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更新日:平成24年5月25日

担当:消費・安全局消費・安全政策課

ホルムアルデヒドに関するQ&A

平成24年5月18日、利根川水系の浄水場で、水道の水質基準(0.08 mg/L)を上回るホルムアルデヒドが検出されました(送水前浄水の最高濃度0.168 mg/L)。このため、利根川水系の浄水場では送水を停止したところもあり、千葉県内の5市で断水が発生しました。20日には、断水や減水は解消し、事態は収束しつつあります。

今回の件で、「ホルムアルデヒドって何だろう?」と関心を持たれた方のために、「ホルムアルデヒドに関するQ&A」を作成しました。

Q&A

  

問1   ホルムアルデヒドとは、どのような物質ですか。

 

  1. ホルムアルデヒドは、普通に自然界(環境中)に存在する物質です。常温で無色透明の気体で、特徴的な臭気のある物質です。フェノール、メラミン、尿素などの物質と簡単に結合することから、この性質を利用して、工業的に合成樹脂の原料として使われています。

    また、ホルムアルデヒドは水に溶けやすいという性質を持っており、ホルムアルデヒドが 40%前後の水溶液はホルマリンと呼ばれています。ホルマリンが生物標本の腐敗を防ぐために使われていることは、多くの方がご存じだと思います。
  2. 環境省と経済産業省のデータによれば、2009年の国内生産量及び輸入量は約12万トンであり、環境中への排出量は約 9,100トンと見積もられています。このほとんどが車の排気ガスに含まれて排出されたもので大気中に排出されました。

 

問2   ホルムアルデヒドは、どのようにしてできるのですか。

 

  1. ホルムアルデヒドは、炭素、水素、酸素からできている、普通に自然界(環境中)に存在する物質です。大気の上層で自然に生成するホルムアルデヒドが、環境中に存在するホルムアルデヒドのほとんどを占めていると考えられています。
  2. ホルムアルデヒドは、メタン(CH4)が酸化したり燃焼したりする時に生成する物質です。

    また、大気中のメタンやその他の炭素と水素の化合物から、太陽光や酸素の作用で生成するホルムアルデヒドは、光化学スモッグの1物質でもあり、大気から検出されます。
  3. 5月24日、環境省と厚生労働省が、今回の事案はヘキサメチレンテトラミン(C6H12N4)が浄水過程で消毒剤に含まれる塩素と反応してホルムアルデヒドが生成したと推定されると発表しました。

ホルムアルデヒドの構造式:HCHO


 

問3   ホルムアルデヒドは、ヒトの健康にどのような影響がありますか。

 

  1. 人がホルムアルデヒドを体内に取り込む経路としては、呼吸による場合と飲み水や食べ物による場合が考えられます。
  2. 呼吸による健康への影響については、マウスとラットに17~18 mg/m3のホルムアルデヒドを含む空気を長期間吸わせた実験が行われました。この実験では、鼻腔の扁平上皮がんの発生が報告されています。また、人の鼻咽頭がんに対しても十分な科学的知見が得られたことなどから、国際がん研究機関(IARC)はホルムアルデヒドを「人に対して発がん性がある」に分類しています。
  3. ラットを使った実験では、体内に取り込まれたホルムアルデヒドは、主に呼気とともに吐き出されるほか、尿やふんに含まれて排せつされました。
  4. 飲み物や食べ物による健康への影響については、ラットにホルムアルデヒドを含む飲み水を2年間、与えた実験が行われました。この実験では、発がん性があるかどうかは明確になりませんでしたが、摂餌量や飲水量の減少、体重減少、胃の粘膜壁の肥厚などが認められました。
    この実験結果から求められる口から取り込んだ場合のNOAEL(無毒性量)は、体重1 kg当たり1 日15 mgでした。この結果から、食品安全委員会は、TDI(耐容一日摂取量)は、体重1 kg当たり0.015 mgと算出しています。
  5. ヒトにホルムアルデヒドを経口投与した場合、ホルムアルデヒドは速やかに血中から減少するとの報告があります。
  6. なお、環境中のホルムアルデヒドは、太陽の光、土壌や水の中にいるバクテリアによって速やかに分解してしまいます。ヒトがホルムアルデヒドを摂取すると、すぐにギ酸(HCOOH)などに代謝されます。

 

注1)   NOAEL :  No Observed Adverse Effect Level    複数の動物群を用いて化学物質等の危害要因の投与量を変えて毒性試験を行い、毒性が対照群に対して統計学的に有意な差を示さなかった場合の最大の投与量。

注2)   TDI :  Tolerable Daily Intake   摂取し続けても、健康への悪影響がないと推定される一日当たりの摂取量。

 

参考資料

お問い合わせ先

消費・安全局消費・安全政策課
代表:03-3502-8111(内線4453)
ダイヤルイン:03-3502-8731

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