このページの本文へ移動

農林水産省

メニュー

3 食品の安全性に関する情報提供


食品の安全に関する情報については、消費者庁及び食品安全委員会が国民からの情報を、食品安全委員会及び厚生労働省(国立医薬品食品衛生研究所)が国内外の食品安全関係情報を、厚生労働省が食中毒情報等を収集し、必要に応じ、関係府省庁で随時共有を行っています。

消費者庁では、これらの関係府省の総合調整を行うとともに、消費者の目線で分かりやすい情報提供に努めています。食品の安全に関する注意喚起や回収情報、報道発表や地方公共団体への情報提供等について、ホームページのほか、リコール情報サイト(http://www.recall.go.jp)(外部リンク)やSNS(https://twitter.com/caa_shohishacho)(外部リンク)等を通じ、消費者に周知を図っています。

また、平成23(2011)年度から重点的に取り組んでいる食品中の放射性物質については、基準値や検査結果等、食品等の安全の問題を分かりやすく説明する冊子「食品と放射能Q&A」と、理解のポイントを整理してハンディタイプにまとめた「食品と放射能Q&Aミニ」を適宜更新して提供しています。

https://www.caa.go.jp/jisin/food_s.html)(外部リンク)

食品と放射能Q&A

食品と放射能Q&A

食品と放射能Q&Aミニ

食品と放射能Q&Aミニ

食品安全委員会では、食品健康影響評価(リスク評価)に係る審議経過の透明性の確保と情報提供のため、食品安全委員会の会合や各種専門調査会等について、原則公開とし、議事録や配布資料を迅速にホームページで公開しているほか、季刊誌「食品安全」(年4回発刊)において、主なリスク評価結果について、図表を交えて分かりやすく説明しています。

(食品安全委員会ホームページ季刊誌「食品安全」に掲載。
http://www.fsc.go.jp/sonota/kikansi/kikansi.html)(外部リンク))

これらに加え、原則毎週メールマガジンを配信し、食品安全委員会や専門調査会の審議結果の概要や開催案内等の食品の安全性に関する情報をタイムリーに提供するとともに、食品の安全に関して実生活に役立つ情報や安全性の解説、Q&A等を月2回、「読み物版」として配信しています。さらに、ソーシャルメディア(「Facebook」、ブログ)を活用し、食品の安全に関して社会的に注目されている食中毒に関する予防等について適時適切な情報発信を行っています。

また、国民の食品安全に関する理解を促進するために、主に一般消費者を対象とした「食品を科学する-リスクアナリシス(分析)講座」を行うとともに、新たに食品関係事業者、研究者等食品関係の専門家を対象とした講座「精講:食品健康影響評価~加熱時に生じるアクリルアミドの食品健康影響評価及び低減対策~」を開催しました。

さらに、国内外の食品の安全性に関する情報等をデータベースシステムである「食品安全総合情報システム」(http://www.fsc.go.jp/fsciis/)(外部リンク)に蓄積し、ホームページを通じて公開し、情報の共有と利便性の向上に努めています。

食品安全委員会「精講:食品健康影響評価~加熱時に生じるアクリルアミドの食品健康影響評価及び低減対策~」の様子(平成29(2017)年3月16日)

食品安全委員会「精講:食品健康影響評価~加熱時に生じる
アクリルアミドの食品健康影響評価及び低減対策~」の様子
(平成29(2017)年3月16日)

加えて、食品安全に関する論文、食品安全委員会が取りまとめたリスク評価の内容などを国内外に広く発信するため、英文電子ジャーナル「Food Safety」を年4回発行しています。

厚生労働省では、消費者が食品の安全性確保について正しい知識が得られるよう、リーフレットやパンフレット等の普及啓発資材を作成するとともに、ホームページにおいて、食品添加物、残留農薬等の規格基準や監視状況をはじめとする施策に関する情報のほか、家庭でできる食中毒予防等についての情報発信を行っています。

 

(厚生労働省HP「食中毒」:
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/syokuchu/index.html)(外部リンク)

