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農林水産省

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平成16年度加工食品中のアクリルアミドの含有実態調査の結果について

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平成16年12月16日公表(プレスリリース)

1. 調査の目的

我が国で販売されている加工食品に含まれる可能性のあるアクリルアミドについて、今後リスク管理措置を取る必要性その他を検討するための基礎資料とするために、アクリルアミドによる汚染が懸念されている加工食品や日本特有の加工食品を対象として調査しました。

 

2. 調査方法 

(1) 調査対象食品及び調査点数

表1の加工食品を対象として、それぞれ18点又は30点の調査を実施しました。
なお、本調査は予備的な調査として行っているため、試料数は国内で販売されている各調査対象食品のアクリルアミドの含有量を適切に評価するのには十分な点数ではありません。また、個別製品ごとのアクリルアミド含有量は、製品のロットごとにばらつきがあると予想されますが、1製品あたりの試料数が限られているため、得られる分析値が個別製品の含有量を示すわけではありません。

 

表1.調査対象食品ごとの調査点数
調査対象食品調査点数
ポテトスナック 30
コーンスナック 30
米菓 30
麦茶 18
ほうじ茶 18
インスタント麺 30

 

(2) 調査試料のサンプリング方法

全国を6ブロックに分け、各ブロックにおいてランダムに選定したスーパーマーケットにおいて一般に販売されている食品を入手(購入)し、調査試料としました。

 

(3)分析方法 

(ア)試料の調整方法

固体試料の場合は、1製品の全量を粉砕・混合し、分析用試料としました。なお、麦茶、ほうじ茶はそれぞれ茶葉を調査試料としています。また、インスタント麺はスープやかやくを除いた、麺だけを調査試料としています。

(イ)分析方法

分析用試料から必要量の分析試料を採取し、分析試料から抽出したアクリルアミドをキサントヒドロール誘導体化した後、ガスクロマトグラフ-質量分析計(GC-MS)で定量しました。分析法は、食品の種類ごとに単一試験所において、添加回収率及び繰り返し精度が妥当かどうかを確認後、採用しました。

 

(4) 定量限界及び検出限界

定量限界及び検出限界は表2に示したとおりです。

 

表2.定量限界及び検出限界(単位:mg/kg)
調査対象食品定量限界検出限界
ポテトスナック 0.02 0.005
コーンスナック 0.02 0.005
米菓 0.02 0.005
麦茶 0.02 0.005
ほうじ茶 0.02 0.005
インスタント麺 0.02 0.005

 

(5)添加回収率

食品ごとの添加回収試験の結果は表3に示したとおりです。添加回収率はいずれも76~97%で許容できる値でした。

 

表3.添加回収試験の結果
調査対象食品回収率(%)試験回数添加濃度(mg/kg)
ポテトスナック(低濃度) 89.9 3 0.197
ポテトスナック(高濃度) 95.4 3 1.52
コーンスナック 96.6 3 0.189
米菓 90.7 3 0.114
麦茶 81.4 3 0.208
ほうじ茶 75.7 3 0.507
インスタント麺 87.3 3 0.0259

 

(6) 結果の解析

得られた分析値を基に、GEMS/Foodが示している方法に従い、食品ごとにアクリルアミドの平均値を算出しました。また、食品ごとの分析値を、諸外国における食品中のアクリルアミドの調査結果と比較しました。

 

3. 調査結果

各食品のアクリルアミド含有量の調査結果の概要は、表4のとおりです。
ポテトスナックからは、調査したすべての試料からアクリルアミドが検出され、最大値は4.7mg/kgと調査した中でもっとも高い濃度でした。一方で、同じスナック類でもコーンスナックは、ポテトスナックと比べると低い含有濃度で、アクリルアミドが検出されないものも30点中2点ありました。
また、日本特有の食品である米菓、麦茶、ほうじ茶からも、調査したすべての試料からアクリルアミドが検出されました。
インスタント麺は、3割の試料からはアクリルアミドが検出されず、検出されたとしても今回調査した食品の中ではとても低い濃度でした。

 

表4.平成16年度加工食品中のアクリルアミド実態調査結果
調査対象食品調査点数定量限界未満の点数定量限界以上の点数最大値
(mg/kg)
平均値
(mg/kg)
 割合
ポテトスナック 30 0 0% 30 4.7 1.2
コーンスナック 30 2 6.7% 28 0.32 0.14
米菓 30 0 0% 30 0.50 0.13
麦茶 18 0 0% 18 0.51 0.32
ほうじ茶 18 0 0% 18 1.1 0.45
インスタント麺 30 9 30% 21 0.08 0.03

 注)平均値は、GEMS/Foodの"Instructions for Electronic Submissionof Data on Chemical Contaminants in Food and the Diet"の付録4"Evaluation of Low Level Contamination of Foods"に示されている算出方法に従い算出しました。
すなわち、コーンスナック及びインスタント麺は、定量限界未満の点数が60%未満であったことから、定量限界未満の試料の濃度を定量限界の2分の1として平均値を算出しています。

 

表5.平成16年度加工食品中のアクリルアミド含有量度数分布
調査対象食品調査点数
アクリルアミド含有量(mg/kg)度数分布
0.02
(定量限界)未満
0.02以上
0.20以下
0.20超
0.40以下
0.40超
0.60以下
0.60超
0.80以下
0.80超
1.0以下
1.0超
ポテトスナック 30 0 4 3 1 5 3 14
コーンスナック 30 2 20 8 0 0 0 0
米菓 30 0 26 1 3 0 0 0
麦茶 18 0 2 13 3 0 0 0
ほうじ茶 18 0 1 9 4 2 0 2
インスタント麺 30 9 21 0 0 0 0 0

お問い合わせ先

 

消費・安全局消費・安全政策課
食品危害対策班
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ダイヤルイン:03-3502-5722
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