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農林水産省

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各国・地域における脂質・トランス脂肪酸の摂取量

作成日:2019年8月9日

世界保健機関(WHO)は、生活習慣病を防ぐため、食品中のトランス脂肪酸から摂取するエネルギー量を、総摂取エネルギー量の1%よりも少なくすることを目標としています。また、各国政府に対し、トランス脂肪酸の低減を進めるよう呼びかけています。

国や地域によって食生活はさまざまであり、食品からとる脂質やトランス脂肪酸の量も大きく異なります。
食品からトランス脂肪酸をとる量を推定することにより、規制を含む各種対策の必要性などを検討することができます。食事からとる脂質の量が多く、その結果としてトランス脂肪酸をWHOの目標値よりも多くとっている国や地域などに、食品中のトランス脂肪酸濃度の上限値の設定や、部分水素添加油脂の食品への使用の規制をしているところがあります。

(参考)各国・地域におけるトランス脂肪酸の規制の詳細については、こちらをご覧ください。

日本人がトランス脂肪酸から摂取する平均的なエネルギー量は、農林水産省による平成17-19年度(2005-2007年度)の調査の結果、総摂取エネルギー量の0.44~0.47%であり、WHOの目標値である総摂取エネルギー量の1%未満でした。その後も、日本の食品事業者は自主的に食品中のトランス脂肪酸の低減を進めています。

このページでは、日本や諸外国における脂質やトランス脂肪酸の推定摂取量を紹介します。

各国・地域における総脂質及びトランス脂肪酸の推定一日平均摂取量
国・地域名 調査時期 集団 総摂取エネルギー量に対する割合(%)
総脂質 トランス脂肪酸
(参考)WHOの目標値 - - 15~30 <1.0
食品中のトランス脂肪酸濃度等の自主的な低減を推進
日本 2003-07年1)
2005-07年2)
2007年3)
1歳以上 25.83) 0.311)
0.44~0.472)
オーストラリア4) 2011-12年 2歳以上 30.9 0.6
ニュージーランド5) 2008-09年 15歳以上 - 0.6
食品中のトランス脂肪酸濃度を規制
EU 1995-96年6)
(規制前)
男性 - 0.5~2.1
女性 - 0.8~1.9
2003-13年7)
(規制前)
84歳以下 - <1.0*1
部分水素添加油脂の食品への使用を禁止
米国 1994-96年8)
(規制前)
20歳以上 - 2.6(全ての食品由来)8)
2.0(部分水素添加油脂由来のみ)8)
2011-12年9)
2012年10)
(規制前)
2歳以上 339) 0.5*2
(部分水素添加油脂由来のみ)10)
カナダ 2004年11)
2008年12)
(規制前)
9歳以上11)
1歳以上12)
30.3~32.211) 1.4212)

*1 一部のEU加盟国では、特定の年齢層や所得層におけるトランス脂肪酸から摂取する平均的なエネルギー量は、総摂取エネルギー量の1.0%より多いと報告されています。
*2 トランス脂肪酸摂取量が上位10%の人がトランス脂肪酸から摂取するエネルギー量は、総摂取エネルギー量の1.0%です。

出典

お問合せ先

消費・安全局食品安全政策課

担当者:化学物質管理班
代表:03-3502-8111(内線4453)
ダイヤルイン:03-3502-8731

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