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農業構造動態調査の概要

 調査の目的

本調査は、農業を取り巻く諸情勢が著しく変化する中で、5年ごとに実施する農林業センサス実施年以外の年における農業経営体数、農業労働力等の基本的な農業構造の実態及びその変化を明らかにし、農政の企画・立案、推進等に必要な資料を整備することを目的とする。

 調査対象

本調査は、規定(用語の解説「農業経営体」参照)に該当するすべての農業経営体を調査対象とし、農業経営体を「家族経営体」と「組織経営体」に区分して行った。


なお、調査は、標本調査により行うこととし、2005年農林業センサス(以下「センサス」という。)結果に基づいて作成した母集団名簿を用いて標本抽出を行った。
1 家族経営体

標本抽出は、母集団を主業農家、準主業農家、副業的農家別に層化し、第1次抽出単位を調査区、第2次抽出単位を農家とする層別2段抽出法により行った。
調査区は、市区町村別にセンサス結果による家族経営体を農家単位に整理し、各層ごとに農家数が40戸を超えるまでセンサスの実施に際して都道府県知事が認定した農業集落(市区町村番号、旧市町村番号、農業集落番号の上昇順とした。)を合わせて設定した。
(1) 標本数は、全国で16,000戸とした。
(2) 層別には、主業農家に係る推定値の精度を確保するため主業農家の標本配分を厚くし、主業農家層8,000戸、準主業農家層4,000戸、副業的農家層4,000戸の標本を抽出した。
(3) 1調査区当たりの抽出標本数を主業農家層4戸、準主業農家層2戸、副業的農家層2戸とし、全国の標本調査区数を、主業農家層、準主業農家層、副業的農家層いずれも2,000調査区とした。
(4) 都道府県別層別標本調査区数は、層別に全国の標本調査区数を都道府県別に母集団調査区数に比例して配分した。
(5) 標本は、都道府県別層別に系統抽出法により行った。
(6) 調査については農家単位で行った。これは、世帯単位で集計する項目があるためである。

なお、1世帯複数経営の場合、世帯内のすべての経営体について把握した.

2 組織経営体

組織経営体は、専ら農作業受託を行う組織経営体とそれ以外の組織経営体に区分し標本抽出を行った。
(1) 標本抽出は、組織経営体を抽出単位とする層別抽出法により行った。

層別は次のとおり。
(ア) 専ら農作業受託を行う組織経営体

主な受託部門により稲作作業部門、果樹作作業部門、その他の作物作業部門、畜産作業部門の4部門に区分し、全国で4,305の標本を部門別経営体数に比例して配分した。

(イ) 専ら農作業受託を行う組織経営体以外の組織経営体

農産物販売金額1位の部門により稲作1位部門、施設野菜1位部門、果樹類1位部門、その他の作物1位部門、畜産1位部門の5部門に区分し、全国で3,583の標本を部門別経営体数に比例して配分した。

(2) 都道府県別層別の標本数は、層別に全国の標本経営体数を都道府県別に母集団組織経営体数に比例して配分したものである。
(3) 標本は、都道府県別層別に系統抽出法により行った。

 調査事項

1.経営の態様(世帯である農林業経営体にあっては、経営の態様及び世帯員の状態)

2.農業労働

3.耕地(当該農業経営体が所有する耕地で当該農林業経営体以外の者が行う農業の用に供されているものを含む。)及びその他の土地(当該農業経営体が権原に基づいて使用するものに限る。)

4.農作業

5.農業生産物

6.その他農林業経営体の現況を把握するために必要な事項

 

なお、調査事項の細目は、農業構造動態調査票に記載するところによる。

 調査の時期

毎年2月1日(農林業センサス実施年を除く。)

 調査の方法

1.家族経営体調査

調査は、統計調査員(農業構造動態調査員)が、標本農家に所定の調査票を配付・回収し、標本農家の自計申告による方法で行った。

2.組織経営体調査

調査は、農林水産省地方統計組織から、標本経営体に所定の調査票を郵送により配付・回収し、標本経営体の自計申告による方法で行った。

 集計・推計方法

集計は、全国農業地域別に行う。

1.家族経営体

(1)推定対象となる項目については、次の推定式により推定する。

〈推定式〉

xの当該全国農業地域全体の合計の推定値の式

X…xの当該全国農業地域全体の合計の推定値
L…層の数
Nij…第i層第j調査区の大きさ(農家数)
nij…第i層第j調査区から抽出した標本数
mi…第i層の標本調査区数
xijk…第i層第j調査区第k農家のxの値(調査結果)
yijk…第i層第j調査区第k農家のセンサス結果によるyの値
Yi…第i層のセンサス結果による当該全国農業地域全体のyの合計

  

2.組織経営体

組織経営体については、次の推定式により推定する。

〈推定式〉

xの当該全国農業地域全体の合計の推定値の式

X…xの当該全国農業地域全体の合計の推定値
L…層の数
ni…第i層から抽出した標本数
xij…第i層第j組織経営体のxの値(調査結果)
yij…第i層第j組織経営体のセンサス結果によるyの値
Yi…第i層のセンサス結果による当該全国農業地域全体のyの合計

 

 用語の解説

農業経営体

 

農林産物の生産を行うか又は委託を受けて農林作業を行い、生産又は作業に係る面積・頭数が、次の規定のいずれかに該当する事業を行う者をいう。

 

