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更新日:22年3月30日

担当:総務部総務課

平成21年度第8回地域リーダー・有識者との意見交換会の概要

A開催内容

開催日時

平成22年2月25日(木曜日)16時00分~17時50分

開催場所

さいたま新都心合同庁舎2号館5F共用会議室501

(さいたま市中央区新都心2-1)

テーマ

「野菜くらぶの人財育成~独立支援プログラムの運営~」

講師

(株)野菜くらぶ、グリンリーフ(株)代表取締役社長 澤浦 彰治氏

参加者

関東農政局長他局職員、一般の方、報道関係者等

B講演概要

  

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 講演概要(PDF:218KB)

 

 

C意見交換

(質問)
実は私は「グリーンリーフ」だとばかり思っていたんですが、「グリンリーフ」というのは、グリーン、緑という意味なのか、そうでないのか、それをちょっと教えていただきたい。それから、澤浦さんが、経営というのはこういうもんだということに思い至った、周りの何に刺激されてそういうふうな思いに至ったのかについて伺いたいんですが。

(回答)
「グリンリーフ」の名前の由来なんですけども、自分はやっぱり会社っていうのはみんなでつくりあげているものであって、できるだけ何か個人の所有っていうか、そういうイメージっていうのは排除したいなというふうに思って、実は澤浦という名前をつけたくないっていうことだけだったんですよ。では、どうしようといろいろと悩んでいる時に、目に飛び込んできたのが「グリーンリーフ」だったんですね。「あっ、これだ」って。それで、書いてみたら「グリーンリーフ」って2回棒があると間延びしていてかっこ悪いなということで、じゃ1個取っちゃえという、それで「グリーンリーフ」なんです。
次の、こうなってきたことっていうのは、実は中小企業家同友会というのに、私が会社にしたときに入って、その中で流通業とか、飲食業とか、製造業とか、いろんな会社を経営している社長さんと会う機会があって、その人たちの考え方を聞く中で、ヒントがいっぱいあったんですね。
例えば、さっき話した青森とか静岡に農場を出すなんていうのも、他産業では当たり前に工場とか店舗を出しているんですよね。「あっなんだ、そんな簡単に考えられるんだ」ということで思ったり、それからあと会社を分社化していくっていうのも、会計が不明瞭な会社で長続きするところはないっていう話とかも聞かされていたり。そんなことで、本当にその時々、いろんな壁にぶつかりながら、それを解決しながらこういう形になってきたなあというふうに思っています。こんなことでいいでしょうか。


(質問)
埼玉県の農業大学校長です。我が校は、117名の学生を持っておりまして、来年卒業予定が82名なんですが、そのうち農業生産法人に何とか校長としては就職をさせたいと思っていますが、就職就農はできるんですけど、将来的に独立を本当にできるのかなあという感じもあります。今日のお話を聞いて、非常に澤浦さんの会社のビジョンの中で、「あっ、そういうことで独立をさせてもらえるんだ」っていうのがよく分かりました。こういう澤浦さんのような会社が、埼玉県内にもあるいは全国にも少しできれば、もっともっと日本の農業あるいは埼玉の農業は変わっていくんじゃないかなという感じがしましたので、ぜひ埼玉県の法人の方々にも、きょうのお話をいろいろさせていただいて、独立をさせていただけるようなきっかけをつくっていきたいなというふうに思いまして、自分の決意ですか、思いをちょっと語らせていただきました。

(回答)
うちも今独立で研修入れてる人は全員社員という立場で入っているんです。ただ、給与体系とか待遇はまったく違います。
なぜかっていうと、社員として農業を勉強していくのと、将来独立するっていう人は勉強する内容も全く違うと思っているんです。そこのところを分けて、社員で農業をやるというのは、一つのことを深掘りしていけるっていうことなんです。例えば、小松菜のことだったらどんどん深堀りしていって、小松菜のことだったらあいつに聞けば何でも分かるって、そういうプロフェッショナルになれるのが社員としての農業なんですね。ところが、独立して農業をやるっていうのは、小松菜のことだけ考えていてはいけないんです。お金のことも、人のことも、いろんなことを考えなきゃできないんで、そこがやっぱりちょっと違うところなんですね。
もう一つ言うのは、わたしたちの会社は学校じゃないんで、給料払って教えて独立させてやるなんていう、そんな甘っちょろいようなことを言っていたら倒産しますから、社員として入社した人は社員として働けるようなことしかやっぱり教えません。
ですから、自分も社員さんに向かっていう言葉と独立する人に向かって言う言葉は全然違います。独立しちゃう人には、かなり厳しいことを平気で言っちゃいますからね。

(質問)
何点かお伺いしたいんですが、将来的にグリンリーフの系列化、資本関係を解消するような企業の全体イメージみたいなものをお持ちなのかという点が1点と、あとは土地利用型農業の、お米でこういう展開を考えられるというモデルもあり得るのかどうかという点と、ワタミは経営的に農業参入が難しくなっているようですが、この辺はどこにポイントがあるのか、その3点ご指導お願いいたします。

