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農林水産省

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OECD作業部会の成果について

  遺伝子組換え植物の使用にあたっての環境影響評価のあり方、遺伝子組換え植物同士を識別するための統一的な識別記号の設定方法などの、国際的な規制の調和のための文書を策定しています。近年では、植物の種子の国際的な移動や販売される遺伝子組換え農作物の種子(品種)の増加により、遺伝子組換え農作物の微量混入(LLP)の事例も増加する可能性があるとして、LLPの発生時の環境影響評価に関するガイダンスを策定しました。

  また、環境影響評価にあたって重要となる、遺伝子を組み換えられる対象の植物そのものの生態学的な特徴や、遺伝子を組み換えることで付与される形質について、科学的な情報を植物種や形質ごとまとめた「コンセンサスドキュメント」を策定しています。

  OECDの作業部会においてとりまとめられた文書(英語)は、次のページから入手できます。
    http://www.oecd.org/env/ehs/biotrack/(英文)[外部リンク]

国際的な規制の調和のための文書

  遺伝子組換え農作物の使用にあたっての環境影響評価における、基本的な考え方を取りまとめたものとして、次の2つのガイダンスがあります。これらのガイダンスでは、潜在的な環境影響は研究開発段階からの段階的な評価によって最小限にすべきであること、リスク評価はケースバイケースで実施すべきであること、リスク評価(危害要因の特定やリスクの大きさの判断)においては様々な育種技術によって育成された商業作物に関する知識や経験を活かすことができることなどが示されています。

  • 「組換えDNA技術を用いて得られた生物の工業、農業及び環境での利用のための安全性の考察(Safety considerations for industrial, agricultural and environmental applications of organisms derived by recombinant DNA techniques)」(通称:ブルーブック)
  • 「バイオテクノロジーに関する安全性考察:作物のスケールアップ(Safety considerations for biotechnology: Scale-up of crop plants)」(通称:スケールアップ)

  こうした考え方を前提とした上で、LLPの発生時の環境影響評価に関しての考え方をとりまとめたものが、「種子及びコモディティにおける遺伝子組換え植物のLLP:環境影響評価及び情報の入手と活用(Low Level Presence of Transgenic Plants in Seed and Grain Commodities: Environmental Risk/Safety Assessment, and Availability and Use of Information)」です。このガイダンスの詳細については、「LLPに関するOECDガイダンス」のページをご覧ください。

  また、「遺伝子組換え植物の識別記号の指定に関するOECDガイダンス(OECD Guidance for the Designation of a Unique Identifier for Transgenic Plants)」については、日本語訳された文書を次のページでご覧いただけます。
    http://www.biodic.go.jp/bch/bch_7.html(日本版バイオセーフティクリアリングハウス)[外部リンク]

コンセンサスドキュメント

植物種についてのコンセンサスドキュメントとしては、これまでトウモロコシやダイズなどの35植物種について、分類、自然環境下や栽培条件下での生育特性、雑種形成の程度などについての科学的な情報がとりまとめられ、公表されています。また、グリホサートへの耐性などの5つの形質についても、導入遺伝子の発現や代謝物などについての科学的な情報がとりまとめられ、公表されています。

これらのコンセンサスドキュメントのうち、日本語訳されたもの(3植物種、3形質)については、次のページでご覧いただけます。
    http://www.biodic.go.jp/bch/bch_7.html(日本版バイオセーフティクリアリングハウス)[外部リンク]

お問合せ先

消費・安全局農産安全管理課

担当者:組換え体企画班・組換え体管理指導班
代表:03-3502-8111(内線4510)
ダイヤルイン:03-6744-2102