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関東農政局

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職業としての農業を考えるセミナー概要

日本大学(平成29年11月14日)

平成291114日、日本大学藤沢キャンパスで関東農政局主催、同大と神奈川県のご協力により「職業としての農業を考えるためのセミナー」を開催し、約50名の学生にご参加いただきました。

セミナーでは茨城県でミニトマト生産を行う(株)ドロップ代表取締役で農業女子プロジェクトメンバーの三浦綾佳さんから「農業を女性が輝ける仕事に」、また全国で農場経営を行っているイオンアグリ創造(株)の濱本聡子さんから「農業法人に就職するというカタチでの就農」についてご講演をいただきました。講師が二人とも女性であったせいか、学生たちの大半が女子学生だったのが印象的でした。

 

三浦さん

三浦さんからは、農業で起業するにはどういう顧客を対象にするのか、商品のコンセプトはどうするのか等を明確にすることの重要性、そして「ブランド化」にはお客様の「満足」が必要であり、それが「価格」、「売上」につながり、「稼げる農業」にすることで女性が働きやすい環境づくりも可能になる、というビジネス戦略を話していただきました。

 

次にイオンアグリ創造(株)の正社員として就職し3年目の濱本さんからは、同社での仕事の内容やキャリアアップの仕組みなど、「雇用就農」の実態について具体的にお話しいただきました。職業を決める際には、インターンシップやアルバイト等を通じて様々な職業を体験し、自分の強みや自分が一生かけてやりたいことを明確にした上で、第1次産業のこれからの発展などを考え、ご自身の意思を固めたとのことでした。学生たちが今後の就職活動を行っていく上でも大変参考になったのではないでしょうか。

濱本さん


学生からは「講師二人から仕事への充実感を感じられた」「農業法人がどういうものかわかった」「農業という職業に魅力を感じた」等の感想がありました。 

埼玉工業大学(平成29年11月20日)

平成291120日、埼玉工業大学で関東農政局と同の共催により「職業としての農業を考えるためのセミナー」を開催し、約120名の学生が参加してくれました。

セミナーでは、宮城県のイチゴ生産会社()GRA代表取締役CEOの岩佐大輝さんから「新たな農業ビジネスモデルによる地域の再創造」、埼玉県で食用バラ生産を行う()ROSELABO代表取締役の田中綾華さんから「食べられるバラで世界を美しく健康に!」と題してご講演をいただきました。

岩佐さん


岩佐さんは、東日本大震災で甚大な被害を受けた故郷を再創造するべく、IT企業経営者から転じてグローバルレベルで勝負できる産業として、イチゴを生産する会社を立ち上げました。なぜイチゴを選んだのかを、マーケット規
模や消費のトレンド、数字に表れない情緒的な価値などから具体的にお話いただきました。さらに顧客層を広げ、地域の雇用を確保するという会社のミッションのためイチゴのスパークリングワインや化粧品などの開発に取り組んでいることなど、時折、学生に質問を投げかけながらわかりやすく説明。さらにステップ・バイ・ステップで少しずつ上がっていくのではなく、いきなり世界に打って出てもよいという「脱ステップ論」、そして、お金や人やものが揃ってから始めるのではなく、まず行動することが大事であるという「脱リソース論」について語りながら、「思想や理念に対してではなく行動に対してお金や人は集まってくるので、まずは動きましょう」と学生に呼び掛けてくれました。
 

 

次に、農林水産省が推進している「農業女子プロジェクト」のメンバーでもある田中さんからは、大好きなバラが食用になるということを知り、その生産を行う会社を立ち上げたとの紹介がありました。大学を2年で退学し、無難な人生から一念発起して起業、曾祖母がよく口にしていた「自分の人生は自分が主役」に向けて踏み出した田中さん。「大変でも、良い作物を作りたいから、お客様の笑顔を見たいから、頑張っているということをわかってほしい」、と学生たちに熱く語られました。

田中さん

学生からは、お二人の行動力に感嘆する声が多数寄せられたほか、「農業は高齢の方が行うものだと思っていたが、先端技術を活用した農業が発達していて驚いた。自分にも関係のある職業なんだと改めて気づかされた」との感想もありました。

お問合せ先

経営・事業支援部経営支援課

担当者:就農促進担当
FAX番号:048-740-0081