(回答)
まず、資本で農業は支配できないです。系列化とか、こういう枠組みを見たときに、野球が1人でできないのと一緒で、あのイチローや松井だって、野球っていうチームがあって、組織があって、そのオーナーがいて、活躍できるわけですから、そういった意味では必ず組織っていうのは個を生かすために大事で、それは私はすごく大事にしていますね。業務の上でも、それからメンタルな部分でもつながっていれば、この資本の部分というのはそんなに大きな問題じゃないなというふうに思っています。
それから、2点目については、自分はお米のことは正直よく分からないんですよ。何かお米の世界って直接支払いとか、減反とか、ちょっと自分たちでは訳の分からない世界なんで(笑)、やたらに手を出すと何かやけどしそうで、ちょっと怖くて、模様眺めしているところなんですね。すみません。
あと企業が農業に参入してうまくいかないポイントについて、自分はこれも本の中に書いてあるんですけれども、他産業の人は農業技術っていうのを軽視して入ってくるんです。
他産業の経営能力を農業に持ち込めば農業はよくなるって、どこかの評論家の方が言っていたんでしょうけども、確かにそのとおり、農業に経営感覚は重要です。ただ、その農業技術の関係っていうのを見落としているんですよね。さっき巨額の創業資金がかかりますよって言ったのは、そこのお金をタダだと思ってやっているから、大企業はなかなかうまくいかないんだろうなって思ってます。また、農業簿記かな、実は農業の場合、原価の中に計上されている変動費に二つあるんですね。このことって最近私気づいたんですけども、売り上げに対して変動する売り上げ連動変動費と栽培面積に対して変動する栽培面積に関しての、その作付面積に対して変動する変動費、この二つがあるんですね。この二つが農業にはすごく大事で、このことって実は誰も教えてくれてなくて、私独自の考え方なんです。たぶん今の会計学の中でそんなことを言っている人は誰もいないんで、そこもやっぱり大きな落とし穴だと思うんですね。ですから、企業参入する人たちは、技術を甘く見ているってことが大きな、うまくいかない要因だと思うんです。


(質問)
昔からもう何百年とその地域で農業をやっているって、こういう方々が、いつか引越しをする時代っていうのが来るかなと、来たら面白いなと僕は思っているんですけども、いかがでしょう?そういう家として農業をやっていらっしゃる方がなぜ引越ししないのかなあ、そういうところ、これが一番いつも不思議に思うことなんですけど、どんなお気持ちでしょうかね?

(回答)
たぶん自分思うんですけども、日本の場合、江戸時代は農業をやっている人が九十何パーセントだったって歴史の教科書に書いてあったような記憶があるんですけども、つまりはその農業イコール生活の場だったと思うんですよ。その考え方でずっと日本の農業ってつながってきて、私はそれは事実だと思っているんです。農家をずっとやってきた人は昔のその生活圏イコール農業、職業、生きていく場っていう考え方でずっといるので、なかなかその地域から離れるっていうことに抵抗がたぶんあるんだろうなというふうに思うんです。自分はそれは悪いことじゃなくて、いいことだと思っているんです。というのはどういうことかっていうと、1つのことを突き詰めていくっていうのは、やっぱりそのぐらいの長期的視点で見ていかないと、特に農業なんかよくならないんですよね。
これに対し、開拓の人って始める力がすごく強いんですけど、それを構築する力ってないんですよ。ルールを作って組織を構築して、円滑にまとめていく力っていうのこれ実はね、その歴史のある地域の人たちがすごく得意なんですよ。何か問題が起きても、それを解決する能力というのがすごくあるんですよ。
私はだから農村に長く住んでる人が、ぽんぽんあちこち駄目だから移るっていうのは、農業っていう業だけとらえればいいかもしれないけれども、簡単にそういうのがどんどんまかり通ってくるような世の中に日本がなったら、本当に日本ってどうなるんだろうなっていうふうに思っちゃうんですね。


(質問)
農業外から新規参入する人と、いわば農家の小せがれとやっぱり条件の格差って非常に大きいなと。だから政策面でもね、せめてその負担が均等になるぐらい、あるいは意識の面でも何かできないのかなっていうのが頭に浮かびます。

(回答)
そうですね。農家の長男ってそこに気付いていないんですよね、自分が恵まれてることに。それが最大の不幸だと思うんですよ。でも、新規に参入する人って自分にはないっていうことを知っていることが、最大の強みだと思ってるんです。で、農家の長男が自分は恵まれているってことに気付かせること程難しいことはないなって自分は思うんですね。なぜかっていうと、もうそういうふうな思考回路になっているから、変えるのに時間がかかるんですよね。でも、自分はないんだっていうことに気づいている人に、何かを構築する力をつけさせるのは、そんな難しいことじゃないんですよ。ですから、確かに新規参入する人は何もものがないわけですから、ハンディはあるんですけれども、逆にないっていうことを知っているという最大の強さを持っているんですね。自分はそれのほうがやっぱり価値があると思っています。半端な土地があるよりも、それのほうがずっといいと思うんですね。よろしいですか、はい。
(以上)

 

 

 

 

 

 

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