リステリア・モノサイトゲネス(細菌) [Listeria monocytogenes]
更新日:令和4年5月24日
症状は?
東京都健康安全研究センター提供
細菌の大きさは
0.4~0.5 µm×0.5~2.0 µm
はじめはインフルエンザのような症状が出ます。症状が重くなると、菌が血流に乗って全身に回ってしまい(敗血症)、死ぬこともあります。
おおむね発症するまで数日間~数週間ですが、24時間以内に発症する人もいれば、90日以上経ってから発症する人もいます。
妊婦と胎児、乳幼児、高齢者、免疫力が低下している方は、症状が重くなることがあるので注意が必要です。
原因になりやすい食品は?
- 日本で発症した食中毒例はほとんど報告されていませんが、食品との因果関係は不明ながら、重度のリステリア症の発生が年間約80例と推定されています。
- 海外では、未殺菌乳、ナチュラルチーズなどの乳製品、野菜、生ハムなどの食肉加工品、スモークサーモンなどの魚介類加工品などが原因になっています。
- 冷蔵庫に長期間保存され、加熱せずにそのまま食べられる食品は注意が必要です。
予防のポイントは?
- 期限内に食べきるようにし、開封後は期限に関わらず速やかに消費しましょう。
- 冷蔵庫を過信せず、冷凍庫やチルド室を活用しましょう。
- 生野菜や果物は食べる前によく洗いましょう。
- 生の肉にさわったら、よく手を洗いましょう。
- 包丁やまな板を使うときは、先に生野菜などの加熱しない食品を切り、生の肉は後で切りましょう。
生の肉に使った包丁やまな板と、調理済みの食品がふれないようにしましょう。 - リステリアは加熱すると死滅します。加熱が必要な食品は、十分に加熱しましょう。生の肉に使った調理器具は、使い終わったらすぐに洗いましょう。
洗った後、熱湯で消毒しましょう。 - 妊婦等リスクの高い人は、未殺菌乳で作ったナチュラルチーズ等を避け、調理済み食肉加工品は、食べる前に再加熱を心がけましょう。
参考
- リステリアによる食中毒[外部リンク:厚生労働省]
- 食品安全委員会 - 22.リステリア菌[外部リンク:食品安全委員会]
お問合せ先
消費・安全局食品安全政策課
担当者:情報発信企画・評価班
代表:03-3502-8111(内線4474)
ダイヤルイン:03-3502-5719