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農林水産省

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農産物中のカドミウム濃度低減対策技術

農林水産省は、農産物の生産段階におけるカドミウム低減技術の研究開発や各産地による実証と普及の取組を推進しています。

このページでは、コメ中のカドミウム低減技術を中心に、農作物中のカドミウム低減対策を紹介します。

1.米

コメ中のカドミウム濃度を低減する主要な対策として、
カドミウム低吸収性イネの利用
湛水管理を中心とする吸収抑制
客土
があります。

また、その他の対策として、
植物浄化
土壌洗浄
があります。

ここでは、それぞれの技術の概要を紹介します。
なお、詳細につきましては、「コメ中のカドミウム低減のための実施指針(PDF : 781KB)」をご覧ください。

(1)主要な対策

カドミウム低吸収性イネの利用

近年、既存の品種を突然変異させ、土壌中のカドミウムを吸収する量が少ないイネ(カドミウム低吸収性イネ)が育成されています。
カドミウム低吸収性イネは、その生育、収量、食味、病害抵抗性が既存の品種と同等ですが、コメ中に含まれるカドミウム濃度が既存の品種と比べて大幅に低くなります。
このため、コメ中のカドミウム低減対策としてカドミウム低吸収性イネの利用が拡大していくことが期待されます。

草姿の比較   
籾、玄米の比較
左:カドミウム低吸収性イネ右:既存品種
 
 玄米中カドミウム濃度の比較





湛水管理を中心とする吸収抑制

出穂期の前後3週間にわたって水田を湛水状態(水を湛えた状態)に保つことで、土壌中のカドミウムを水に溶けにくい化学的状態に変化させ、水稲が根からカドミウムを吸収することを抑制する技術です。


通常の水管理と湛水管理の比較

土壌のpH調整

アルカリ性の肥料を投入し、土壌のpHを中性に近づけ、土壌中のカドミウムを水に溶けにくい化学的状態に変化させることにより、水稲が根からのカドミウムを吸収することを抑制する技術です。

pH調整単独では十分な効果は期待できませんが、湛水管理と組み合わせると、湛水管理による水稲のカドミウム吸収抑制効果がより強くなります。

客土

汚染された農地に汚染されていない土壌を盛り土することによって、土壌に含まれるカドミウム濃度を減らす技術です。汚染土壌の扱いや非汚染土壌の盛り土の有無により、上乗せ工法、埋込み工法、排土客土工法、反転工法など様々な工法が存在します。

中央環境審議会土壌農薬部会資料(平成22年3月8日)を一部改変
客土工法の種類

(2)その他の対策技術

植物浄化

カドミウムをよく吸収する植物を栽培し、土壌中のカドミウムを植物に吸収させた後、その植物を取り除くことで土壌からカドミウムを取り除く技術です。
栽培した植物をカドミウムを環境中に拡散させずに回収できる施設で焼却処理します。

植物浄化技術のイメージ

農林水産省では、農研機構農業環境変動研究センターとともに、各地域において本技術を導入する際に、必要となる情報を「植物による土壌のカドミウム浄化技術確立実証事業実施の手引(PDF : 1,366KB)」にとりまとめています。

土壌洗浄技術

農地に資材(塩化第二鉄)を水を投入すると、土壌中のカドミウムが水に溶けやすくなります。水に溶けたカドミウムを回収することで、土壌中のカドミウムを取り除く技術です。

農林水産省では、農業環境変動研究センターとともに、各地域において本技術の有効性や導入に当たって必要な情報を、「薬剤による土壌のカドミウム浄化技術確立実証調査計画指針(PDF : 415KB)」にとりまとめています。

2.大豆

品種によってカドミウム吸収量が大きく異なるため、カドミウム吸収量の低い品種を栽培するとカドミウム濃度を減らせます。

また、大豆のカドミウム吸収抑制対策として、コメで紹介した「土壌のpH調整」が有効であるとの研究結果が得られています。

農林水産省では、大豆について、品種によるカドミウム吸収の違いや土壌pH調整による吸収抑制技術を、「大豆のカドミウム吸収抑制のための技術確立マニュアル(PDF : 465KB)」にとりまとめています。


お問合せ先

消費・安全局農産安全管理課

担当者:土壌汚染防止班
代表:03-3502-8111(内線4507)
ダイヤルイン:03-3592-0306
FAX番号:03-3580-8592

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