また、平成29(2017)年1月からは食品安全に特化した公式の「Twitter」を新たに開設し、食中毒の予防啓発などを積極的に発信しています。(厚生労働省食品安全情報@Shokuhin_ANZEN)

さらに、近年、高齢者における有毒植物の誤食による食中毒事例が増加していることを踏まえ、ターゲットを明確にしたリーフレット等を作成し、情報提供しました。

(厚生労働省HP「有毒植物による食中毒に関する注意喚起」:
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000122955.html)(外部リンク)

ハチミツを原因とする乳児ボツリヌス症についても、死亡事案が発生したことから、改めて1歳未満の乳児にハチミツを与えないよう保護者へ注意喚起するとともに、食品事業者へハチミツ及びハチミツを含む食品は「1歳未満の乳児には与えないで下さい。」という情報を、表示などにより消費者に分かりやすく提供するよう周知しました。食品の安全に関する正確な情報について、関係府省庁が連携し、消費者へ確実に届かせることが必要です。

(厚生労働省HP「ハチミツを与えるのは1歳を過ぎてから」:
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000161461.html)(外部リンク)

その他にも、季節に応じて増加する食中毒(ノロウイルス、毒キノコ、有毒植物等)については、特に注意が必要な時期に政府広報を通じて消費者への注意喚起を実施しています。

安全で健やかな食生活を送るためにの画像

アレルギーについては、「アレルギー疾患対策基本法」(平成26年法律第98号)が施行され、平成29(2017)年3月には、同法に基づき、アレルギー疾患対策基本指針が告示されました。本指針では、国民が、アレルギー疾患に関し、科学的知見に基づく適切な医療に関する情報を入手できる体制を整備することとされており、今後は、「食品表示法」(平成25年法律第70号)に基づく義務表示又は推奨表示の充実に努めるとともに、食物アレルギー等のアレルギー疾患に関する情報提供の充実のためのホームページの整備等を進めていきます。

なお、食品のアレルギー表示については、食品表示法に基づく食品表示基準により、個々の原材料又は添加物の直後に、それぞれに含まれる特定原材料等(小麦など発症数等から特にアレルギーを起こしやすいものとして、表示が義務化・推奨されたもの)を表示する「個別表示」を原則とするよう義務付けています。

農林水産省は、消費者が健全な食生活を送るには、食品の安全性についての正しい知識を持ち、適切に食品を選び、取り扱うことが重要であるとの観点から、ホームページやセミナーによる情報提供を行っています。「安全で健やかな食生活を送るために」(https://www.maff.go.jp/j/fs/index.html)というページでは、「健やかな食生活を送るためのポイント」、「新鮮でおいしい食品の選び方・家庭での取り扱い方」など、消費者の日常生活に役立てていただけるよう情報を掲載しています。平成28(2016)年度は、動画「楽しい食生活のために-食中毒を防ごう-」(買い物編・調理編・食事編)を作成し、掲載しました。

動画「楽しい食生活のために-食中毒を防ごう-」(買い物編・調理編・食事編)

動画「楽しい食生活のために-食中毒を防ごう-」(買い物編・調理編・食事編)

また、社会的に関心の高い食品安全関連のテーマについてタイムリーに発信しています。

https://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/risk_analysis/priority/hazard_chem/wadai.html

さらに、「家庭でできる食品安全~食品の購入から片付けまで~」と題し、有害な化学物質や微生物を増やさない/減らすために、食品の購入から食事の後片付けまで、家庭でできることをテーマとしたセミナーを開催しました。

加えて、メールマガジン「食品安全エクスプレス」(平成29(2017)年1月末日現在の登録者数:約1万7千人)において、農林水産省をはじめ関係府省による報道発表資料、意見・情報の募集、審議会、意見交換会等の開催情報等を毎日発信し、食の安全と消費者の信頼の確保に関する情報を提供しています。

