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更新日:平成28年3月18日

担当:生産部園芸特産課

セイヨウオオマルハナバチ(特定外来生物)について

施設園芸の大切なパートナー 

  • ハウスで果菜類を栽培するには、人の手で受粉する、または、着果剤を使用する等の方法により実をならせる必要があります。
  • この労力を低減するために、花蜜や花粉を求めて花々を訪れる蜂が利用されています。とりわけ花蜜を生産しないトマトの受粉では、花粉だけの花にも訪れるマルハナバチが活躍しています。
  • セイヨウオオマルハナバチは施設園芸が盛んなオランダでも、トマトやピーマン栽培等に広く利用されています。

セイヨウオオマルハナバチ

セイヨウオオマルハナバチ

適切な管理を怠ると日本の自然界にとっては脅威

日本在来のマルハナバチと餌や巣の場所で競合しています

セイヨウオオマルハナバチが巣を作るのに適した場所は在来種にとっても良い場所です。セイヨウオオマルハナバチがハウスから逃げ出すと、餌や巣をセイヨウオオマルハナバチがとってしまい、在来種が減ってしまいます。

植物の繁殖を阻害しています

セイヨウオオマルハナバチは、花を噛み切って花蜜を吸うなどして、受粉をせずに花蜜を盗んでしまうことがあります。このため、植物は受粉の機会を失い種子を残せなくなります。

在来種の生殖を阻害しています

在来種とセイヨウオオマルハナバチの間でも、交尾は行われます。在来種同士の交尾の機会を奪い、本来生まれてくるはずの在来種が少なくなってしまいます。

農業と環境への対応

飼養の条件(外来生物法)

環境大臣の許可が必要です

無許可で花粉交配に使用した場合は、個人では1年以下の懲役または100万円以下の罰金、法人では5千万円以下の罰金が科せられます。

許可の有効期限は3年間です。続けて使用する場合は、期限が切れる前に更新手続きを行う必要があります。

許可概要の提示が必要です

セイヨウオオマルハナバチを利用するハウスの入り口に許可証のコピー等を貼るなど、許可を得て飼養していることがわかるようにしましょう。

許可の更新をした場合は、速やかに更新後の内容に改めましょう。

許可概要を掲示した扉

許可書のコピー 許可概要

赤丸部分に許可証のコピーが
張ってあります。

許可証のコピー 許可の概要を書いたもの

開口部をネットで覆う必要があります

ハウスの天窓、側窓、換気扇等はネットが張られていますか?
上部や隅は蜂が集まり逃げ出しやすい場所です。蝶番やアーム等の可動部も隙間がないようにしましょう。

固定部分が甘くなっていて隙間ができていませんか?

ネットのたるみとかはありませんか?

ネットやビニールが破れてはいませんか?破損部分は補修しましょう。

ハウスに隙間が無いことが必要です

構造的に、経年で、ハウスそのものに隙間がある場合が見られます。

例えば、こんな所も
扉枠とハウスの間(扉上部、引き戸部等)
扉を閉めたときの扉と扉の間
雨樋とハウスの間
ハウスと地面の間
煙突やパイプの出口

扉間の隙間 トラクターの出入りでレールが歪んたり、レールに砂がたまった等の理由で、扉がぴったりと閉まらなくなっていませんか?
雨樋とハウス 雨樋とハウスが接する部分に隙間がありませんか?
煙突出口

煙突の出口に隙間がありませんか?

メンテナンス時に分解が必要等でハウスと固定出来ない場合は、ハウスとの間を不燃性の素材でふさいでください。
ふさぎ方の一例(写真)(JPG:233KB)

ヒートポンプパイプ

パイプの出口に隙間ができていませんか?

導入時にはしっかり固定していても、パイプが重みで下がってしまうことがあります。


定期的な保守点検が義務となっています。しっかり管理し逃げ出さないようにしましょう。

出入り口は二重構造が必要です

人が出入りする際に逃げ出すことがないよう、出入口の戸が二重以上となっている必要があります。
出入口が二重になっていないハウスは、扉の内側又は外側にネットを適切に設置しましょう。

ネット裾に重しをつけ、風が吹いてもネットがめくれることが無いようにしましょう。

入口二重ネット

重しが中央にしか無いため、他の部分が持ち上がることがありませんか?

全体的に重しをつけましょう。

利用後は確実な処分が必要です

飼養後はセイヨウオオマルハナバチを殺処分することが定められています。蜂が飛ばなくなるまで利用した場合でも、巣箱から外に出なくなった=死滅ではありません。ハウス内で巣箱ごとビニール袋に入れて直射日光に当てて蒸し焼きにする等、確実に殺処分した後にハウスの外に出してください。

蜂が死滅した巣箱は自治体の定めに従って処分してください。

移動時は二重囲いが必要です

使用中の巣箱をハウスから持ち出すときは、たとえ目の前のハウスへの移動でも、巣箱をネットや別の箱等に入れて、二次囲いに収納した状態で運びましょう。

購入時はお互いの確認が必要です。

販売業者は飼養等の許可を得ている相手にしか販売できません。販売業者は巣箱を渡す前に、購入者の許可者名、許可番号、許可期限、許可箱数を確認する必要があります。

また、販売業者も飼養等の許可を得ている必要があります。購入時には、販売業者が許可を得ているか確認してください。

 

→詳しくは、環境省「外来生物法」のページで確認してください。 

正しい飼養管理をせず、環境大臣からの飼養等の改善などの措置命令にも従わない場合は、飼養許可の取消しのみならず、個人では3年以下の懲役又は300万円以下の罰金、法人では一億円以下の罰金と厳しい罰則が設けられています。

セイヨウオオマルハナバチを利用する以外の方法も検討

在来種であるクロマルハナバチの利用(北海道を除く)クロマルハナバチ

在来種であるクロマルハナバチは、飼養の許可は必要ありません。

ただし、効率的な受粉のため、クロマルハナバチでも逃亡を防止するためにネットを張ることが必要です。 

セイヨウオオマルハナバチとは特性が違いますので、特性の違いを理解してクロマルハナバチを利用しましょう。

注)北海道においては、クロマルハナバチも外来種となります。

単為結果性品種への転換

作物によっては、受粉の必要の無い単為結果性の品種も開発されています。

  

日本の豊かな自然を守るためにも、細心の注意を払うことが飼養している者の責務です。

一部の心ない飼養者のためにセイヨウオオマルハナバチの飼養が全面的に禁止されることがあれば、施設園芸全体に大きなダメージを受けることになります。

お問い合わせ先

生産部園芸特産課
担当者:訪花昆虫係
代表:048-600-0600(内線3335)
ダイヤルイン:048-740-5894
FAX:048-601-1431

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