけることができると考えております。

そして特に私などの立場からは、(コ)がとてもありがたいなと思ったところです。子供のころから食生活は大切にしましょうという表現になってはいるのですが、子供を含む全ての国民に対して子供のころからの食生活が生涯の健康を支え、食生活も食文化とか感謝とかばかりではなく、健康維持の面もあるし、大きな意味での包含した食生活を大切にしましょうという表現なので、この形、原案でいいのではないかと思います。

4つのポツの指標も本当に学校現場でそのまま子供たちに、このまま説明ができるということで、今後しばらくの間、活用していくに当たっては大変良い改訂版ができ上がっていると思っています。

そして、事前にさまざまな御意見を書かせていただいて、御返事をいただいているのですが、「対応」のとおり了解いたしましたと申し上げておきたいと思います。ありがとうございます。

 

牧野光朗委員

別にそんなにこだわっている話ではなく、「子供のころから食生活を大切にする環境づくりをしましょう」と「子供のころから食生活を大切にしましょう」というのはそんなに違いがあるとは私も思っていません。単にその対象が誰かなという話をしているだけですので、特にそこはそれで踏まえていきましょうというのならそれでいいです。

 

服部幸應座長

随分時間はとってあるのですけれども、これでずっと進んでいくと相当「てにをは」までいろいろと議論になってしまう可能性がありますので、一応、皆様の御意見といたしましては、大体いいのではないか。ただ、少し御意見いただいた部分をこれから3省の方々に振りまして、修正がどこまで効くのかやっていただくということは預けさせていただければ大変ありがたいかなと思いますので、この指針でいきたいと思いますが、よろしゅうございますか。

(「はい」と声あり)

服部幸應座長

ということで、3省でまたいろいろ御検討いただければと思います。

それでは、少し早目ではございますけれども、続きまして資料3につきまして事務局から御紹介を願いたいと思います。

 

福田参事官

資料3をごらんいただきたいと思います。こちらは3次計画を今後普及していくために活用していただければということで、現在作成しておりますリーフレットでございます。基本的には大体形ができ上がってきているとは思うのですが、少し細かいところは今後手が入る可能性もございます。

まず資料の構成が、中に挟み込まれている部分と、外側の皮の部分と2種類あると思うのですけれども、外側の皮から先に御説明をさせていただきます。

半分に折っておりますのでA4の形になっておりますが、表紙として第3次の食育推進基本計画と書いてございまして、前回の会議でも少し御議論をいただきましたけれども、「実践の環を広げよう」というキャッチフレーズをつけて表紙にしてございます。

開けていただきますと、見開きA3の形で5つの重点課題について一覧できるようにした資料をつけてございます。真ん中にある食育の環を第3次計画向けに少し手を入れたものでございますけれども、食の循環の話ですとか、ライフステージの話ですとか、いろいろな周辺状況がある中で、それぞれの5つの重点課題がこういうところで関わっているのですよということをお示ししているものが、まずこのA3判の紙でございます。

その裏側に行きますと、5つの重点課題と目標という部分がございます。これは5つの重点課題ごとに、21の目標をそれぞれ関連の深いものにぶら下げて記載をしているところでございます。若干冒頭にあります1番、14番、21番のように、全体の環境整備といいますか、基本のところで重点課題から外れたものもございますけれども、基本的には重点に応じた整理をしております。細かく数えていきますと、実はこの目標の列が21より少し多い数が出ております。それは若い世代のところの10倍、18番、20番が下に3つございますけれども、ここにつきましては若い世代というところでここに1つまとめてあるのと、それぞれ関連するものが重点課題3ですとか5に二重に書かれている関係で、全部数えると実は21より少し多い数が載っているということでございます。

つながっているもう一つの紙を見ていただきますと、こちらの左側に目標一覧とありまして、こちらは1~21まで機械的に目標を並べたものでございます。右側が推進体制ということでございますが、国民を真ん中に置きまして、さまざまな関係者が取り囲みながら、多種多様に連携して食育を推進していく姿をあらわそうとしているものでございます。こちらが食育推進計画の全体像をまずは見ていただくときに、御活用いただければというものでございます。

もう一つは、中に挟まっていました紙をごらんいただきたいのですが、こちらはばらばらになった紙が5枚くっついてございます。A3で表裏刷りになっておりますけれども、これは実際に御活用いただくときは、ばらばらにして使っていただいても結構なものとなっておりまして、表側は外側の青いものを見ていただきますと、重点課題1「若い世代を中心とした食育の推進」ということで、重点課題の1番目についてのリーフレットとなっております。