コラム:子供と保護者への食品安全に関する情報提供の取組について

ブース内ミニセミナー、ワークショップの様子

ブース内ミニセミナー、
ワークショップの様子

食品に関するリスクコミュニケーションの様子

食品に関する
リスクコミュニケーションの様子

消費者庁では、内閣府食品安全委員会、厚生労働省、農林水産省と共に、夏休みの期間に行われた「夏休み2016 宿題・自由研究大作戦!」(東京3日間、仙台2日間、大阪3日間)及び「朝小サマースクール in 昭和女子大学2016」(東京2日間)に参加し、多くの小学生とその保護者に、身近なテーマである「食と暮らしの安全」について改めて考えていただく取組を実施しました。

「何ができるか考えよう! 親子で学ぶ、食と暮らしの安全」をテーマとして両イベントにブース出展し、食品中の放射性物質をはじめ、生活に直結する食品安全や暮らしの安全に関する6つのテーマについて、ミニセミナー、ポスターパネル展示、タブロイド新聞を作成するワークショップで、情報提供を行いました。

また、各会場で、食品に関するリスクコミュニケーション「知ろう! 考えよう! 親子で学ぶ、食品中の放射性物質」も開催しました。

ミニセミナーは各府省庁の担当者が講師となり、クイズ形式や実習によって、子供たちに参加してもらいながら行いました。

ワークショップでは、子供達が「食と暮らしの安全を守る12のもんだい」から気になる2つを選び、その答と理由を調べて書き、自分だけのオリジナル新聞を作成しました。

 
ワークショップ用タブロイド新聞「何ができるか考えよう!親子で学ぶ、食と暮らしの安全」(平成28年夏号)

ワークショップ用タブロイド新聞
「何ができるか考えよう!親子で学ぶ、食と暮らしの安全」(平成28年夏号)

食品に関するリスクコミュニケーション「知ろう! 考えよう! 親子で学ぶ、食品中の放射性物質」では、東京大学の小豆川勝見先生が、放射線測定機を使って、隠した放射性物質を探したりしながら、放射線の特徴や、食品中の放射性物質の測定方法や注意点を、分かりやすく説明しました。消費者庁の担当者からも、食品中の放射性物質には全ての方が安心して食べられるように基準値が決められており、この基準値を下回る食べ物のみが流通するように検査が実施されていると説明しました。

 

この取組では、通常の意見交換会等にご参加いただけない方々にも広く情報提供することができました。今後も、様々な手法を検討し、多くの消費者に対し、分かりやすい情報提供に努めてまいります。

コラム:幼児にサプリメントは必要ですか?
(幼児の保護者向け リーフレットによる啓発)

5つのポイント

  1. 品質は大丈夫?
  2. 本当にあなたの子供は栄養不足?
  3. サプリメントのメリットとデメリットは?
  4. 幼児の健康にいいという情報は誰から出ている?
  5. 通常の食品より安全?

国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所国立健康・栄養研究所では、平成29(2017)年1月に、幼児の保護者に向けたリーフレット「幼児にサプリメントは必要ですか?」を作成し、公表しました。

最近では、子供をターゲットにしたサプリメント等も販売されるようになり、「栄養バランスがよい」などの宣伝文句にひかれ、幼児にサプリメントを与えている保護者もいると報告されています。

成長段階にある幼児は、食べ物による味覚・感覚を身に付ける重要な時期でもあります。安易にサプリメントを利用するのではなく、今まで食べてきた通常の食品を色々組み合わせて食べる方が安全であり、食育にもつながります。

このような状況を踏まえ、本当に幼児にサプリメントが必要なのかどうか、将来の子供の食生活に対する影響を考えながらサプリメントを与える前にチェックしたいポイントを「まんが版」、「チェックシート版」、「クイズ版」の3バージョンで紹介しています。

リーフレット(まんが版)

「幼児にサプリメントは必要ですか?」

まんが版 
チェックシート版 
クイズ版



ご意見・ご感想について

農林水産省では、皆さまにとってより一層わかりやすい白書の作成を目指しています。

白書をお読みいただいた皆さまのご意見・ご感想をお聞かせください。

送信フォームはこちら

お問合せ先

消費・安全局
消費者行政・食育課

担当者:食育計画班
代表:03-3502-8111(内線4576)
ダイヤルイン:03-6744-1971
FAX番号:03-6744-1974