厚生労働省が定めた「日本人の食事摂取基準」(2010年版)では、食塩摂取量の一日あたりの目標量は成人男性が9g未満、女性が7.5g未満です。
また、高血圧で治療している人は、一日6g未満にすることがすすめられています。最近は減塩を心掛ける人も多く、日本人の食塩摂取量は次第に減っているのですが、21年度国民健康・栄養調査の結果によると、70%の人が目標値より多く食塩を摂取しています。
食塩の取りすぎは高血圧をはじめとした生活習慣病に深く関わってきますので、注意が必要です。
塩分の多い料理例 (出典:「フードガイド(仮称)検討報告書」より)
食材の選び方や調理法の工夫で、塩分控えめでもおいしい食事を作ることができます。少しずつ薄味に慣れていき、素材のそのものの味を生かした料理を楽しみましょう。
食塩のナトリウムはカリウムと一緒になると、体外に排出されます。カリウムは野菜やワカメ、イモ類のほか、リンゴやバナナなどの果物に多く含まれています。
副菜をたっぷり、果物も毎日忘れずとりましょう。