ホーム > 報道・広報 > 報道発表資料 > 神奈川農政事務所旧平塚庁舎における汚染土壌の除去等について


ここから本文です。

プレスリリース

平成21年5月14日

関東農政局
神奈川農政事務所

神奈川農政事務所旧平塚庁舎における汚染土壌の除去等について

神奈川農政事務所旧平塚庁舎敷地に接する部分の市道において、下水道工事の際に土壌汚染(BHC)が確認され、平塚市がこの事実を公表しました。その後、神奈川県及び平塚市の指導を受け、庁舎敷地の土壌汚染調査を実施したところ、敷地の一部区域の土壌からBHC及びシアン化合物が検出されました。対策を講じるために土壌汚染範囲の特定を行ったところ、以下の結果が得られました。
今後、汚染範囲の土壌の入替え(掘削・除去)を行い、地下水も汲み上げ処分を行います。
なお、神奈川農政事務所旧平塚庁舎は昭和48年から平成16年まで業務を行ってきましたが、BHC及びシアン化合物を使用する業務は一切行っておりません。
現在においても庁舎敷地はアスファルトで舗装されていますので汚染物質が飛散する恐れはありません。

 

 

1 経緯

(1)

 

平成19年から20年にかけて、平塚市が下水道工事のため庁舎敷地北側に接する部分の市道を試掘調査したところ、BHCの空袋が発見されたため、周辺土壌について環境省の「埋設農薬調査・掘削等マニュアル」(以下「マニュアル」という。)に基づく調査を行った結果、BHCが検出されたことが平塚市より公表されました(平成20年1月)。
   

(2)

 

市道に隣接する庁舎敷地においても汚染の可能性があることから、神奈川県及び平塚市の指導を受け、BHCの調査のほか「土壌汚染対策法」で定められている第1~3種特定有害物質の調査も併せて実施し、土壌汚染範囲の特定をしました。
調査にあたっては、準備段階から県及び市と協議しながら実施し、調査結果も全て県及び市に報告しました。
   

 

 

 

 

2 調査の概要  

(1)

第一次調査(期間:平成20年9月16日~平成20年10月31日)

 

BHCについては、「マニュアル」に基づき、市道に隣接する庁舎敷地北側を6単位に区画分けして、ボーリング調査を実施し、その結果、採取した試料のうち3区画の試料から土壌濃度指針値(溶出量)を超過したBHCが検出されました。(資料1参照)
第1~3種特定有害物質については、「土壌汚染対策法」が定める調査手法に基づき、庁舎の全敷地を12単位に区画分けして確認調査を実施し、その結果、敷地南側で採取した2区画の試料から土壌溶出量基準値を超過したシアン化合物(第2種特定有害物質)が検出されました。(資料2)

(2)

第二次調査(期間:平成21年1月17日~平成21年3月16日)

 

BHCについて土壌汚染範囲を特定するため、近接区域の1区画についてボーリング調査を実施しましたが、土壌濃度指針値(溶出量)は超過しませんでした。併せて、敷地北側の地下水の水質調査を実施したところ、環境水中濃度指針値を超えるBHCが検出されました。(資料1、3)
また、シアン化合物については、検出された2区画の地下の土壌汚染範囲を特定するため、ボーリング調査を実施し、その結果、第一次調査と同様に表層土壌より検出されましたが、地下の採取試料からは検出されませんでした。併せて、敷地南側の地下水の水質調査を実施しましたが、地下水からは検出されませんでした。(資料2)

(3)

汚染範囲の結果

 

以上の調査によって、BHCの土壌汚染範囲については、当初BHCが検出された3区画内に限定され、シアン化合物の土壌汚染範囲についても、2区画の表層土壌に限定されました。(資料1~4)
また、地下水については、BHCによる汚染範囲が敷地北側地下に限定され、シアン化合物による地下水汚染はありませんでした。

 

3 対策

 

(1)

汚染土壌の撤去等

(ア)

 

平塚市西八幡1丁目に所在する神奈川農政事務所旧平塚庁舎の敷地について、BHC、シアン化合物が検出された敷地北側及び敷地南側の土壌(約396m3)を堀削・除去し、新しい土壌に入れ替えます。

(イ)

 

BHCが検出された敷地北側地下に滞留する地下水(推定水量約380m3)を汲み上げて処分します。また、今後1年間地下水試料の採取・分析を行います。

(ウ)

取り除いた土壌は、専門業者に委託して焼却処分します。

   

(2)

その他

(ア)

周辺住民の方々に対しては、自治会を通じてこのことをお知らせし、住民の皆様のご理解を得ながら速やかに対策を実施していきます。

(イ)

