更新日:平成18年4月20日
(別紙)農林水産省が優先的にリスク管理を行う有害化学物質の検討基準
以下の項目について検討し、優先的にリスク管理を行う有害化学物質を分類する。
1. 食品安全を確保する観点(リスクベース)
(1)危害要因の毒性
- H:耐容摂取量(TDI等)が小さく、不可逆的な影響がある。
- M:耐容摂取量は小さいが、影響は可逆的である。
耐容摂取量は大きいが、不可逆的な影響がある。
現時点で、十分な情報がない場合。 - L:耐容摂取量が大きく、可逆的な影響がある。
(2) 危害要因の含有実態
- H:農林水産物/食品中の含有濃度が高い。
- M:農林水産物/食品中の含有濃度が中程度。
現時点で、十分な情報がない場合。 - L:農林水産物/食品中の含有濃度が低い。
(3) 暴露(危害要因の摂取量)の推定
- H:経口摂取量が多い(摂取量が特に多い農林水産物/食品に当該危害要因が含まれる場合など)。
- M:経口摂取量が中程度(当該危害要因を含有する農林水産物/食品の種類は少ないが摂取量は多い場合や、当該危害要因を含有する農林水産物/食品の種類は多いが、摂取量の合計は少ない場合など)。
現時点で、十分な情報がない場合。 - L:経口摂取量が少ない(例えば、耐容摂取量の100分の1以下)。
2. 関係者の関心度
食品の基準値の遵守状況に関する国民の関心。
リスクコミュニケーション等を通じた要請。
- H:非常に関心がある。
- M:関心がある。
- L:あまり関心がない。
3. 国際的動向
コーデックス食品添加物汚染物質部会(CCFAC)における行動規範や基準値作成の検討。
FAO/WHO 合同食品添加物専門家会議(JECFA)におけるリスク評価の検討。
海外におけるサーベイランスやリスク管理の取組状況
- H:国際機関で既に取り扱われていたり、何らかの決断がなされている。
- M:一部の国・地域で既に取り扱われていたり、何らかの決断がなされている。
- L:国際的な規模で取り扱われたことがない。
お問合せ先
消費・安全局食品安全政策課
担当者:リスク管理企画班
代表:03-3502-8111(内線4453)
ダイヤルイン:03-3502-8731
FAX:03-3597-0329