この表側の資料は、基本的には食育にこれから取り組んでいただきたい方にいろいろ説明をしていく際にお使いいただければということを念頭に置いてありまして、2枚目以降も基本的には同様の構造なのですけれども、左側にこんなことはありませんかということで、少し関心引いていただくようなチェック項目を置いてみたり、印象を持っていただくための絵を配置するということをしております。

右側は、実際にこのような取組が考えられますよということをさまざまな形で情報提供していただいたり、実例を出したりということをしているものでございます。

一方で裏側をごらんいただきますと、こちらも同じ「若い世代を中心とした食育の推進」という重点課題1に関するリーフレットでございますが、左上にございますように、こちらは「食育を推進していきたいあなたに」ということになっておりまして、実際に食育を牽引していただく方々に、若い世代向けに例えばアピールしていただくときに御活用いただければということでつくったものでございます。

左側には主要なデータを出しながら、若い世代の方々はこのようなところがあるんですよですとか、右側のほうでは実際にはこのような取り組みがあったり考えられるところなので、そういったものを広めていただいてはいかがでしょうか。また、真ん中のところは先ほどの全体版で御説明しました3次版の食の循環の図の中のこういうところに特に関係している話なんですというところも御理解いただけるような構造をとっているところでございます。

2枚目以降、重点課題に応じて同様に、最初に見える側が一般向けの方へのリーフレット。裏側が推進をしていただく方向けに作成しているリーフレットということで、5種類のものを作成してございます。

全体版も重点課題個別版も、今このような形で印刷をさせていただきましたが、実際に御活用いただくときは必要な部分を適宜抜き出し、もしくは全体として御活用いただければいいなと思っているところでございます。

あわせまして机上に配付させていただきました、未定稿ではございますが、3次計画向けの参考資料集も若干お時間もございますので、少し中身を御説明させていただきます。大部ではございますが、せっかく3次計画に向けて委員会でもさまざま御議論いただき、データの蓄積もできたものでございますので、今後に向けて残していきたいということでございます。今後3次計画に基づきまして自治体の皆様の計画の見直しなども行われていくと思いますし、未作成の市町村の皆様においても新たに計画策定にぜひ着手をしていただきたい。そういう中で3次計画をベースに、計画を各地でつくるときの御参考にしていただければということでございます。

最初のほうは3次計画をつくるバックグラウンドといいますか、世の中の状況について家族の構成が大分変わってきたですとか、食生活の状況が変わってきたといったような情報をずっと載せているところでございます。それが30ページ過ぎぐらいまでございます。

33ページからが重点課題の部分を御紹介しているところでございまして、重点課題をお示ししながら、その重点課題に関係するような事例を御紹介させていただいております。事例はつけ出すと限度がないところがありますので、サンプル的に少しつけさせていただいたところでございます。

41ページからは横置きの表になっておりまして、昨年末ごろ専門委員会でいろいろ目標について御議論いただいたときに御説明させていただいた、目標ごとの個表を若干シンプルにしたものをずっとつけているものでございます。これを見ていただきますと、現在の3次計画のそれぞれの目標がどのような資料に基づきまして、どのような考えのもとに目標設定していっているかということが御理解いただけるのではないかということでございます。

67ページ以降が3次計画の施策にかかわる部分の中で、今回新しく出てきたものが幾つかあるものですから、そういったものを中心にしまして解説のように資料をつけて、3次計画が読みやすいように配慮させていただいたものでございます。

最後のほうに、さまざまな経緯ですとか、基本計画、法律などについても記載をしたところです。

目次にしかページを振っていませんでしたが、おおむねそのような順番で並んでいるというものでございまして、未定稿でございますので、もう少しきちんと整理したものを最終的に残しまして、農林水産省さんにも引き継いでいきたいと思っているところでございます。

以上でございます。

 

服部幸應座長

ありがとうございました。

時間なのですけれども、きょうは食生活指針が大体皆さんに御理解されて、そして第3次計画がおよそこういう形にまとまってきているということで、これを理解していただければ今回の要件は終わりなのですけれども、とりあえずそろそろ議事を終了したいと思いまして、それで進行をまた事務局にお預けしたいと思います。

 

福田参事官

どうもありがとうございました。

本日御議論をいただきました内容につきましては、また議事録を整理して皆様に御確認をしていただきたいと思います。また、食生活指針についていろいろ御意見を賜ったところでございまして、これにつきましては引き続き農林水産省、文部科学省、厚生労働省さんにおきまして改定案を御検討されて、成案を得ていくというように伺っているところでございます。

議事録の処理につきましては、従来どおり、また最終的にはホームページに掲載させていただく予定でございますので、どうぞよろしくお願いいたします。

以上をもちまして本日の「食育推進評価専門委員会」を閉会したいと思います。

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