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天狗岩用水(てんぐいわようすい)(群馬県前橋市総社町)

   天狗岩用水は、総社領主秋元長朝(あきもとながとも)により慶長9年(1604年)に開削された越中堀と、関東郡代伊那忠次(いなただつぐ)により慶長15年(1610年)に開削された代官堀の2用水の総称です。

   越中堀の工事の際、取水口付近に、大勢の人夫が力を合わせても取り除くことができない巨大な岩がありました。その折、一人の山伏が忽然と現れ作業を助けたら、岩が動き、水路ができたといいます。また、代官堀の工事に際しても、難工事に直面している時、突然山伏が登場して、仕事を手伝ったという話が残っており、後に、この山伏は天狗ではないかと言われ、両用水は天狗岩用水と呼ばれるようになりました。

   関ヶ原の戦いの直後、総社領主となった秋元氏は、領内の経済基盤を充実させるため、天水に依存している田畑に用水を供給して、農業を安定させる計画を立てました。しかし、当時の土木技術では、水位の低い利根川から取水するには、取入口を遙か上流に設けて流下させる大事業とならざるを得ませんでした。この事業は、農業生産の向上における効果が絶大であっため、領主も農民もその必要性を認め、秋元氏家臣と地元農民の協力のもと、総力をあげて事業は成し遂げられました。

   後に地元農民は、用水確保に努めた秋元長朝への謝意を込め、現在、光厳寺(こうがんじ)に建っている「力田遺愛碑」を建立しました。これは、封建時代としては、極めて珍しいものです。

   近代に入り、明治27年には、天狗岩用水で一般供給の水力発電所としては群馬県で最初、日本では5番目の発電所が作られました。現在、上流部では用水路に沿って発電所が建設され、農業用水を迂回して発電を行っており、国内各地で計画されている小水力発電開発のモデルになっています。

 

 

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