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穴川用水(あながわようすい)(栃木県真岡市、芳賀郡二宮町)

 穴川用水の開削時期や名前の由来などは、わかっていませんが、江戸時代の1693年に描かれた絵図に記載が残っていることから、これ以前の開削であるといわれています。五行川(ごぎょうがわ)水系では飛び抜けて大きい用水で、かんがい面積は、真岡市、二宮町、茨城県の一部を含む1,476ha(昭和28年時点)となっています。

 この水路は、1827年より改修が行われましたが、これを行ったのが宇津家桜町領の復興を任された二宮金次郎(尊徳)でした。彼は、新用水路の開削による開田、水路・の改修など「桜町仕法」に基づき、領内生産活動の活性化、宇津家の財政立て直しを行います。

 この当時の固定堰は、とかく上流優先になりがちで、それは渇水時ほど顕著になりました。金次郎が、渇水時も下流で水が得られるようにと工夫したのが「お助け堀」と呼ばれる小水路です。堰の上流から下流へ小水路を設け、常時下流側でも用水を確保できるようにしました。この「お助け堀」は、幅員2m内外、長さ100m以内で本線に並行して設けられており、これによって穴川用水は、二宮金次郎ゆかりの用水として有名となりました。

 しかし、戦後の水田造成などによる急激な開発、また取水源である大前堰(おおさきせき)の老朽化のための漏水が進むにつれ、本地区では、所要水量の取水ができなくなり、常習的な用水不足地帯となっていきました。また、大前堰には取水樋門がないこともあり、洪水時、五行川の流水が穴川へと流れ込むたび、下流沿岸耕地は被害に苦しみました。

 このため県は、県営穴川沿岸用水改良事業として、昭和27年に調査計画を開始し、取水源の大前堰の改修(河川改修事業)事業に合わせ、昭和31年から37年にかけて、用水路の改修(総延長10,159.2m)や分水工の改良統廃合により、用水の安定確保を図りました。また、この事業によって取水樋門が設置されたことで、流域の洪水被害が取り除かれ、地域農業の復興に役立っています。

 

 

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