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農林水産省

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(1)世界の食料事情と農産物貿易の動向


○ 穀物等の国際価格は、平成20年(2008年)春から夏にかけて最高値。平成20年(2008年)夏以降は、小麦等の豊作予測等に加え、世界金融危機による投機資金の流出、世界的な不況による穀物需要の減退懸念から最高値に比べ大幅に低下。

○ その後、平成20年(2008年)末以降は、南米での干ばつ、米国の天候不順による作付けの遅れ、中国の旺盛な大豆の輸入需要等により、価格は再び上昇基調。平成21年(2009年)6月以降は、米国が良好な天候に恵まれたこと等から値を下げたものの、平成22年(2010年)春時点でも、価格水準は平成18年(2006年)秋ごろに比べ1.2~1.7倍と依然として高水準。

○ 世界の食料需給をみると、穀物等の需要量、生産量とも増加傾向にあり、期末在庫率も高い水準で推移してきたものの、近年は安全在庫水準の下限に近づいている状況。



○ 世界の食料需給をめぐっては、中長期的にみると、

(1)需要面では、開発途上国を中心とした人口の増加、中国・インド等の経済発展、バイオ燃料の増加等による食料・農産物需要の増大、

(2)供給面では、収穫面積・単収の伸び悩み、地球規模の気候変動の生産への影響

といった様々な不安要因。



○ 穀物等の生産、輸出は特定国に集中しており、輸出国での不作や作付けの転換等があった場合、国際市場が大きな影響を受ける構造。食料の分配にも大きな偏りがあり、世界では16億人が太りすぎ、4億人が肥満とされる一方、開発途上国を中心に毎日2万5千人が餓死するとともに、栄養不足人口も平成21年(2009年)に10億人超の状況。

○ 我が国は世界一の農産物純輸入国。我が国の農産物輸入は、円高の進展や世界的な貿易自由化の流れのなか、食生活の多様化等を背景として、加工食品類を中心に一貫して増加傾向。平成20年(2008年)では、穀物価格の上昇もあって6兆円へと大きく増加。

○ また、米国、EU、中国、豪州、カナダの上位5か国・地域からの輸入で7割を占めるなど、特定国からの輸入に大きく依存。

コラム:香辛料、食品添加物等も特定国に依存
こしょう

我が国では生産できず、すべてをマレーシア、インドネシア等から輸入。

とうがらし

現在、国内の生産量が100tである一方、輸入量は1万t超。そのうち8割が中国からの輸入。

からし

原料であるからし菜の種は、国内でほとんど生産されておらず、ほぼ全量がカナダからの輸入。

ビタミンC

国内では生産されておらず全量を輸入。中国からの輸入が9割程度。

種鶏

9割以上を米国・フランス・カナダから輸入。

もやし

種子である緑豆は、国内で生産されておらず、中国からの輸入が9割。

 

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