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関東農政局

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3.地域の農業と課題

都市近郊型農業の進展

  当事業地区の農地は、水田6,861ha、畑589haからなり、大井川平野、小笠地域のいずれも地区の大部分を水田が占めています。畑は小笠地域の海岸線に沿うように、遠州灘に面した海岸砂丘上に位置しています。
  昭和43年度に完工した国営大井川農業水利事業により、これらの地域にはくまなく水が行き渡るようになりました。以後、温暖な気候条件を活かしながら、水稲を中心にレタスやトマトなどの野菜生産も行われるようになっています。畑地帯では、イチゴや温室メロンなどの生産も積極的に行われるようになり、年間を通じて豊かな農業が営まれるようになりました。
   これらの農産物は、東名高速道路など、利便性の高い交通条件を活かし、県内はもちろん、京浜方面や中京方面へと供給されています。
   「大井川の水」は、この地域の農業の発展に計り知れない恩恵をもたらしています。


レタスの収穫




大型機械による稲の刈取り 

老朽化が進む施設

   国営大井川農業水利事業により造られた施設は、完成してから40年以上が経過し、開水路・トンネルのひび割れ、サイホンの漏水など老朽化が目立ってきました。また、水稲の早期栽培など、地域の営農形態が変化してきたことで、実態に即した水の供給ができなくなってきています。このため、施設の新設・改修を行い安全な水利施設の元で、地域の水需要の実態に即した大井川の水利用と農業経営の近代化・安定化を図る必要があります。
   また、この地域は大規模震災対策特別措置法に基づく地震防災対策強化地域に指定されており、安全性に問題が生じている施設が東海地震による被害を受けた場合は、地区内の農業はもちろん、地域社会にまで多大な影響を与えることが予想されています。このため、大井川の河床低下により橋脚基礎が露出している大井川水路橋などは、早急な更新が求められていました。


大井川サイホン内部継手からの漏水

 

旧大井川水路橋の状態

   旧大井川水路橋は、大井川の河床低下により、橋脚基礎が露出するなど、施設の安全性にも問題が生じており、これらの施設が大地震などにより被害を受けた場合には、地区内の農業をはじめ地域社会に大きな影響を与えることが予測されました。


                                    
            河床低下により基礎部分が露出                                                        河床低下により基礎部分が露出


                         

                        箱桁のひび割れ                                                                    桁端の斜めひび割れ



事業所概要一覧

大井川用水農業水利事業所
国営大井川用水農業水利事業とは?

事業に至る経緯

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農村振興部水利整備課
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