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(コラム)ブタのE型肝炎ウイルス感染の実態について

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日本におけるブタのE型肝炎ウイルス感染の実態についての調査結果が、以下のとおり報告されています(高橋他、2003)

  1. 5~6ヶ月齢のブタのうち、90%が過去にE型肝炎ウイルスに対する抗体を持っていた(過去にE型肝炎ウイルスに感染していた)。
    ブタがE型肝炎ウイルスに感染したことがあるかどうかの検査結果(抗体検査)
    ブタの月齢2ヶ月3ヶ月4ヶ月5ヶ月6ヶ月
    サンプル数 500 750 500 500 250
    抗体保有数 37 301 433 451 226
    抗体保有率 7% 40% 87% 90% 90%
    ※北海道、青森、秋田、宮崎及び鹿児島にある農場からサンプルを収集(論文より一部抜粋)
    ウイルスが体内に入ってくると、白血球の一種であるB細胞は、ウイルスを攻撃するために「抗体」というタンパク質を作ります。ウイルスが消失したあとも、抗体は血液中に残ります。逆に言うと、抗体があるからといって、体内にウイルスがあるとは限りません。
    この調査では、ブタの血液中にE型肝炎ウイルスに対する「抗体」があるかどうかを検査することで(抗体検査)、ブタが過去にE型肝炎ウイルスに感染したことがあるかどうかを調べています。
  2. 6ヶ月齢(通常出荷される段階)のブタから、E型肝炎ウイルスは検出されなかった。
    ブタがE型肝炎ウイルスを持っているかどうかの検査結果
    ブタの月齢2ヶ月3ヶ月4ヶ月6ヶ月
    サンプル数 180 750 180 250
    検出数 0 113 24 0
    検出率 0% 15% 13% 0%
    ※北海道、青森、秋田、宮崎及び鹿児島にある農場からサンプルを収集(文献より一部抜粋)
    この調査では、ブタの血液中にウイルスの遺伝子があるかどうかを検査することで、ブタがE型肝炎ウイルスを持っているかどうかを調べています。

  3. 【参考文献】
    Takahashi, M., Nishizawa, T., Miyajima, H., Gotanda, Y., Iita T., Tsuda, F. & Okamoto, H.: Swine hepatitis E virus strains in Japan form four phylogenetic clusters comparable with those of Japanese isolates of human hepatitis E virus. J Gen Virol 2003: 84: 851- 862

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