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当地区では、施設園芸と米麦の複合経営による作業の競合と農機具への過剰投資が農業経営を圧迫していた。そこで労力軽減とコスト削減のため、農業機械の共有化や作業受委託について、集落で話し合いを重ね、昭和53年8戸で「下稲葉営農集団」を設立した。その結果、各自の複合部門の規模拡大が図られ、経営基盤が固められる中、集団員の結束とゆとりや責任が生まれ、次第に集落活性化の意欲に変わっていった。また、集団設立と同時に女性部も設立し、集団女性の結束を図った。
昭和61年「むらづくり振興対策事業」のモデル集落指定を契機に、集団員が中心となり、地域農業の振興と農地保全の強化を図ることで意見が集約され、当集団の営農集団としての役割が集落に認知された。
そして、集団での活動が、栃木県農業士や町農業委員会長等の地域全体のリーダーとしての活躍に繋がり、リーダーとして培った地域のネットワークにより、自分たちでできることを地域の活性化のために活かしている。
現在集団を中心に、地域の協力を得ながら、下稲葉花の郷づくり協議会や下稲葉コスモス街道花祭り実行委員会等を設立し農地保全の活動を進める一方で、地域農業に子供達や都市住民に触れてもらうため、そばオーナー制度や食育応援隊を設置し、農業を体験する機会の提供に取り組んでいる。
特徴的取組事項 |
左記の具体的成果等 |
| ①農業生産組織としての地域農業振興への取組 ・昭和53年に8戸で下稲葉営農集団を設立し、集団内の共同作業、農機具・施設の共有化を開始した。 ・集団設立と同時に女性部も設立し、「農家の主婦として役割を果たしたい」と、集団女性の結束を図った。 ・当地区は、いちご等の施設園芸を主とした集約的農業を展開する一方、米麦の土地利用型農業の盛んな地域である。当集団員の構成員はそれぞれに独立経営をしているが、地域の大半を占める土地利用型農業の部分を集団が請け負っている。 ・当集団の設立により、仲間との共同作業で仕事が楽しくでき、各自の主要部門では経営が充実するという「自信と誇りの持てる農業」の実現に取り組んだ。 |
・集団設立により昭和61年ライスセンターを導入し、米麦作の共同作業の一貫体制が確立された。このことにより、各戸の複合部門の規模拡大が進み、経営充実が図られた。 ・女性部の取り組みは、町生改クラブ活動に取り入れられたほか、昭和61年県活動実績発表交換会において知事賞に輝き、全国大会にも出場した。 ・集団の米麦作業を担う夫に代わり、各自の主要部門で、経営者として女性は大きな役割を担うようになった。 ・各集団員が農業への自信や誇りを持つことで、地域全体のリーダーとして活躍することに繋がった。現在、栃木県農業士や町農業委員会会長、苺出荷組合長など、町のリーダーとして町の農業を支えている。 ・作業受託の拡大で、麦の集積は40haに及んでおり、地域の担い手となっている。また、農地の利用集積を積極的に進めているため、遊休農地は全く見当たらない。 |
| ②集落活性化への取組 ・昭和61年「むらづくり振興対策事業」のモデル集落の指定を受け、集団員が中心となり、地域農業の振興と農地保全の強化を図ることで意見が集約された。 ・集団での活動が地域で活躍できるリーダーの育成に繋がり、リーダーとして培った地域ネットワークにより、自分たちでできることを地域活性化に活かしている。 ・下稲葉花の郷づくり協議会や下稲葉コスモス街道花祭り実行委員会を設立し、農地保全の活動を進めている。 ・大豆を生産していた集団員が連作障害により栽培ができなくなったため、営農集団の転作事業の一貫として、平成11年からそばの栽培に取り組んだ。 ・子供達や都市住民に、地域農業に触れてもらうため、そばオーナー制度や食育応援隊を設置し、農業を体験する機会の提供に取り組んでいる。 |
・集落住民との合意形成により、当集団の営農集団としての役割が集落や地域に認知された。 ・枝垂れ桜が植樹された農業用水沿いは、現在住民の散歩道として年間利用されている。 ・用水路の掃除、刈り払い等に住民が積極的に参加するようになった。下稲葉コスモス街道花祭りは、例年多くの来場者を集め、集落外に住む集落出身者もイベントの際には、里帰りとして参加するようになっている。 ・より多くの人に地域のそばを提供しようと、平成15年から地域の農産物直売所で生そばとそば粉の販売を始め、販売額は年々順調に伸びている。 そばの生産・加工・農村レストラン経営までの一貫経営と、そばオーナー制度などの多様な取り組みにより、地域活動に根付いた地域特産品となっている。 |
| ③営農集団の「和」を活かした環境づくり ・当集団は設立当初から、家族ぐるみの交流を大切にしてきたため、女性や後継者が活動しやすい環境となっている。後継者育成のため、定年制も導入している。 |
・単なる機械利用組合ではなく、お互い何でも相談・協力し合いながら、集団活動を展開してきた。 ・集団設立後30年の間で3世代、集団長は5代目になり、後継者も育っている。 ・当集団の枠の中でできた「和」を農業用水の枝垂れ桜等の植栽やコスモス祭りなど、集落さらには地域の中で活かしている。 |
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【用水路清掃】 |
【枝垂れ桜の植樹】 |
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【保育園児コスモス種まき】 |
【コスモス祭り】 |
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【そばオーナー制花見会】 |
【JAしもつけみぶ農産物直売所】 |
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