CSF(豚熱)に関するQ&A
|
Q.今回使用するCSFワクチンを接種した豚の肉を食べた場合、人の健康に影響はありますか。 A.今回使用するCSFワクチンを接種した豚の肉を食べても、人の健康に影響はありません。詳しくは以下をご覧ください。 |
Q1 CSFとは、どのような病気ですか
A1 CSF(Classical swine fever)は、CSFウイルスの感染による豚とイノシシの病気です。強い伝染力と高い致死率が特徴で、家畜伝染病予防法において家畜伝染病に指定されています。このため、発生した農場では、飼養豚等を対象に防疫措置を行うこととしています。
Q2 CSFとASF(アフリカ豚熱)は、同じ病気ですか
A2 症状は似ていますが、原因となるウイルスが異なる違う病気です。CSFの原因ウイルスは、フラビウイルス科ぺスチウイルス属に分類されますが、ASF(African swine fever)の原因ウイルスは、アスファウイルス科アスフィウイルス属に分類されています。なお、ASFウイルスも、人には感染しません。
Q3 これまでに、CSFの発生はありましたか
A3 明治20年(1887年)、我が国で初めてCSFの発生が確認されました。昭和44年(1969年)に生ワクチンが開発され、発生が激減し、平成4年(1992年)を最後に発生は確認されていませんでした。
Q4 CSFウイルスは、人に感染しますか
A4 CSFは豚とイノシシの病気です。人には感染しません。
Q5 CSFにかかった豚の肉は、市場に流通しますか
A5 豚は、と畜場法に基づき、全頭、都道府県等のと畜検査員(獣医師)が異常や疾病がないか検査し、合格したものだけが市場に流通することになっています。と畜場でCSFであると確認された肉や内臓等については、検査不合格となり、市場に流通することはありません。
Q6 平成30年(2018年)9月の発生以降、どのような対策を行ってきましたか
A6 CSFの対策については、平成30年9月の発生以降、衛生管理の徹底、早期出荷促進対策、防護柵の設置支援、捕獲強化や経口ワクチンの散布などの野生イノシシ対策等を実施してきました。
Q7 今回、CSFワクチンを接種するのはどうしてですか
A7 CSFの防疫措置は、早期発見と感染した豚の処分を原則としています。CSFワクチンは、適切に接種されれば発症を防御することができますが、無計画かつ無秩序なワクチン使用は、感染した豚の存在を分かりにくくします。このため、予防的なワクチンの接種を原則行いません。
今般、野生イノシシにおいて、CSFの感染が拡大しており、衛生管理の向上等を図っても豚への感染防止が難しい場合に、豚への感染リスクが高い地域において、豚を対象にワクチンを接種し、CSFの発生を予防することにしました。
Q8 今回使用するCSFワクチンとはどのようなものですか
A8 今回使用するワクチン(以下、「CSFワクチン」)は、医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(昭和35年法律第145号。旧「薬事法」)に基づき、農林水産大臣が承認し、国が備蓄しているものです。有効性及び安全性は担保されています。
Q9 CSFワクチンは、日本で使用したことがありますか
A9 昭和44年(1969年)から平成18年(2006年)まで、37年間にわたって、国内でほとんどの豚に使用していました。
Q10 この間、CSFワクチンを接種した豚の肉を食べて、人の健康に影響を及ぼした事例はありますか
A10 上記の法律に基づき、承認された医薬品は販売後に実際に使用した際の安全性等の情報を収集していますが、CSFワクチンを接種した豚の肉を食べて、人の健康に影響があったという報告はありません。
Q11 CSFワクチンには、どのような成分が含まれていますか
A11 豚にCSFを引き起こさせないよう病原性を弱くしたCSFウイルスと添加剤が含まれています。
Q12 CSFワクチンに含まれる添加剤が人の健康に影響を及ぼすことはありませんか
A12 CSFワクチンに含まれている添加剤は、(1)食品又は食品から通常摂取されている成分(塩化ナトリウム、精製水、乳糖)及び(2)食品衛生法に基づく食品添加物として使用されている成分(ポリビニルピロリドン、リン酸水素二ナトリウム、リン酸二水素ナトリウム)ですので、ワクチンに含まれている添加物の量であれば、人の健康に影響はありません。
Q13 CSFワクチンの成分は豚肉に残留しているのですか
A13 CSFワクチンを接種した健康な豚は、体内でCSFに対する免疫を獲得します。人の予防接種のように免疫を獲得すると、ワクチンに含まれているCSFウイルスは体内から消失します。このため、ワクチンに含まれているCSFウイルスが豚肉に残留することはないと考えられます。なお、ワクチンの成分(Q11及び12参照)が万一残留したとしても、人の健康に影響はありません。
お問合せ先
消費・安全局動物衛生課
代表:03-3502-8111(内線4581)
ダイヤルイン:03-3502-5994