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農業・農村地域の活性化を目指して―平成27(2015)年度天皇杯等受賞者事例紹介―


第54回農林水産祭式典
第54回農林水産祭式典
受賞者に贈られる天皇杯
受賞者に贈られる天皇杯
 

効率的な農業経営や地域住民によるむらづくり等を行っている事例のうち、その内容が優れており広く社会の賞賛に値するものについては、毎年度、秋に開催される農林水産祭式典において天皇杯等が授与されています(*1)。ここでは、平成27(2015)年度の天皇杯等受賞者を紹介します。

*1 天皇杯等三賞の選賞は、過去1年間(平成26(2014)年8月から平成27(2015)年7月)の農林水産祭参加表彰行事において農林水産大臣賞を受賞した491点の中から決定。選賞部門は、掲載の5部門のほか、林産部門及び水産部門を加えた7部門

平成27(2015)年度天皇杯受賞者

中山間地域における地域対策と農業対策の一体化 ~6次産業化で所得向上~
○農産部門 ○経営(水稲) ○広島県東広島市(ひがしひろしまし)○農事組合法人 ファーム・おだ(代表:吉弘 昌昭氏(よしひろ まさあき))

農事組合法人 ファーム・おだ

13集落の農業の永続と地域活性化を活動目的とするファーム・おだは、少子高齢化に伴う農業の担い手不足に対応するため、平成17(2005)年に設立されました。同法人は、農地を守る兼業農家主体の組織形態をとりながら、次世代の担い手の受け皿組織として、役員の強いリーダーシップと先見性による積極的な経営戦略を持ち、稲作を中心とした6次産業化・経営多角化の事業を展開しています。

法人設立前の1戸当たりの平均耕作面積は小規模でしたが、現在では100haを超す経営規模となり、生産コストと農作物取扱量のスケールメリットが生まれ、構成員の収入は、大幅に増加しました。また、米粉パン工房「パン&米夢(ぱんとまいむ)」を開設し、女性の力を活用した商品開発や販路拡大に取り組んでいます。ファーム・おだは、全国の農業法人との情報共有や農政に対する提案活動にも積極的に参加しており、国や関係団体へ中山間地域の集落法人の実態を伝えながら、集落法人全体の底上げを図ろうと尽力しています。

 

オリジナル品種による地域一体となった世界に通用するブランド産地作り
○園芸部門 ○経営(りんどう) ○岩手県八幡平市(はちまんたいし) ○新岩手農業協同組合 八幡平花卉(はちまんたいかき)生産部会(代表:髙村 敏彦氏(たかむら としひこ))

新岩手農業協同組合 八幡平花卉(はちまんたいかき)

新岩手農業協同組合八幡平花卉生産部会は、地域オリジナル品種を活用したりんどうの産地化に取り組み、現在は全国のりんどう栽培面積の約4分の1、出荷数量の約3割を占める産地に成長しました。部会員数170戸、栽培面積110ha、販売額は平成17(2005)年以降、10年連続して10億円以上を達成しています。

系統出荷率90%以上の共販体制による安定した出荷ロットと、全量共同育苗、全戸一斉ほ場巡回指導、厳しい自主検査による高品質なオリジナル品種の生産、鮮度保持対策の徹底や出荷調整作業の機械化等のコスト削減努力により、「安代(あしろ)りんどう」というブランドを確立しました。同部会では、販売額15億円を目標に、平成26(2014)年に市場投入した赤色品種「恋紅(こいべに)」のような今までのりんどうのイメージを変える品種の開発、新規栽培者の育成、知的財産の輸出を含む新たな輸出国の開拓等を進めており、更なる発展が期待されます。

 

日本型養豚のための純粋種豚改良・生産を支える6次産業化の展開
○畜産部門 ○経営(養豚) ○栃木県那須郡那珂川町(なすぐんなかがわまち) ○有限会社星種豚場(ほししゅとんじょう)(代表:星 正美氏(ほし まさみ))

有限会社星種豚場(ほししゅとんじょう)

