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都市と農村を「食」と「バイオマス」で結ぶ共生関係を実現

  近年、BSEや偽装表示、無登録農薬使用といった事件により、食の安全・安心についての関心が高まってきていますが、自分の食べているものが、どこで、どうやって生産され、運ばれてきたか、知らない方が多いのではないでしょうか。

  食品の安全・安心を確保するため、「食品安全基本法」の制定、食品安全委員会の設置が行われ、食べ物の履歴がわかるトレーサビリティ・システムの導入などを進めてきているところですが、生産者との「顔の見える関係」が、安心できる食につながる一つの鍵になるのではないかと考えています。

江戸時代には存在した資源循環システム

首都圏には毎日大量の食料品が全国各地や海外から届いています。
農村でつくられた農産物は、都市に運ばれ、消費されるという、農村から都市への一方通行となっています。これは、食べ物がどこから来たのかわかりにくくするだけでなく、都市には大量のゴミがあふれて、その処理に苦労する原因ともなっています。
しかし、江戸時代には、都市で発生したごみなどの有機物が周辺の農地に還っていく資源循環システムがありました。
江戸時代から大都市だった江戸(現在の東京)には、周辺の各地からたくさんの食料が運ばれ、消費されていましたが、江戸ではごみを出来るだけ出さない生活が行われていただけでなく、発生したごみなどの有機物は徹底的に集められ、排せつ物も集められて、農家へと運ばれていきました。また、東京湾まで流れ込んだ栄養分は、魚を育て、水揚げされた後に、最終的には肥料として、農地へ返されていきました。

バイオマスをきっかけに都市と農村を結びます

このようなシステムをそのまま現在行うことはできませんが、たとえば、都市で発生した食品廃棄物や生ごみなどをたい肥として生産地に返し、そのたい肥を使って生産された農産物が再び消費者に返ってくる。このようなつながりが出来ることにより、お互いの地域で人と人との交流が生まれ、生産者と消費者とがお互いに顔の見える関係を築けるのではないでしょうか。
また、このようなつながりは、都市の廃棄物を減らし、循環型社会に向けた一歩ともなります。

バイオマスをなかだちにして、都市と農村の間に少しずつ循環の輪を広げていくこと。それにより、生産者と消費者の間に、信頼関係を築いていくこと。そのような取組を関東農政局では応援しています。

(事例1)東京都北区の給食残さリサイクルと群馬県甘楽町の有機農業の連携

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