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(5) 農地に含まれるカドミウムの由来

カドミウムの農地への蓄積

カドミウムは、鉱物や土壌などの中に天然に広く存在する重金属元素です。

日本には、全国各地に鉛、銅、亜鉛の鉱山や鉱床が多数存在します。それら鉱山からの鉱石採掘や金属の製錬といった人の活動によって環境中へ排出されたカドミウムや、様々な原因により河川の底に蓄積したカドミウムが農地に蓄積してきました。


汚染されていない水田、畑、森林の土壌に含まれるカドミウムの量
単位:乾燥した土1 kg当たりmg(ミリグラム)(= ppm)
 

水田

(分析点数 231) 

(同 166)

森林

(同 236)

全体

(計 633) 

表層土
(農耕地:0~15 cm、林地:0~10 cm)
0.265 0.177 0.118 0.176
下層土
(地表下30~60 cmの主要な15 cmの層)
0.140 0.092 0.077 0.100

「データで示す日本土壌の有害金属汚染(浅見輝男著)」から抜粋


カドミウムの鉱山・製錬所からの排出

カドミウムは、天然に広く存在する元素ですが、亜鉛鉱石等の中に副成分として比較的高濃度に含まれています。20世紀以前、亜鉛鉱石は、鉛鉱石、銅鉱石などを採掘した際に廃石として捨てられていました。

20世紀の初め頃から、亜鉛製錬ができるようになり、亜鉛鉱石が大量に鉱山から掘り出され、鉱石からの亜鉛製錬が活発に行われるようになりました。これらの産業活動に伴って発生する鉱山の坑内水、製錬所の排水・排煙及び廃石などの堆積場から出る排水等にカドミウムが含まれていました。これが、カドミウムによる農地汚染の主な原因となりました。


カドミウムの産業利用と排出等

カドミウムは、輸入及び国内生産され、ニッケル・カドミウム電池、顔料などに利用されています。


出典:WBMS(2010)
  カドミウムの消費量(2009年)
日本   2,002トン
世界 15,591トン

1970年代から80年代当時の論文には、カドミウムを使っている工場、ゴミ焼却場等からのカドミウムの排出による、大気や河川を通じた土壌汚染の可能性を指摘したものがあります。

過去には、工場やゴミ焼却場の排水や排煙を通じて、カドミウムが環境中に排出された事例もありますが、現在は、法律や条例等に基づき、これらの施設からの環境中への排出は規制されています注1

なお、海外の文献注2には、上記で紹介した汚染原因のほか、下水汚泥肥料などの施用による農地へのカドミウムの蓄積を指摘したものがあります。なお、日本では汚泥肥料に含まれるカドミウムの量を法律で規制しています。


お問い合わせ先

消費・安全局農産安全管理課
ダイヤルイン:03-3592-0306
FAX:03-3580-8592

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