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8.農地からガソリン!? ― 農地は永遠のエネルギー資源

 

  現在、石油に代わるエネルギーとして、バイオエタノールに世界中の熱い注目が集まっています。バイオエタノールは、サトウキビ、穀物類、甜菜(てんさい)などの農産物をアルコール発酵させて製造します。また、木材や農産物の茎葉などに含まれるセルロースを原料にする方法も研究されています。石油などの化石燃料と異なって永続的な生産が可能であり、CO2を増加させないクリーンなエネルギーです。アメリカとブラジルではすでに2,026万キロリットル(2004年)のバイオエタノールが生産されています。またEUにおいても、2010年までにエネルギー全体に占めるバイオエネルギーのシェア(比率)を5.75%まで高める目標値を設定しています。

 日本酒は米から造りますから、米からもアルコールが生成できるわけです。近い将来、水田でとれたお米で自動車を走らせる時代が来るかもしれませんね。

 燃料ばかりではありません。サツマイモやトウモロコシからプラスチックを作る技術はすでに実用化されています。トヨタやホンダなど自動車メーカーでは、サツマイモ、ケナフ、稲などから自動車部品を作る計画のもとに、すでに品種の開発や栽培に取り組んでいます。

 2002年、日本でも国会で「バイオマス・ニッポン総合戦略」が承認され、農林水産省では平成16年度より「バイオマス利活用高度化実証事業」を立ち上げました。

 農村はバイオマス・エネルギーの宝庫であり、エネルギー問題や環境問題の分野でも無限の可能性を秘めているのです。

 「農とはエネルギーを生産する仕事である」ことはすでに述べました。しかも、鉱山や油田と違って、掘り尽くされることのない永遠の資源なのです。


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