ア.経営耕地面積が30アール以上の規模の農業

イ.農作物の作付面積又は栽培面積、家畜の飼養頭羽数又は出荷羽数その他の事業の規模が次の農林業経営体の外形基準以上の規模の農業(1)露地野菜作付面積15アール(2)施設野菜栽培面積350平方メートル(3)果樹栽培面積10アール(4)露地花き栽培面積10アール(5)施設花き栽培面積250平方メートル(6)搾乳牛飼養頭数1頭(7)肥育牛飼養頭数1頭(8)豚飼養頭数15頭(9)採卵鶏飼養羽数150羽(10)ブロイラー年間出荷羽数1,000羽(11)その他調査期日前1年間における農業生産物の総販売額50万円に相当する事業の規模

ウ.農作業の受託の事業

家族経営体

農業経営体のうち家族労働を中心に世帯単位で事業を行う者で、家族の中に経営の決定権を持つ者がいる経営体をいう(一戸一法人を含む。)。

組織経営体

農業経営体のうち家族経営体以外の経営体で、法人(法人格を認められている者が事業を経営している場合)もしくは法人でない団体をいう。

販売農家

経営耕地面積が30a以上又は過去1年間における農産物販売金額が50万円以上の農家をいう。
なお、農家とは経営耕地面積が10a以上又は農産物販売金額が15万円以上の世帯(例外規定農家)をいう。

単一経営農家

農産物販売金額のうち、主位部門の販売金額が8割以上の販売農家をいう。

準単一複合経営農家

農産物販売金額のうち、主位部門の販売金額が6割以上8割未満の販売農家をいう。

複合経営農家

農産物販売金額のうち、主位部門の販売金額が6割未満の販売農家をいう。

主業農家

農業所得が主(農家所得の50%以上が農業所得)で、1年間に60日以上自営農業に従事している65歳未満の世帯員がいる農家をいう。

準主業農家

農外所得が主(農家所得の50%未満が農業所得)で、1年間に60日以上自営農業に従事している65歳未満の世帯員がいる農家をいう。

副業的農家

1年間に60日以上自営農業に従事している65歳未満の世帯員がいない農家をいう。

専業農家

世帯員の中に兼業従事者(調査期日前1年間に30日以上雇用兼業に従事した者又は調査期日前1年間に販売金額が15万円以上ある自営兼業に従事した者)が1人もいない農家をいう。

兼業農家

世帯員の中に兼業従事者が1人以上いる農家をいう。

第1種兼業農家

農業所得を主とする兼業農家をいう。

第2種兼業農家

農業所得を従とする兼業農家をいう。

農業従事者

満15歳以上の世帯員のうち、調査期日前1年間に1日以上自営農業に従事した者をいう。

農業就業人口

農業従事者のうち、調査期日前1年間に「農業のみに従事した世帯員」及び「農業と兼業の双方に従事したが、農業の従事日数の方が多い世帯員」のことをいう。

基幹的農業従事者

農業就業人口のうち、調査期日前1年間のふだんの主な状態が「主に仕事に従事していた者」のことをいう。

 (参考)世帯員の就業状態区分  

経営耕地

農業経営体が経営する耕地(田、畑、樹園地の合計で、けい畔を含む)であり、自作地、小作している耕地のほか、裏小作(半年以内)させている耕地、又借り(又小作)している耕地及び共有地が割地され専ら使用しているものを含む。また、将来再び作付けする予定のある休耕地を含む。
また、請負耕作や委託耕作などと呼ばれているもののうち、実質的な小作関係にあると考えられるものは受託者側の経営耕地とするが、収穫物のすべてを委託者が受け取り危険負担も委託者側にあり、一定の耕作料を受託者に支払う場合は、その耕地は、委託者側の経営耕地とした。
なお、耕起や稲刈りなどの農作業を単位として他人に委託している 場合は、その耕地は委託者側の経営耕地とした。

借入耕地

経営耕地のうち、所有耕地(自作地)以外を耕作目的に借り入れて耕作している耕地をいう。
ただし、1年以内の裏作だけの期間借地をしたものは借入耕地に含まない。

水稲作付農家

調査期日前1年間に、販売を目的として水稲を作付けした農家をいう。
また、水稲を陸田に作付けした農家も含む。

専ら農作業受託を行う組織経営体

組織経営体のうち、農作業受託作業のみを行う組織経営体をいう。

専ら農作業受託を行う組織経営体以外の組織経営体

組織経営体のうち、農作業受託作業のみを行う組織経営体以外の組織経営体をいう。

 

 その他

本調査は都道府県別の表章を予定した調査設計は行っておらず、B.統計表の中の(参考)都道府県別販売農家数については、全国農業地域別の結果を基に推定した参考値であるため、結果の利用にあたっては、十分留意されたい。

 

【全国農業地域】
全国農業地域の表章区分は、次のとおりである。

1.北海道(北海道)
2.東北(青森、岩手、宮城、秋田、山形、福島)
3.北陸(新潟、富山、石川、福井)
4.関東・東山(茨城、栃木、群馬、埼玉、千葉、東京、神奈川、山梨、長野)
5.東海(岐阜、静岡、愛知、三重)
6.近畿(滋賀、京都、大阪、兵庫、奈良、和歌山)
7.中国(鳥取、島根、岡山、広島、山口)
8.四国(徳島、香川、愛媛、高知)
9.九州(福岡、佐賀、長崎、熊本、大分、宮崎、鹿児島)
10.沖縄(沖縄) 

注:全国農業地域は、北海道、東北、北陸、関東・東山、東海、近畿、中国、四国及び九州の区域とした。
なお、沖縄については全国及び都府県値に含むが農業地域別の表章は行っていない。

 

調査の体系
調査の体系

 

 

 

お問い合わせ先

大臣官房統計部経営・構造統計課センサス統計室
担当者:農林漁業構造統計班
代表:03-3502-8111(内線3664)
ダイヤルイン:03-3502-8093

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