星種豚場は純粋種豚を改良・生産する指定種豚場として、デュロック種を中心に全国規模で純粋種豚と精液の供給を行っています。デュロック種の飼養頭数は種雄豚70 頭、種雌豚120 頭ですが、種豚として需要のない雌豚の肥育を行い、精肉やハム・ソーセージの販売及びレストランでの豚肉料理の提供によって、種豚の評価をモニタリングし、豚肉資源の付加価値を高める6次産業化を展開して、経営資源を有効に活用した安定的な経営を実現しています。また、農場・食肉加工場・レストラン等での地元雇用の創出等による地域への貢献も非常に大きく、過疎化が進む農村地帯において、就業時間帯の限られた女性の雇用の受け皿となっています。

平成6(1994)年には個人では先駆けとなる人工授精センターを開設し、米国の大手豚精液販売企業との技術提携、精液保存チューブの改良、養豚農家への人工授精技術の指導に取り組むなど、人工授精の普及に尽力しています。また、大学等と連携して遺伝子解析による新しい改良手法を開発するプロジェクトにも参加しています。

 

生産・加工・販売が連携した緑茶の海外輸出の取組
○蚕糸・地域特産部門 ○経営(茶) ○静岡県御前崎市(おまえざきし) ○株式会社やまま満寿多園(ますだえん)(代表:増田 剛巳氏(ますだ つよみ))

株式会社やまま満寿多園(ますだえん)

株式会社やまま満寿多園は、平成3(1991)年の米国への輸出開始を皮切りに、本格的に輸出事業に着手しました。平成26(2014)年度現在では274トンの茶を27か国へ輸出しています。

やまま満寿多園では、系列の農家の意欲や知識の向上を図るための相互茶園巡回や研修会を開催するなど、茶園の一貫管理を行っています。また、自ら乗用型摘採機導入のための基盤整備を進め、農家の摘採労力軽減にも取り組んでいるほか、肥料や資材の一括購入や防除体系の効率化により、生産コストの低減や年間防除回数の削減にも成功しています。御前崎市(おまえざきし)として普及拡大を推進している茶品種「つゆひかり」の地域ブランド化に向けた宣伝・販路拡大に積極的に取り組むほか、地元の小学生を対象に「お茶博士になろう」をテーマに茶摘み体験やお茶の勉強会を17年間継続して実施しています。

 

都市近郊の伝統的な循環型農法を継承する住民参加型のむらづくり
○むらづくり部門 ○むらづくり活動 ○埼玉県入間郡三芳町(いるまぐんみよしまち) ○三芳町川越(みよしまちかわごえ)いも振興会(代表:伊東 藏衛氏(いとう くらえ))

三芳町川越(みよしまちかわごえ)いも振興会

三芳町川越いも振興会の活動する上富(かみとめ)地区は、昭和50(1975)年頃に直売を始めた4戸の農家が中心となり、平成4(1992)年に「三芳町川越いも振興会」を立ち上げ、現在は29戸の会員がさつまいもの高品質化と農業後継者の育成に取り組んでいます。

さつまいもについて、「富(とめ)の川越いも」の商標登録等によりブランド化を図るとともに、全国に先駆けたウイルスフリー苗の導入、「紅赤(べにあか)」の優良系統選定等により、品質の向上と安定化に寄与しています。直売による収入の安定化等によって、後継者世代が多く確保され、その世代は、都市住民に循環型農法を伝えるための活動や新たな作物のブランド化に取り組む組織を立ち上げ、都市住民と行う落ち葉掃き体験等の各種取組を実施しています。また、芋焼酎をはじめ、芋ようかん、さつまいもアイス等を製品化するほか、地区内の農家が経営するカフェにおいてさつまいもを使った料理を提供するなど、多様な6次産業化を実現しています。

 

平成27(2015)年度内閣総理大臣賞受賞者

平成27(2015)年度内閣総理大臣賞受賞者

平成27(2015)年度日本農林漁業振興会会長賞受賞者

平成27(2015)年度日本農林漁業振興会会長賞受賞者

平成27(2015)年度内閣総理大臣賞受賞者(女性の活躍)

平成27(2015)年度内閣総理大臣賞受賞者(女性の活躍)

平成27(2015)年度日本農林漁業振興会会長賞受賞者(女性の活躍)

平成27(2015)年度日本農林漁業振興会会長賞受賞者(女性の活躍)


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