ホーム > 組織・政策 > 消費・安全 > 食品中のアクリルアミドに関する情報 > 食品中のアクリルアミド低減に向けた取組み


ここから本文です。

食品中のアクリルアミド低減に向けた取組み

なぜ食品のアクリルアミドを低減する必要があるのか

食品から摂取するアクリルアミドを減らすためにはどうすればいいのか

食品から摂取するアクリルアミドを減らすためには、2つの考え方があります。

1. 食品に含まれているアクリルアミドの濃度を減らすこと

食品に含まれているアクリルアミドの濃度を減らすことは、食品事業者が自ら率先して取り組むべきことです。食品中のアクリルアミド濃度を減らすために実践すべき方策は、国際規格としてコーデックス委員会が策定した実施規範に示されています。その中から、食品に含まれるアクリルアミドの量を減らすために有効と考えられる対策を3点ご紹介します。これらの一部は消費者も家庭で調理する際に、参考にしていただけます。

適切な原材料を選択すること

加熱によってアクリルアミドに変化する食品成分の含有量は、野菜や穀物の種類によって異なります。また、同じ作物でも品種によってもそれらの含有量が異なります。そのため、アクリルアミドに変化する食品成分(具体的にはアスパラギンというアミノ酸とブドウ糖、果糖などの還元糖)が少ない原材料を選ぶと、加熱したときにできるアクリルアミドを少なくできる可能性があります。

また、アクリルアミドができやすい食品として知られているじゃがいもは、低温で保存するとアクリルアミドができる原因となる食品成分のひとつであるブドウ糖と果糖が増えてしまいます。そのため、低温で長期貯蔵されたじゃがいもを、例えばフライドポテトのような高温調理に使用することは避けるべきです。

貯蔵によって、アクリルアミドの原因となる食品成分が増える野菜やいも類は、揚げる、炒める、焙るなどの高温調理を避けるか、貯蔵方法を工夫することで原因となる食品成分を増やさないようにすることが重要となります。例えば、高温調理に用いるじゃがいもについては、冷蔵庫に入れないで、6℃以上を保つように保存すればある程度、糖の増加を抑えることができます。

このように、適切な品種を選択することや適切に保存された原材料を使用することで、加熱加工・調理によって生成するアクリルアミドを低減できる可能性があります。

原材料の配合比率や組成を見直すこと

アクリルアミドは、食品原材料に含まれている食品成分(具体的にはアスパラギンというアミノ酸とブドウ糖、果糖)が高温での加熱で化学変化してできることが知られています。食品事業者は、食品のレシピを見直して、それらの食品成分の比率を減らすことができないか検討してみましょう。例えば、小麦粉と米粉では、米粉の方がアスパラギンの濃度が少ないため、小麦粉の一部を米粉に置き換えることでアクリルアミドを低減できる可能性があります。使用する糖類を、ブドウ糖や果糖からショ糖に替えることでもアクリルアミドを低減できる可能性があります。アクリルアミドができる化学反応を妨げる物質やアクリルアミドの元となる食品成分を分解する酵素を加熱の前にあらかじめ原材料に添加する方法も研究されており、その一部はすでに実用化されています。

調理加工条件、特に加熱条件を見直すこと

アクリルアミドは、食品を高温で加熱することによってできるため、加熱していない生の食品には含まれていません。そのため、アクリルアミドが少なくなるように、加熱時間、加熱温度を検討し、食品本来の色や風味を保ちつつ、アクリルアミドの生成が最小となる最適な条件を設定します。一般的に、「焼く」、「揚げる」、「炒める」、「焙る」などの方法ではアクリルアミドができやすく、一方で「煮る」、「茹でる」などの方法ではアクリルアミドができにくいことが知られています。アクリルアミドは、食品中の水分が少なく、かつ、高温で加熱した場合に最もできやすくなりますので、食品を高温で、長く加熱しすぎないことが何よりも重要です。また、調理するときの食品の大きさや形状は、加熱時における食品内部の温度上昇に影響します。食品を加熱前に水にさらしておくことや下ゆですることは、食品の水分含有量を増やし、アクリルアミドの原因となる水溶性の食品成分の量を減らす効果があります。このように、加熱条件そのものだけでなく、加熱前の加工条件も、加熱によってできるアクリルアミド濃度に影響します。

フライドポテトを例に、アクリルアミド濃度ができるだけ低くなるように配慮した作り方をご紹介します。

フライドポテトの作り方

食品を加熱し過ぎないことは大切です。しかし、アクリルアミドができないようにしたいあまり、食品が加熱不足にならないように気をつけてください。十分に加熱していない食品は、食中毒の原因となる場合があります。加熱して食べることが想定されている食品の場合、食品の中心部までしっかりと火を通すことは、食中毒を防ぐために必須です。

2. アクリルアミドが含まれる食品を食べる量を減らすこと

確かにアクリルアミドが含まれている食品を食べる量を減らせば、食品から摂取するアクリルアミドを減らすことは可能ですが、実際に実行するのは簡単ではありません。なぜなら、アクリルアミドが含まれている食品は、私たちの身の回りに数多く存在しており、私たちはそれらの食品から多くの必要な栄養を摂取しているからです。

アクリルアミドが含まれている食品を食べる量を極端に減らしてしまって、栄養バランスが崩れるようなことがあっては絶対にいけません。まずは、偏った食生活にならないように気をつけましょう。揚げ物や脂肪の多い食品の摂取を控え、野菜や果物を多く含む食品をバランス良く食べることは、アクリルアミドの低減にも有効です。

なお、上記で紹介した、食品事業者、消費者のそれぞれが、食品からのアクリルアミドの摂取量を減らすためできることを詳細編では具体的に解説しています。

関連情報

ページトップへ

農林水産省案内

リンク集


アクセス・地図