本件については、これまでも神奈川県、平塚市と協議しながら対応してきており、今後とも引き続き協議しながら対応していきます。

 

庁舎敷地はアスファルトで舗装されており、汚染物質が飛散する恐れはありません。

 

<調査結果>

 

(1)

第一次調査(期間:平成20年9月16日~平成20年10月31日)
  第一次調査として「マニュアル」に基づき、庁舎敷地北側を6単位に区画分けして、それぞれの区画の中心を試料採取地点とし、土壌汚染状況についてボーリング調査(5mまで)を実施しました。
その結果、採取した試料のうち3区画の試料から「マニュアル」で定める土壌濃度量指針値(溶出量)(0.013mg/L)を超過したBHCが検出(0.015mg/L~0.030mg/L)されました。
また、念のため「土壌汚染対策法」で定められている第1~3種特定有害物質についても、「土壌汚染対策法」が定める調査手法に基づき、庁舎の全敷地を12単位に区画分けして、それぞれの区画の中心を試料採取地点とし、土壌汚染状況について併せて確認調査を実施しました。
その結果、敷地南側で採取した2区画の試料から「土壌汚染対策法」で定める土壌溶出量基準値(基準値:検出されないこと)を超過したシアン化合物(第2種特定有害物質)が検出(0.1mg/L、0.3mg/L)されました。

 (2)

第二次調査(期間:平成21年1月17日~平成21年3月16日)
  第二次調査においては、BHCについて土壌汚染範囲を特定するため、試料採取を近接区域に広げてボーリング調査を実施するとともに、敷地北側の地下水の水質調査を実施しました。
その結果、近接区域の土壌においては「マニュアル」で定めるBHCの土壌濃度指針値(溶出量)(0.013mg/L)を超過しませんでしたが、地下水より採取した試料から、「マニュアル」で定める環境水中濃度指針値(0.013mg/L)を超えるBHCが検出(0.019mg/L~0.280mg/L)されました。
また、シアン化合物についても、検出された2区画の地下の土壌汚染範囲を特定するため、当該2区画についてボーリング調査(5mまで)を実施するとともに、敷地南側の地下水の水質調査を実施しました。
その結果、表層土壌より採取した試料からは、第一次調査と同様に「土壌汚染対策法」で定める土壌溶出量基準値(基準値:検出されないこと)を超過したシアン化合物が検出(0.1mg/L)されましたが、地下の採取試料からは検出されませんでした。また、地下水より採取した試料からも検出されませんでした。

(3)

汚染範囲の結果
  以上の調査によって、BHCの土壌汚染範囲については、当初BHCが検出された3区画内に限定され、シアン化合物の土壌汚染範囲についても、2区画の表層土壌に限定されました。
また、地下水については、BHCによる汚染範囲が敷地北側地下に限定され、シアン化合物による地下水汚染はありませんでした。

     

<添付資料> 

<参考> 

用語説明 

  • BHC
    ベンゼンヘキサクロリド。有機塩素系の殺虫剤の一つ。昭和49年11月に農薬登録は失効されており、現在は使用されていません。
  • シアン化合物
    土壌汚染対策法第2条第1項に定める第2種特定有害物質(重金属等)。
  • 土壌濃度指針値(溶出量)(BHC)
    当該土壌に規定の条件で水を加えた場合に溶出してくる農薬成分濃度に係る指針値。これに不適合(超過する)の場合、地下水が当該土壌から溶出した農薬により汚染される可能性があることとなります。このため、当該指針値に不適合の土壌は、地下水を汚染することがないことが明らかな場合を除き、掘削・除去・処理を行う必要があります。
  • 環境水中濃度指針値(BHC)
    地下水に含まれる農薬成分濃度に係る指針値。これに不適合の場合、飲料水として摂取すると、健康リスクがあることとなります。このため、当該指針値に不適合の水が採取された井戸の使用を直ちに中止する必要があり、また、当該水を汚染している土壌の掘削・除去・処理を行う必要があります。
  • 土壌溶出量基準値(シアン化合物)
    当該土壌に規定の条件で水を加えた場合に溶出してくる特定有害物質の量の基準値。土壌汚染対策法施行規則第18条の別表第二による要件。今回の調査によりシアン化合物の地下水汚染は検出されていないため、当該基準値のみ不適合の土壌は、不溶化・固定化対策あるいは掘削・除去・処理を行う必要があります。

お問い合わせ先

関東農政局
神奈川農政事務所
担当者:倉田幸治(総務課)内線5002
       澁谷哲雄(消費・安全部)内線5016
代表電話:045-211-1331
FAX:045-201-8184

Adobe Readerのダウンロードページへ

PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe Readerが必要です。Adobe Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先からダウンロードしてください。

関東農政局案内

リンク集