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農林水産省

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農業・農村地域の活性化を目指して―平成24(2012)年度天皇杯等受賞者事例紹介―


第51回農林水産祭式典
第51回農林水産祭式典
受賞者に贈られる天皇杯
受賞者に贈られる天皇杯
 

効率的な農業経営や地域住民によるむらづくり等を行っている事例のうち、その内容が優れており広く社会の賞賛に値するものについては、毎年度、秋に開催される農林水産祭式典において天皇杯等が授与されています(*1)。ここでは、平成24(2012)年度の天皇杯等受賞者を紹介します。


*1 天皇杯等三賞の選賞は、過去1年間(平成23(2011)年8月~平成24(2012)年7月)の農林水産祭参加表彰行事において農林水産大臣賞を受賞した476点の中から決定。選賞部門は、上記5部門及び林産部門、水産部門の7部門。

平成24(2012)年度天皇杯受賞者


省力施肥・栽培技術の確立による大規模な水稲・園芸複合経営の実現
◯農産部門◯経営(水稲、野菜)◯小林 正治(こばやし しょうじ)氏、小林 査代子(こばやし さよこ)氏◯石川県金沢市(かなざわし)
小林 正治(こばやし しょうじ)氏、小林 査代子(こばやし さよこ)氏

小林氏は昭和44(1969)年に就農し、水稲栽培では、肥料メーカー等と連携しながら苗箱全量施肥法に改良を加え、追肥作業を不要とする一方、すいか栽培では、独創的な整枝方法を考案し、整枝作業を短縮することにより、水稲と園芸作物の大規模複合経営を実現しています。省力技術の開発は、水稲の栽培管理に係る労働時間を県平均の4割程度とし、大幅な省力化を可能としました。また、生産した餅米を原料に、餅の加工販売をする取組は、冬場の雇用確保や、地域の活性化に貢献しています。

今後、地域の担い手の高齢化により農地集積が加速的に進むことが予測されますが、長男夫婦や次男の農業への参画意欲が旺盛であることから、更なる大規模化、多角化が期待されています。

 

時代を先読みした経営転換と企画力で家族経営からグローバル企業に発展
◯園芸部門◯経営(花き)◯株式会社 ハルディン(代表:篠原 茂(しのはら しげる)氏)◯千葉県印西市(いんざいし)
株式会社 ハルディン(代表:篠原 茂(しのはら しげる)氏)

篠原氏は昭和46(1971)年に栽培面積300m2ほどの家族経営による鉢花生産からスタートし、昭和54(1979)年に有限会社ハルディン篠原を設立、苗生産業に転換した平成の初めから経営が飛躍的に発展し、平成18(2006)年に株式会社化しました。セル成型苗の生産、中国農場の開設、コリウス、ヒューケラに代表されるカラーリーフ等新品目の導入を行う等、先見性のあるビジネス展開により、現在は栽培面積約9万m2、正社員55名、パート社員171名の花き・野菜苗生産では国内トップクラスの企業に発展しています。

同社による新たな品目の導入や消費者への楽しみ方の提案等はガーデニング市場全体の活性化をもたらしています。

今後はさらに顧客満足度の高い商品づくりを進めるとともに、東アジアでの事業拡大を視野に海外工場新設などグローバル化を進める考えです。

 

地域との共生を図りフードチェーン全体で安全・安心を追求する大型養豚経営
◯畜産部門◯経営(養豚)◯株式会社 フリーデン(代表:大谷 康志(おおたに やすし)氏)◯神奈川県平塚市(ひらつかし)
株式会社 フリーデン(代表:大谷 康志(おおたに やすし)氏)

フリーデンは、昭和35(1960)年に平塚市で創業し、我が国で初めて養豚の多頭繁殖肥育一貫経営システムを導入し、自社原種で育種した種豚から生産した豚肉を「やまと豚」のブランド名で販売しており、現在は3原種農場と7肥育農場で年間27万頭出荷しています。

また、養豚経営において、徹底した衛生管理、品質管理に取り組み、平成24(2012)年、我が国で初めて「農場HACCP認証」を受けるとともに、岩手県内を中心に26営農組合と「飼料米利用協議会」を設立し、休耕田で飼料米を栽培して飼料米を給与した豚由来の豚肉を「やまと豚米らぶ」のブランド名で販売し、農地再生と自給率向上に寄与しています。

さらに、農場で生産された堆肥を利用して各種野菜や穀物を栽培し、地元スーパーと連携して販売するなど環境保全にも貢献しています。

 

茶を核とした大麦若葉との大規模複合経営と女性の感性を活かした新商品開発
◯蚕糸・地域特産部門◯経営(茶)◯有限会社 グリーンワールド八女(やめ)(代表:平井 隆一郎(ひらい りゅういちろう)氏)◯福岡県八女市(やめし)
有限会社 グリーンワールド八女(やめ)(代表:平井 隆一郎(ひらい りゅういちろう)氏)

グリーンワールド八女は、平成12(2000)年に設立され、茶に加え、大麦若葉の生産・加工を行っており、春季から秋季は茶園22haを栽培し、冬季は水田裏作の大麦若葉40haを管理することで、乗用型摘採機や大型荒茶加工施設の周年利用と周年雇用を実現しています。

また、地域の荒廃茶園や管理が不十分な茶園を積極的に借り受け、畝方向の変更や作業道の拡張を施し、乗用型摘採機が利用可能な茶園に再生整備するなど、地域茶園の受け皿として、農地の維持管理に貢献しています。

さらに、女性役員・職員の感性を活かして、食感、飲みやすさなどを追求した「おいしく毎日飲めるお茶や大麦若葉の新商品」の開発により経営強化を図っており、茶を核に他作物も取り入れた大規模複合経営のモデルとなるものです。

 

若者、女性も加わった集落全員参加による手づくりのむらづくり
◯むらづくり部門◯むらづくり活動◯浄門(じょうもん)の里(さと)づくり協議会(代表:佐藤 勘悦(さとう かんえつ)氏)◯岩手県二戸市(にのへし)
浄門(じょうもん)の里(さと)づくり協議会(代表:佐藤 勘悦(さとう かんえつ)氏)

浄門の里づくり協議会は、平成8(1996)年に門崎(かんざき)集落の住民全員によって作成された「21世紀に向けたむらづくり10カ年計画」の実施主体を母体とし、平成20(2008)年3月に設立されました。地域有志が改築した産直施設では、女性により結成された産直組合が野菜、花、きのこなどの販売で多くの売上を実現しているほか、高齢者による「串もち」が名物となって生きがいづくりに役立っています。

また、Uターン就農の専業農家が耕作されなくなった農地を借り入れて規模拡大を図り、地域農業の牽引者となっています。

さらに、住民の自主的な共同作業による下水道、コミュニティセンターなどの整備や盛岡市の町内会との相互交流が行われ、集落が一丸となって定住を実現しうる農業生産・生活環境の改善や都市農村交流活動に積極的かつ継続的に取り組んでいます。

 

平成24(2012)年度内閣総理大臣賞受賞者

平成24(2012)年度内閣総理大臣賞受賞者

平成24(2012)年度日本農林漁業振興会会長賞受賞者

平成24(2012)年度日本農林漁業振興会会長賞受賞者


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