このページの本文へ移動

農林水産省

メニュー

第89回 コーデックス連絡協議会

資料・議事概要

消費者庁、厚生労働省及び農林水産省は、令和元年9月9日(月曜日)に、「第89回 コーデックス連絡協議会」を中央合同庁舎4号館において開催しました。主な質疑応答事項及び意見は以下のとおりです。

1.経緯

(1) 消費者庁、厚生労働省及び農林水産省は、コーデックス委員会の活動及び同委員会での我が国の活動状況を、消費者をはじめとする関係者に対して情報提供するとともに、検討議題に関する意見交換を行うためコーデックス連絡協議会を開催しています。

(2) 今回は、令和元年7月に開催された第42回総会(CAC)の報告を行うとともに、令和元年9月に開催される第21回アジア地域調整部会(CCASIA)の主な検討議題の説明及び意見交換を行いました。

2.質疑応答及び意見交換の主な内容

(1) 第42回総会(CAC)

・議題1「議題の採択」及び議題19「その他の作業」のうち、「国際ブドウ・ワイン機構(OIV)とコーデックス間の協力(OIVによる提案)」に関し何か具体的な提案があったのか質問がありました。これについて、具体的な提案はなく、議論の結果、他のオブザーバー機関との連携は手続きマニュアルにあるガイドラインに沿った既存のメカニズムを活用することとされた旨回答しました。

・議題10「総会、執行委員会および部会の報告から提起された事項」のうち、「ウェビナー技術を組み合わせた部会と部会の間に開催する物理作業部会の試験的アプローチの評価」について、食品輸出入検査・認証制度部会(CCFICS)だけの議論なのか、他の部会に広がる可能性があるのか質問がありました。これについて、ウェブ会議は、参加者間の時差があり長時間の会議を行うことは難しいこと、また、機材の準備や接続環境等の問題もあり、実証結果の分析は実施するものの積極的に進めることは現時点では難しいと考えている旨回答しました。

・同じく議題10のうち、「加工果実・野菜部会(CCPFV)の作業状況と今後の活動について」に関し、物理的な会合を開催しない電子的コミュニケーションのみによる部会が物理的な会合の開催に移行する際の規準があるのか質問がありました。これについて、現在はないが、一般原則部会(CCGP)で規準や手続きガイダンスの作成作業を行っているところである旨回答しました。

・議題12「コーデックスの財政及び予算に関する事項」について、日本がコーデックス事務局に人材を派遣しているメリットはどのようなものがあるのか質問がありました。これについて、派遣した人員が文書作成等に貢献していると考えている旨回答しました。また、日本はリスク評価に必要な資金も拠出しており、国際基準を策定する際の一助となっていると考えている旨説明しました。

・総会には若手の職員を多数出席させ、各国との意見交換等に対応し、他国の担当者と知己を得るべきである旨のご意見をいただきました。

・各部会で出されなかった意見が今次総会で出されたことについて質問がありました。これについて、今次総会では、各部会で合意し総会に採択や承認が諮られている事項であるにもかかわらず、各部会では出されなかった技術的な内容に関する意見が多くの国から出され、総会議長や今次総会に出席していた各部会の議長から、技術的な意見については各部会で議論すべきであると繰り返し要請されていた旨説明しました。

(2) 第21回アジア地域調整部会(CCASIA)

・仮議題3.1「各国における食品の安全及び品質に関する状況:地域における現在及び新たな課題」について、今次部会ではFAOやWHOが質問状の回答結果を報告するとの認識で誤りがないか確認がありました。これについて、認識のとおりである旨回答しました。

・仮議題3.2「食品安全の将来:第1回FAO/WHO/AU(アフリカ連合)国際食品安全会議及び食品安全と貿易に関する国際フォーラムの成果‐次の課題」について、ゲノム編集技術応用食品の安全性や表示について、また食品に残存するマイクロプラスチック問題について、コーデックスの場で議論してほしいとのご意見をいただきました。また日本はアジア地域代表として各国にアプローチしてほしい旨のご意見をいただきました。これについて、アジア地域の意見をとりまとめるのは地域調整国であるインドの役割であるが、引き続き日本として必要な対応を行ってまいりたい旨回答しました。

・仮議題10「バチルス属(Bacillus species)を使って発酵させた大豆製品の地域規格の策定に関する討議文書・プロジェクトドキュメント」について、納豆の容器包装は特殊であることから、輸出を想定するのであれば、他国の規格も考慮して早期に対応すべきである旨のご意見をいただきました。

・同じく仮議題10について、納豆の語が使用できるようにすべきとのご意見をいただきました。これについて、元々日本は納豆の地域規格の策定を提案していたものの、部会において包括的な規格策定を求められ、当該新規作業提案を行うこととしたが、最終的には納豆の語が規格に盛り込まれるよう対応したい旨の回答をしました。

・仮議題11「急速冷凍餃子(Jiaozi)の地域規格の策定に関する討議文書・プロジェクトドキュメント」及び仮議題12「ちまき(Zongzi)の地域規格/実施規範の策定に関する討議文書・プロジェクトドキュメント」について、日本の餃子やちまきが規格から外れることがないよう対応すべきである旨のご意見をいただきました。

・同じく仮議題11及び12について、議題にJiaoziとZongziという文言が盛り込まれていることからも日本の餃子やちまきの語が利用できるように中国語をタイトルから取り除くべきである旨のご意見をいただきました。

・今次総会においてアジア地域代表に選出されたが、CCASIAにおいても日本に任務があるのか質問がありました。これについて、地域代表国は総会において地域毎に選出される執行委員会のメンバーであり、執行委員会に総会全体の利益を考えて中立的に参加する立場にあるため、CCASIAに関連した任務はない旨回答しました。

お問合せ先

消費・安全局食品安全政策課国際基準室

代表:03-3502-8111(内線4471)
ダイヤルイン:03-3502-8732

PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe Readerが必要です。
Adobe Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先からダウンロードしてください。

Get Adobe Reader