ホーム > 基本政策 > 豊かなむらづくり全国表彰事業 > 静岡県賀茂郡松崎町[松崎町石部地区棚田保全推進委員会]
観光業が主要産業である石部地区は、近年の宿泊客の減少により活力が低下し、農業も、担い手不足や高齢化等により、駿河湾を見渡す郷土の原風景である棚田の90%以上が耕作放棄されていた。
このような地区の現状に危機感を抱いた当時の区長は、地域の活力の源であった棚田を復活させようと、松崎町石部地区棚田保全推進委員会を設立。地域住民や都市住民との協働により、棚田の復元を実現した。
平成14年からは静岡県初の棚田オーナー制度を導入。棚田オーナー等との交流は、地元住民に活力をもたらすとともに、地区の民宿業等へ経済効果をもたらした。
また、地元小学生や県内大学生の農業体験の受入や、商工会等と連携した、棚田で収穫した黒米を原料とした特産品の開発に取り組むなど、地域内外を巻き込んだ協働を展開し、地域を活性化させている。
特徴的取組事項 |
左記の具体的成果等 |
| ・平成11年8月に、石部の棚田が「静岡県棚田等十選」に認定され、将来に残す貴重な地域資源と位置付けられたことを契機に、平成11年11月、古くから丹精込めて守ってきた石部の棚田の復元を核とした地域づくりを推進しようと、「松崎町石部地区棚田保全推進委員会」が設立された。 ・平成12年1月から、棚田の復元作業が始まり、総勢約300名を超えるボランティアと約100日間の作業により、石部の棚田はよみがえった。 |
・悪戦苦闘の復田作業の結果、約4haの棚田がよみがえった(オーナー用に1.1ha、自家消費水田0.7ha、古代米(黒米)水田0.2ha、景観作物用2.0ha等)。 ・棚田米を1,000kgほど販売しており、委員会の活動費になっている。購入者にはおいしいと好評。 ・ヘメロカリス等の景観作物の植栽管理により、花の季節には訪れる人々の目を楽しませ、「花とロマンの里」松崎町の一翼を担っている。 ・ホタルやミズカマキリが見られるようになるなど、自然環境も著しく好転している。 |
| ・平成12年、復元した棚田を活用して、復元作業に参加した都市住民等を中心に農業体験活動を実施。 ・並行して、棚田を活用して、地域活性化に結び付ける「石部地区棚田保全活用ビジョン」を策定。 |
・2年間の農業体験の受入は、オーナー制度の受入体制を充実させたこととなり、同制度導入時に多数のオーナーを無理なく受け入れることができた。 ・「石部地区棚田保全活用ビジョン」での計画を基に、棚田オーナー制度の導入が決定。 |
| ・平成14年4月、棚田オーナー会員の受入組織である「石部地区赤根田村棚田保存会」を結成し、同年5月、60組のオーナー会員、46組のトラスト会員(資金援助中心)等の参画による「赤根田村百笑の里」を開村して、棚田オーナー制度を導入した。 | ・オーナー制度の会費や、平成12年度から参加した中山間地域等直接支払制度の交付金を活用し、農地の集積や、計画的な農機具の購入等を進め、農作業の効率化を実現した。 ・イベントの際には、地域住民総出で参加しており、地域連携の醸成に役立っている。 |
| ・町商工会と連携し、棚田で収穫した黒米を活用した饅頭やうどん、パン、焼酎などの商品開発を進めており、黒米せんべいについては、隣町西伊豆町の特産品開発に協力している。 | ・饅頭、うどん、パン等に商品化されており、売上も小規模ながら順調。年間約600万円の売上がある。焼酎は平成18年7月から販売開始。 ・せんべいは、西伊豆町の女性グループが、イベントの際などに、施設を借りてつくっており、将来的には起業も検討している。 |
| ・田植えや稲刈り等のイベント時以外の、棚田オーナー等との交流を図るために、正月飾りづくりや案山子コンテストなどのイベント等も実施している。 ・また、地元小学生とは、農業体験学習を通じて、双方向の、心のこもった温かい交流を続けている。 |
・イベント以外に棚田オーナーが農作業を手伝ったり、県内の大学生グループや町の農業振興会の協力を得て地域外の農業者も農作業に参加するようになるなど、活動の輪が地区外にも広がっている。 ・「よみがえった棚田」「ふるさと石部」の存在を子供達の心に深く留めることができ、農業体験等を通じて、人間的な成長を実感させてくれるようになった。 |
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【復田時の焼却の様子】 |
【駿河湾を見渡す棚田】 |
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【ホタルが見られる棚田の小川】 |
【田植えの指導風景】 |
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【女性など幅広い人気を集める百笑一喜】 |
【稲刈りを楽しむ地元小学校児童】 |
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